hiroya_ikeda の物欲の館

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キヤノンEF50mmF1.0LとEF135mmF2.8SF で桜を撮る

2009年04月10日 01時12分44秒 | カメラ・レンズ
桜も満開が過ぎ、これから散り始めるところ。せっかくなので写真に収めようと取り出したレンズがキヤノンのEF50mm F1.0L USMとEF135mm F2.8 Soft Focus。これで接写をしてみた。普通だとEF100mmF2.8 Macro USM あたりを使うところであろうし、実際そのレンズも持っているのだが、あえてちょっと特殊なレンズを使ってみた。
といってもEF50mm F1.0L USM は最短撮影距離が60cmなので、接写には物足りない。そこでキヤノンのエクステンションチューブEF12 II を装着。ちなみにEF12とEF12 II との違いはEF-Sレンズに対応するかどうか。
いずれのレンズ、アクセサリーも使用するのは久しぶり。

以下の写真はいずれもキヤノンEOS-1Ds Mark III を使用し、ISO100、ホワイトバランスはAWB、ピクチャースタイルはスタンダード、sRGBという設定。RAW画像をPhotoshop CS3 のCamera Raw バージョン4.6.0.30で現像し、JPEGに縮小保存している。
左の写真がノートリミング、右は部分拡大。


まずは自宅の近所でシロツメグサを撮影。桜を撮ると言いつつ、目についたシロツメグサを撮ってみた。まずは50mmF1.0L。

 
f1.0 の絞り優先AE(1/8000秒)。

 
続いてf5.6の絞り優先AE(1/320秒)。

見ての通り、f1.0のほうはブワッとボケボケ。背景はサンニッパで撮影したかのように綺麗にボケているが、合焦部を少しはずれたところもかなり派手にボケている。さすがf1.0。なお、拡大してみると、白い花びらにはオレンジとパープルのフリンジが!
f5.6のほうは背景がなんとなくわかるボケレベルで、花びらの周りのソフトフォーカス的なボケはなくなり、普通のレンズとそれほど変わらない描写となる。それでも拡大してみると、オレンジとパープルのフリンジは健在。ただ、エクステンションチューブを使うこと自体がイレギュラーなので収差をどうこう言うのはどうかとも思うが。


続いて135mmF2.8SF。いずれもf2.8の絞り優先AE(1/1250秒)だが、Photoshop Camera Raw で露光量を+0.75補正。

 
最初はソフトフォーカス目盛0。ボケはほぼなくスッキリした描写。等倍に拡大してみるとマゼンタ/グリーンのフリンジが見えるものの、50mmほどではない。

 
ソフトフォーカス目盛1。シャープな像を薄いボケが包み込む。面白いのは背景のボケも大きくボケるところ。

 
ソフトフォーカス目盛2となると、ボケがさらに強くなる。

試してみて気付いたのは、目盛0とその他の目盛ではピントの合う位置が変わること。最短撮影距離(1.3m)で撮影したのだが、ソフトフォーカス目盛を変えるとピントが合わなくて戸惑った。


別の場所で桜を撮影。まず50mmF1.0Lから。

 
f1.0の絞り優先AE(1/8000秒)。ただしPhotoshop Camera Raw で露光量を+1.0補正。

 
f5.6の絞り優先AE(1/160秒)。カメラ側で+1.33の露出補正。

f1.0の方はにごり湯の中に半分浸ったような描写。ソフトフォーカスレンズでないにも関わらず、ソフトフォーカス。シベの部分にピントが合っているのだが、柔らかくにじんでいる。背景は綺麗にボケていて、この描写を活かした写真は「あると思います」。
f5.6の方は花自体はシャープになってきたものの花びらのフチはやはりオレンジとパープルのフリンジが残っている。背景が中途半端にボケていてあまり綺麗とはいえない。
自宅に戻ってから気がついたのだが、50mmF1.0にエクステンションチューブをつけると、開放ではあまり気にならないが、少し絞ると画面の四隅がケラれてしまう。なので、作例の写真の周辺が暗いのは周辺光量落ちではなく、ケラレである。


続いて135mmF2.8SF。いずれもf2.8の絞り優先AE(1/1250秒)だが、Photoshop Camera Raw で露光量を+0.50補正。

 
最初はソフトフォーカス目盛0。ソフト感はほぼなくスッキリした描写。拡大してみるとマゼンタ/グリーンのフリンジが見える。

 
ソフトフォーカス目盛1。明るい葉の部分にピントが合っているが、シャープな像をうっすらとボケが包み込んでいる。女性を撮るにはいい具合のボケ方だと思う。

 
ソフトフォーカス目盛2となると、かなりボケがきつくなって葉脈さえも包み込んでしまう。特別な意図がないとボケが強すぎると思われる。


今回、ボケ味に注目してちょっと特殊な2本を試してみた。
今はPhotoshopのぼかし(レンズ)でかなり自然にぼかすことができるようになったので、うまく使えばソフトフォーカスレンズと同様の表現ができる。なので、撮影時はなるべくシャープに写しておいて、レタッチで好みのボケに調整するというのが無難なところであろう。
だが、あえてクセ玉とも言えるこのようなレンズで撮影するというのもまた楽しいものだ。


Canon EFレンズ 135mm F2.8

キヤノン

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