■一歩
まちがいをしたら、反省してあやまろう。普通、大人は子どもにこう教える。その当たり前ができなかった、全国戦没者追悼式の首相式辞は残念としかいいようがない▼8月15日、終戦記念日の首相の式辞は、国民の犠牲には言及しながら、侵略戦争での犠牲に言及しなかった。「過去を顧み、深い反省の上に立って」と、従前通りにやんわり侵略の反省にふれた天皇とは対照的だった▼ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻など、世界で続く戦争。尖閣諸島周辺などでの中国の不穏な動きも続く。「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」する憲法を持つ日本は、武力の行使や威嚇をやめるよう強く求める立場を持つ。立場を活かすのは過去に向き合う真摯な姿勢だ▼かつて自民、社民、さきがけの村山政権は「植民地支配と侵略」で「とりわけアジア諸国の人々」に「多大の損害と苦痛を与えた」とのべた。これを引き継げば、臆することなく物言えるようになると思うのだが。
■にぎやかな夏の夜でした
15日、終戦記念日は、毎年恒例・じゃんがら念仏盆踊り大会の日。午後6時開会の時間にほんの少し遅れて会場に入ると、これから始まろうとする遠野町5団体のじゃんがら念仏踊りの開始をたくさんの人が待ちわび、演舞が始まると熱心に見入っていた。盆踊りでは3重の環ができた時間帯もあり、最後の抽選では歓声と嘆息の声が上がった。多くの方が、盆踊り大会のひとときを楽しまれたよう。
■事務所開きであいさつしました
この間、ビラと新聞折込やポストインを通しながら政策を伝え、軽ワゴン車にデッキをのせて仕立てた宣伝カーで、少しですが街頭からも訴えさせていただきました。街頭での訴えは次の内容です。
住民のねがい実現に議会改革を訴え
私は、前回の市議選で次点に止まり、この4年間は、地域のみなさんの遠野和紙継承の活動に参加させていただきました。地域の伝統を継承しようと、手弁当でがんばる住民みなさんといっしょに汗をかいてきました。
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この4年間の体験を通して思うのは、こうした住民の努力に応え、努力に報いる行政が必要だという思いでした。
住民のみなさんには、人口が減少する地域を何とかしたいという思いや、災害に強い安心して暮らせる地域づくり、学校給食費をはじめ教育費の負担軽減、地域に適した移動手段の確保など、このいわき市で暮らしていく住民のがんばりを行政が支えてほしいという思いを持っていると思います。
また近年、大規模な太陽光発電設備が計画され、あるいは建設される中で、土砂流出や将来の事業終了後の事業者の対応などに不安の声もたくさん聞こえてきます。
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議員には、これらの住民の思いを受け止め必要な対応をしながら、解決をはかるためにがんばることが、求められています。
同時に考えていただきたいのは、1人ひとりの議員の頑張りにとどまらず、議会全体がまとまって力を発揮すれば、どんな展望が広がるだろうか、ということです。
たとえば4年前、お魚を食べようという条例が市議会一致して提案し制定されました。私も担当委員会に所属し、条例をまとめるために直接取り組みました。条例ができて以降、条例で決めた魚食の日に呼応しながら魚の消費拡大に向けた様々な取り組みが具体的に展開されるようになっていきました。
議員には提案権があります。議会がまとまってこの権限を行使することになれば、住民の声を実現する大きな力になることは間違いありません。
お魚を食べようという条例で、議会が、住民の声を実現する力を発揮した体験を、継続し、発展させていくことが、今、非常に大切になっています。
ところが、これがまだまだ不十分。そんななげきの声が聞こえてきます。
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住民のねがいを実現する力を大きくするためにも、政党や会派にとらわれず、市民の声に向き合う議会に改革・成長させていくことが重要になっています。
そのために、議会改革の声を、みなさんとともに大きくしていきたいと思います。
■編集後記
新盆を上遠野のじゃんがら念仏踊りで供養していただいた。上遠野は念仏盆踊りには出演していないため、その音色と踊りには新盆供養でしかふれることができない。太鼓をドドドドと小刻みに連続して叩く(ドロドロと表するようだが)ところに特徴があるようだが、その音色も楽しみながら演舞を拝見していた。
それにしても暑い日だった。保存会のみなさまご苦労様でした。
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