上遠野のウッドペレット工場は中止、資材置き場に

　遠野町上遠野に建設がすすんでいた遠野興産株式会社のウッドペレット工場に、住民が反対して運動をしていましたが、先週金曜日に、同社社長から「遠野町の環境を考える会」の会長に電話連絡があり、「住民の反対を押し切ってまでペレット工場はやらない。資材置き場として使う」と伝えられました。

　今朝の河北新報を開くと、「ペレット工場建設中止へ」という記事が載っていましたので、本ブログでもみなさんにご心配をおかけしておりましたので、お知らせをしたいと思います。



　「環境を考える会」のみなさんは、今度の工場建設にあたって、これまで集会を開いたり反対する署名を集めるなどの活動を展開、建設断念を求める看板の設置準備などもすすめてきました。

　こうした中で上遠野地区への建設が断念されたことに、考える会は「住民の不安を汲んでの勇気ある決断」に感謝するとともに、工場計画地周辺の住民の不安が払しょくできない問題があることから、4日、同社に対して5項目の質問を届けました。

　質問の5項目は次の通り。

①久保作地内のウッドペレット工場について、今後、どう取り扱われるのか、あらためてご回答いただきたい。

②電話連絡によると、工場計画地を資材置き場として活用するとのことですが、ウッドペレット工場建設のためにこれまで運び込んだ機材等の撤去時期についてご回答いただきたい。

③今後、資材置き場として活用する際、住民はチップやバーク等を保管することになれば、ほこり等の飛散による生活環境の悪化、また、資材の搬入・搬出用トラックによる交通事情の悪化など、工場設置時と同様の不安を抱かざるを得ない状況があります。
資材置き場として活用する際、どのような資材を保管することになるのかご回答いただきたい。

④久保作地内では断念されるウッドペレット工場の新設について、今後、どのように対応されるのか、ご回答いただきたい。

⑤今回のウッドペレット工場断念について、住民説明会の場であらためてご説明をいただけるのか、ご回答いただきたい。

　同会は11日までの回答を求めています。

　あわせて同会はこれまでの活動をまとめると同時に、工場建設中止の一報が入ったことを伝えるニュースを作成し、新聞折込等で配布し、住民に知らせることにしています。









　ツイッターなどからブログを読まれて、様々なご意見をいただきましたが、今後ともご意見等いただければ幸いです。