安曇野ひつじ屋 裏のブログ

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それがあれば人間は生きていける

2018年01月31日 | ネコの写真

「自分の人生は50歳くらいまでだ、と結核療養所を出たあとしばらくは思っていた。
自分の人生は、途中まではどん底だった。
だが途中からは波に乗ることができ、人並みの暮らしができるようになった。
しかし、途中で出会った人々のなかには、そうできずに終わった人も多かったろう。
それにくらべれば、いまの俺はいい暮らしだ」

さまざまな質問の最後に、人生の苦しい局面で、もっとも大事なことは何だったかを聞いた。
シベリアや結核療養所などで、未来がまったく見えないとき、
人間にとって何がいちばん大切だと思ったか、という問いである。
「希望だ。それがあれば、人間は生きていける」
そう謙二は答えた。



















小熊英二『生きて帰ってきた男』より

小熊雄次は小学校を卒業し18歳で札幌の今井呉服店で丁稚修行した

2018年01月30日 | ネコの写真

小熊雄次は小学校を卒業し、18歳で札幌の今井呉服店で丁稚修行した。
その後に徴兵検査のため本籍地である新潟にもどり、おりしも勃発した日露戦争に衛生兵として従軍。
戦後の1905(明治38)年に新潟で結婚し、札幌にもどって書店を開いた。
しかし経営に失敗したうえ、延焼火事で書店を失い、1912(明治45)年には妻を亡くす。
雄次は当時2歳と1歳の娘を連れて、1913(大正2)年に網走に流れ、
役場の門前で営業している代書屋の下働きの職を得た。



















小熊英二『生きて帰ってきた男』より

去年のきょうも沖縄の写真を載せていた

2018年01月17日 | 旅の写真

このブログの運営元から、1年前はこんな記事を書いてましたよー、とメールがよく届く。
去年のきょうも沖縄の写真を載せていた。

http://blog.goo.ne.jp/hitsujiyasan/e/af122a25a0ad613d16ece46ae1b01499

真冬の安曇野で、この時期よほど寒さがこたえているのだろう。
暖かい場所、暖かい国を妄想している。


写真は、沖縄本島本部町のカフェ「ハコニワ」。
町の中心部から車で山沿いの国道を数十分走り、道をそれてさらに奥まったところにある。
でもお客さんが次々に入ってくる。
周囲の緑、青い空、あたたかそうな日差しが「沖縄」だなー。





旅は読書と同じくらい個人的なことで、同じ本を読んで感動する人もいればまったくなんにも感じない人がいるように、同じ場所を旅しても、印象は絶対的に違う。ときとして見える光景すら違う。さらに読書よりもっと刹那的だ。去年旅した同じ場所を、今年になって訪ねてみても、見えるものも印象も出会う人も、確実に違ってしまう。旅は一回こっきりだ。終わってしまったら、その旅はもう過去になる。二度とそれを味わうことはできない。(角田光代「いつも旅の中」より)





















調理道具は使うたびに洗います。

2018年01月16日 | ネコの写真

作業中にエルメさんは

◎調理道具は使うたびに洗います。キッチンをいつも動き回っていて、作り終えたときに大量のべたついた洗い物はありません。

◎調理道具はいつも清潔にしています。

◎混ぜるときはゴムべらを使っています。でも、加熱中は木べらです。

◎混ぜるときは中央からはじめ、徐々に動きを外側へ広げていきます。

◎特に明記したレシピ以外、ミキサーに材料を加えるときは、いったん回転を止めて行います。

◎小麦粉と粉糖はふるってから使います。ダマができないようにするためと、長い間(半年とか)棚で眠っていた小麦粉には虫がいるかもしれないので。

◎生地ができたら、バターを固めるために一度冷蔵庫に入れます。こうすると生地をのばすときに作業台にくっつくことがありません。

◎牛乳は成分無調整の加工乳ではないものを使っています。より味があるからです。

◎クレーム・アングレーズは使う量より多めに作ります。でないと、うまく作れないからです。

◎天板にはいつもオーブンシートを敷きます。

◎型にはバターを塗り、薄力粉をまぶして使っています。



















ピエール・エルメ/ソレダッド・ブラヴィ『教えてピエール・エルメ。最高のお菓子の作り方』より

なぜならそれは「基礎」だからです

2018年01月07日 | ネコの写真

わたしは、革命を起こそうなんて気は
まったく持っていません。

たまたま、私にやりたいことがあって、
そのことが、
たまたま、今までのやりかたと
ちょっと違っていただけだと思います。

あくまでもわたしは、
自分の足で、自分の道を歩みたいだけ。

革命どころか、わたしは
若いころにルノートルで学んだことを
今でも、大切にしています。
なぜなら、それは「基礎」だからです。




















ピエール・エルメ