伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

夜に輝く光りの環

2021年06月20日 | 
 遠野でネジリバナがたくさん咲いていたところがあった。鮫川の滝の河原の広場だ。良く、マニアの方々が地元の許可をもらって、ラジオコントロールの飛行機などを飛ばしていた。この広場にはたくさんのネジリバナが芽をだしていたのだ。

 ところが、一昨年、2019年10月の台風19号にともなう大雨が本市を襲った。夏井川の氾濫や鮫川の氾濫等で大きな被害が発生したが、ここ滝の河原地区等でも床上浸水が発生し、幸いに人的被害はなかったが、住宅や家財に大きな被害が発生した。

 堤防の内側まで濁流が流れ込む程の大雨。堤防の外側はひとたまりもない。広場も濁流に現われ、流れてきた土砂で埋まってしまった。おそらくネジリバナの群落も流されてしまっているだろう。その群落は見ることができなくても、こうして道端に花を咲かせて、楽しませくれるのはうれしい。



 ネジリバナには右巻方向にねじれた花と左巻と方向にねじれた花と、それぞれがある。この花は左巻。以前、右巻と左巻が並んだ花をみたことがあったが、これから次々と咲くだろう花に、探してみたいと思う。

 ヒルガオも咲いている。



 この花には、この植物を食草とする、ジンガサハムシという透明な甲殻をまとった虫が集まるらしい。中学の同級生のSNSの写真で初めて見て関心を持ち、1度現物を見たいと思っている。これも探してみたい。

 近くというか、このヒルガオはヒメジョオンの群落に咲いている。



 6月12日に開花したオカトラノオの花。虎の尾のように長く伸びながら、根に近い側から先端に向けて順次花を開いていく。8日間で半分程まで花が開いた。一方、まだ、開花していないつぼみの花もあるので、あと半月は花を楽しめそうだ。

 さて、夕方の空、陽が落ちる空にハロが見えていた。





 その空には、高い空の巻雲とその下層に発生するひつじ雲(高積雲)が浮かんだ。西の空には雲があるということだ。

 天気は西から変わると聞いたことがある。おそらく偏西風の影響だろう。昔は、この風を利用して風船爆弾を飛ばした。材料となった和紙とコンニャクノリが手に入り、偏西風の影響が大きい北茨城市や本市に基地が置かれた。現在は、成田行の国際便が本市上空に飛来するのもこの影響だ。ユーラシア大陸側から飛来する航空機は、偏西風を利用することで燃料を節約し、本市上空で南に進路を変え、海岸線に沿って成田に向かう。

 西の空に雲があるということは、夜には、この雲が流れてくることを示すことになる。実際、陽が沈んでいくと雲が広がってきた。



 そして夜。月が浮かぶ。



 半月が少し膨らんだところか、それとも半月に向かっているのか。
 雲がかかり、月の光りの届く途中に水滴(氷の粒かも)があるため光りがにじむ。

 月の周りには月光環が現われた。雲は切れ切れの高層雲か。環の形は、雲の流れで次々と変わった。









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