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テニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う:井山夏生(著) 光文社新書

2020-03-06 10:44:31 | 
プロの世界の過酷な現実

2020年3月6日は「テニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う」を紹介します。
この本は  井山 夏生 さん によって執筆されました。


【あらすじ】
プロテニスプレイヤー関口周一。世界ランキング最高259位の彼はプロとして7年以上を戦っている。だが、錦織圭が世界ランキングを上げていく中で思うように伸びないランキング、生活費ギリギリでホテルの確保もままならない日々、スポンサーからのサポートを得られるか否かの駆け引き、ランキング100位内の真の意味
といったプロテニスプレイヤーの現実を語っていく
【コメント】
錦織圭選手、大阪なおみ選手、松岡修造選手、杉田祐一選手といった日本のテニスプレイヤーは名前を聞いたことがありましたが、関口選手の名前は今回初めて知りました。
それもそのはずで彼はランキング100位の壁を越えていないから、
100位の壁を超えないとスポンサーからの資金はままならず、自分でホテルの確保、飛行機の手配、スケジュールの管理を行う必要があります。試合で負けた場合の出場費は自己負担、加えて消耗したラケットのメンテナンス等も行う必要があり、試合以外にも気を張る必要があります。しかし集中しなければプロの世界で戦えるはずもなく、現実に「お金を渡すから負けてくれ」と選手が相手選手に懇願する八百長も起こった過去があります。
出場すると莫大な費用が掛かる、しかし出場しなければ世界ランキングは自動的に下がり、プロを名乗れなくなる。そういったジレンマを感じ取る事が出来ました。
この本を読むとそういったテニスプレイヤーの現実を知る事が出来、ランキングの真意を悟る事が出来ます。錦織圭選手がどれほど特別な存在なのかも再認識できました。

以上でこの本の紹介を終わります。
この本全編を通して、酷な話が多いです。プロの世界の現実を垣間見る事が出来、テレビで映るテニスプレイヤーがどれほど選ばれた人物かを知れます。そういった類の話は心が痛むという場合は、あまり読む事が推奨しません。ですが、普段テニスを見る方、プロの世界に飛び込みたいという方は、是非一度読んでみてください。

 


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