異文化交流クイズ。ジャポニズム特集第9回は「日本美術の影響を多大に受けたティファニーの勃興期と丁度重なる、南北戦争後の復興と産業化、資本主義の発達と富裕層が登場したこの時代を、アメリカ史では俗に『何時代』と呼んでいるのでしょう?」という問題でした。
今回の正解・・・『金ピカ時代』でした。別名は「金メッキ時代」とも云うわけで、要するに「金ピカ時代」というのは、あまり肯定的な表現ではないわけですね。
ちなみに原語だと“The gilded age ”。元々は「マーク・トウェインの小説のタイトルから」と云われているそうです。
実際この時代のティファニーの銀器は実際に使用すると云うよりも「観賞用」という側面が強かったようです。そういう意味では、モデルとなった日本の美術工芸品とは懸け離れてしまっていたわけですが、後にこの路線を方向転換させるのもまたこの「ティファニー」なのです。
その中心となったのが、ティファニー商会創始者チャールズの息子で、皮肉なことに「家業から離れ」フランスに留学し、画家としてステンドグラス作家として大成したルイス・ティファニーでした。云い方は悪いですが、日本のデザインの模倣でしかなかったティファニーの製品は、彼が開発したファブリル・グラス――表面が虹色に反映する古代ガラスの模倣であると同時に、藤、桜、芍薬、睡蓮、菖蒲などのモチーフと自然愛好、文様の構図、輪郭線、色彩感を日本美術から着想を―――によって、新たな芸術作品として昇華されることになります。
このことは彼が日本美術への敬意として、日本の帝室博物館(現在の国立博物館)にこのファブリル・グラスを寄贈していることからも分かります。
次回「ジャポニズム」特集最終回となります。
今回の正解・・・『金ピカ時代』でした。別名は「金メッキ時代」とも云うわけで、要するに「金ピカ時代」というのは、あまり肯定的な表現ではないわけですね。
ちなみに原語だと“The gilded age ”。元々は「マーク・トウェインの小説のタイトルから」と云われているそうです。
実際この時代のティファニーの銀器は実際に使用すると云うよりも「観賞用」という側面が強かったようです。そういう意味では、モデルとなった日本の美術工芸品とは懸け離れてしまっていたわけですが、後にこの路線を方向転換させるのもまたこの「ティファニー」なのです。
その中心となったのが、ティファニー商会創始者チャールズの息子で、皮肉なことに「家業から離れ」フランスに留学し、画家としてステンドグラス作家として大成したルイス・ティファニーでした。云い方は悪いですが、日本のデザインの模倣でしかなかったティファニーの製品は、彼が開発したファブリル・グラス――表面が虹色に反映する古代ガラスの模倣であると同時に、藤、桜、芍薬、睡蓮、菖蒲などのモチーフと自然愛好、文様の構図、輪郭線、色彩感を日本美術から着想を―――によって、新たな芸術作品として昇華されることになります。
このことは彼が日本美術への敬意として、日本の帝室博物館(現在の国立博物館)にこのファブリル・グラスを寄贈していることからも分かります。
次回「ジャポニズム」特集最終回となります。