伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

彩雲の空に見えた飛行機はどこに行く

2022年01月22日 | 航空機
 出かけた先で、早い時間に太陽が山際に顔出すのは、ほぼ1km先になる。
 たどり着くと高積雲か、厚く底がハイイロの雲が流れ隙間から太陽がのぞいていた。空が広く、荒々しく雲が流れる景色もなかなか見応えがある。



 山際を流れる雲は彩雲に染まった。



 空の変化に目を奪われ、見上げていると。雲の隙間の青空に、線のような雲が伸びた。
 すぐに消えてしまうため、飛行機雲とはいえないだろうが、飛行機が北東から南西の方向に向けて飛んでいる。



 飛行機そのものをアップして撮影しようとしたが、その時使用していたクールピクスP900はピントが合ってくれない。
 移動する飛行機を最大倍率でやっととらえ、シャッターを押そうとするが、ピント合わせを繰り返すのみで、合焦してくれないのだ。移動速度について行けないのが原因のようだ。結局、機影の撮影はできなかった。

 ただ、アプリのフライトレコーダー24には表示をされた。
 それによると、航空機会社の標記欄には「B763」と標記され、出発地と目的地はいずれもN/A、つまりデータなし。機種名はボーイング767-33Aとなっている。



 民間会社の航空機なら、まずこういう標記がされることはない。

 以前、灰色にカラーリングした形は通常の航空機と同じ飛行機が上空を飛んでいった。軍用機に見るカラーだった。
 同アプリで確認すると民間輸送会社の便だった。調べると、米軍ご用達の会社で、上空を飛び越えた便と、遅れて向かってくる太平洋上の便の2便が確認された。この時も出発地、目的地ともN/Aだったが、ややするとアプリ上から消えてしまった。
 軍事機密の網がかかっているものが、何かの理由で誤って表示してしまったのではないかと受け止めた。

 今朝見えた便も、成田行きに比べると飛行高度も高いし、方向も西日本からアジア各国に向かう便が飛ぶ方向だ。このことから、この機も米軍御用達の輸送機で、目的地は横田基地ではないかとあたりをつけて、アプリでマーキングしたままにしていた。

 約1時間後、アプリで確認すると、東京都の西部に着陸していた。やはり横田基地だ。



 間違いなく米軍関連の民間輸送機だろう。人を運んだのか、荷を運んだのか。
 以前、何かで読んだが、米軍基地は日本側の検疫や入国審査を受けることがなく、米軍関係者は自由に日本に出入りできるようなことが書いてあった気がする。

 新型コロナウイルスのオミクロン株が流行している沖縄県では、米軍が検査等を省略していたことが問題になり、米軍はあらためて入国2日の検査を実施を再開した。もし、今朝の機体が米軍が調達した旅客機だったとするなら、その点、しっかり米軍側に対応してほしいと思う。

 同時に、やはり大切なのは、日本側の主体的な関わりを持たせることだろう。日本の主体的な関わりを排除する根拠としている、日米地位協定の規程とその協議による合意事項の変更を、政府が米軍側に求めてほしいと思う。

 ちなみに、フライトレコーダの先の画像で航空機が飛んでいる場所は、茨城県高萩市の横川地区辺り。地図で見ると、名称は分からないが大きな堤らしきある地区の上空だ。航跡をみると、北茨城市辺りで陸地の上空に達しているから、同機を最初に見た地点は、いわきから北茨城市に向かう太平洋上なのだろう。20km以上離れている。

 P900の光学レンズの最望遠側は2,000mm相当。ピントは合わなかったが、機体や翼、色はグレーに見えた。その色が影の色なのか、塗装なのかは分からないが、おおよそ20km先の40m程度の物体がそこまで見えるのだから、このカメラの性能にあらためて感心した。


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