伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野和紙工房に取材が入った

2021年02月10日 | 遠野町・地域
 ボランティア作業は、和紙の表皮を剥いて、白皮を取り出す作業。包丁を使って基本的に黙々と皮を剥き続ける。

 本日の作業では、未処理の皮14kgを、昼食をはさんで午後2時過ぎまでの作業で処理し終えた。処理を終えるとほぼ3分の1に減るというので、和紙の材料が4kg程できたことになる。基本、和紙作りは卒業証書向けに行われているが、この量で、どれだけの枚数を漉くことができるのだろう。

 今朝の気温は、午前7時頃で氷点下2度。



 寒い朝になったが、風がないため、そこまでの寒さは感じない。ボランティア作業を始める午前9時頃には、さらに心地良い日になっていた。



 空に浮かぶ太陽と流れる雲。景色も心地良い。

 さて、今日の作業にはNHKが取材に入った。事前に聞いた話では、地域の伝統を守るボランティアのようなテーマで放送をするということだったように記憶している。

 ボランティアの面々が、包丁でコウゾの黒皮を剥ぎ取る作業を黙々と進める傍ら、取材陣は、その作業の様子や、和紙漉き作業、できあがった和紙等を映像に治め、地域おこし協力隊員にインタビューして帰って行った。1時間程の取材だったろうか。放送は昼の県内ニュースと夕方の「はま、なか、あいづ」の時間帯にあるという。

 どんな紹介をされるのか興味もあったので、チャンネルを合わせて見守っていた。番組が午後6時10分からかな、それから30分程経った頃、自分的には待ちくたびれた感が漂い始めた頃に放送された。映像にはボランティア活動の姿は全くなく、遠野町で和紙の伝承の試みがされているという、ごくごく一般的な視点で放送された。放送時間は1分、いや2分程度かな。





 画面に登場したのは和紙を漉く地域おこし協力隊員のシルヴィア・ギャラハーさんとコメントは平山綾子さんだった。いっしょに活動している市民の方も少しは登場させて欲しかったな。ボランティアには、地元、遠野地区の住民ばかりでなく、山田町、常磐からも参加され、最近、金山町、きょう初めて平神谷の方も参加して、地元のベテランボランティア(80代)のアドバイスを受けながら作業をすすめていた。こうして市民に広がる遠野和紙のボランティアの輪が、今日の放送で紹介されることになれば、遠野という地域を越えて、市民のみなさんの遠野和紙への関心を高めることができたのになと思う。はなはだ残念。

 本ブログは、NHKのニュースほど影響力はない。しかし、いわき市の産業の多様性を後世に残すためにも、何よりも、和紙産業が成立する環境を作るためにも、たくさんの人の手で和紙製造が守られようとしている現実を読み取っていただければいいな・・と思う。

 実は、入遠野に向かう私には、大きな期待が膨らんでいる。以前から入遠野川沿いでヤマセミを比較的多く見るからだ。実は、遠野和紙のボランティアの初日、昨年の11月のことではあるが、遠野町大平地区でコウゾを刈りとった後、和紙工房に向かう途上でヤマセミを見た。その後、再見できないかと気をつけて見ている。しかし、なかなか見ることはできない。今日がその再見の日になったのだ。しかも、細部までくっきりと観察で気ほど非常に近くにいるのだ。これほど近くで見かけるのは過去1度しかなかった。

 入遠野地区の商店街を抜けて、県道と入遠野川が接する場面で、道ばたの木の枝にヤマセミが止まっていたのだ。通りすがる車との距離は、わずかに3m程だろうか、何の不安もないように、枝を占拠していた。

 姿が見えて、通り過ぎた途端、ドキドキ感が躍った。停めて写真を撮りたい。しかし、通り過ぎた車が戻ってきて、近くに車を停めたら、ヤマセミは飛んでいってしまいかねないし、何よりも、後続車に迷惑をかけかねない。

 心を残しながら、その場を通り過ぎた。

 今日の作業を終え、帰り際に、入遠野川沿いの道路を走ったが、ヤマセミをいることはできなかった。しかし、空の様子に雄大な自然の営みを感じた。自宅に帰るのに、少し遠回りしてみた。





 彩雲も見えた。



 そういえば、今朝の空に気にかかる場面があった。

 まあ、朝焼けが空を彩るのはいつもの様子。





 愛犬の散歩に出ると、太陽の上に明るい光の帯が見えるようだった。





 これってサンピラー(太陽柱)と言って良いのかな・・?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿