倉敷・大原美術館横「似顔絵・宏プロ」

倉敷・大原美術館横で長年・似顔絵を描き、お世話になっている者です。

倉敷にがおえエレジー 115回似顔絵の歴史26

2004-12-09 17:41:09 | 掲示版(感想、批評何でもよろしく)
 ではここでの存在感、つまり奴が居らないと新宿が夜も明けないという新宿クマ五郎から紹介しょう。
 本名・松山といって学芸大卒。卒業と同時に似顔絵でアメリカ一周する。アダナのごとく顔は熊みたいで腕力も強く、度々派手なパフォーマンスをやり、我々を恐れさすが、ただ行動が落語に出てくる八つあん、熊さんタイプの所が救いであろう。
 聖徳太子みたいなヒゲがご自慢のヒョウ介君はビールなら十本くらい軽く平らげる薩摩隼人で、女房・烈子君も似顔絵を描き(新宿ではない)二人で数千万円稼いだというが、後、二人は別れて烈子はカナダ人と結婚した。
 この本の冒頭に出てくる「タイ焼きソング」のデザインで数千万円を手にする田島司君だ。彼もまた女房と決裂。他の女とロッキー山脈を縦走、スッカラカンになるのだ。
 杜の都・仙台出の大友君は名のごとく身体は大きいが似顔絵は反対に小さく緻密に描いていた。平塚七夕で倒れる。
 やはり仙台出のキムは母親が彼を産み落とした後、アメリカ軍人と結婚。その関係より渡米、侍姿で似顔絵描いたり、占いをしたりしていたが、最近は新興宗教の教祖に納まっているという。
 似顔絵を描いていればよいものをアクセサリーの方が儲かると転身、結果、場所取りの事で喧嘩、人を傷つけ裁判沙汰になったバカ天。
 その他「美少年」がアダナの大和田君。スケコマの斉藤、ガイコツの斉藤、イラストの斉藤での三斉藤。足は悪いが気の優しい小野寺君。朝鮮人でオチョコチョイの加瀬君、ゴッホ君等一杯いて、夫々面白いエピソードがあり、俺に取っても懐かしき人々であり、余白の関係上割愛するのが残念で偲びない。とにかくここは出入りの烈しい所であった。



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