hiroya_ikeda の物欲の館

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「SDXC」ほかデジタル機器の新規格について

2009年01月14日 18時46分41秒 | PC/AV機器
2009CESにおいて、各社が色々な新規格を発表している。
「SDカードも最大2Tバイトに--SDアソシエーションが新規格を発表」
「【2009CES】次世代メディア「SDXC」をアピールしたSDアソシエーション」

あの小さなSDカードに2TB!? という感じであるが、技術の進歩は著しい。
メモリースティックも同様に最大2TBが可能という拡張フォーマットを開発したという。
「メモリースティック、最大2Tバイトへ--ソニーとサンディスクが拡張フォーマットを開発」

2つの規格を比べてみると、メモリースティックの拡張規格が「インターフェースの最大転送速度が従来比3倍の60MB/sとな」るのに対し、SDXCでは
「2009年中に104Mバイト/秒、最終的には300Mバイト/秒まで高速化する予定だ。」とあり、転送速度においてはSDXCのほうが勝っているようだ。
また、デジタル一眼レフで普及しているコンパクトフラッシュは現在300倍速(45MB/秒)が最高速なので、SDXCはこれをも抜いていることになる。
ただ、いずれにしても、カメラやカードリーダーなどが新規格に対応しないとこれらの特長が活かせない。
逆に言えばこれら新規格に対応した製品をどこが最初に取り入れるかにも注目したい。

現在のSDHCの規格上限が32GBの容量であることを考えると、2TBはとてつもなくボリュームアップした感がある。2TBという容量はデジタル一眼レフでRAW記録をしたとしてもかなりの枚数を撮影できる、というか、撮り切れないのではないかというぐらいのものだ。しかし、EOS5D Mark II でフルハイビジョン録画が可能になったり、ハイビジョン録画可能なビデオカメラが増えていることを考えると、ビデオ用途ではSDHCの32GBは少し物足りなくなる。その意味では、32GBを超えるメモリ容量は歓迎されるであろう。また、それに伴い、容量の低いメディアの低価格化もまた予想され、そうなれば、大容量を必要としないユーザーにとってもありがたいことだ。

なお、記事では「今回のSDバスインターフェースの高速化により、SDHCメモリーカードでも同様の高速化が可能としている。そのため、8GB、16GB、32GBといったSDHCメモリーカードの高速版が登場する可能性もある。 」としており、こちらにも期待したい。

ところで、この規格はまだ正式な仕様は発表されていないようだが、SDの上位規格であり、形状も同じであることから、SDXC対応のカメラであれば、SDHCやSDも読み書きができるであろうことは想像に難くない。これはユーザーにとって重要なことで、USB2.0が普及したのはUSB1.1とおなじインターフェースであったことが大きな理由であると推測する。2つのUSBのインターフェースが違っていたとしたら、限られたパソコンのスペースに2つのインターフェースを用意するか、どちらか1つを選ばなければならなくなる。現にアップルはそこそこ普及したFireWire400 の上位規格としてFreWire800を開発したが、インターフェースが全く違うためあまり普及していない。本家アップルの製品でも低価格ノートには結局USB2.0のインターフェースしかないという始末だ。USBは3.0の規格が発表され(市場導入は2010年前半)、これでFireWire の運命も決まったような気がする。
USB3.0の詳細は下記の記事をどうぞ。
「インテル、次世代の高速「USB 3.0」規格のデモを公開」

メモリースティックに話を戻すと、ソニーのメモリースティックにしても、フジとオリンパスのxDピクチャーカードにしても、なぜそんな独自規格を出したか! と怒りたい気分である。ソニーはもともとベータマックスの時代から独自規格が好きだし、フジ/オリンパスもコンパクトデジカメの黎明期にスマートメディアで儲けたのであろう。独自規格で儲けようという腹が見え見えである。だが、その結果、完全にマイナー規格となってしまっている。今後は共通規格の中で戦ってほしいものである。


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