皆さん、戦国ゲームはお好きですか?
ひろさわは去年の10月、鳥取県米子市に行ってきまして。
米子城にも登ったんですが、それをきっかけに吉川広家という武将を知りまして。
そのあたりから、天下統一(ゲーム)で毛利家を担当して、伯耆に行ってみたいなという欲望がむくむくと。
およそ20年ぶりに、このシリーズをプレイすることになりました(かつてプレイしていたのはwin版天下統一です)。
体験版もあわせて、
初代・2・3・ADVANCE・4・5・SSB と、時代の流れに合わせてプレイしていったのですが、
図らずも、パソコンゲームの進化(退化?)を追体験することになりまして、それを表にまとめてみました。
以下、凡例です。
ディストリビューター
現在そのソフトを購入できるところ。DMMとSSB(システムソフトベータ)どちらでも買えるソフトがありますが、
今回検証したソフトのみを記述しています
タイトル
読んで字のごとし、そのソフトのタイトルです。ナンバリングに注目してください。
お値段
ときどきDMMではダウンロード版を割引価格で売っているようです(SSBのダウンロード版と同じくらいの値段)
画面解像度
PC9801の640*400ドットから、
現在のフルHD(1920*1080)まで、画面が拡大する傾向があり、
これが、古いソフトを今のHD画面でプレイする際に問題となることがあります。
元の機種
EGGプロジェクトで購入したソフトは、過去のハードのエミュレーター上で動いています。
その過去のハードの名前です。
キーボード操作
キーボードのみで操作できるか。エミュレーター上のマウスの動きは遅かったりするうえに、UIも現在基準で考えればイマイチなので(いちいち是/否ボタンを遅いマウスで押すのは苦痛です)、キーボードでプレイするほうが早くて楽しかったりします。
基本、初代のみで可能です。
因幡🐇
これは、ひろさわ独自の価値基準です。鳥取県の米子市で行われた3分映画宴に行ってきたのですが、
それに関連し、今の鳥取県が、因幡と伯耆に分かれているかどうか。
まあ大体、2以降は存在しています。一方、志摩国は、伊勢国に合併されていることが多いようです。
に~みん
これも、ひろさわ独自の価値基準。3分映画宴に行く際に、特急やくもに乗っていったのですが、いっぺんに米子までいくのはつらいので、新見駅で途中下車し、休憩を入れていました。
にーみんは、その新見市のマスコットキャラですが、
にーみんのへや | にいみ公式観光ホームページ
この項では、初期シナリオで新見貞経が存在しているかをあらわしています、3系には大体いますね。楪(ゆずりは)城に。
新見貞経の伝記って、結構面白いんですよね~
マウス操作
これは初代から可能。しかし後になっていくにつれ、マウスが「必須」になっていきます。
板タブ
win10パソコン(Haswell)に接続したペンタブレット(not液晶タブ)で操作できるかどうか。
EGGプロジェクトの初代エミュではできないですね~(2では可能…このへんエミュによって変わるみたい)
タッチSC操作
タッチスクリーン操作。
win10タブレット・NEC PC-VKZ11T-1(文教用のタブレットが中古に流れてきたもの)で、
タッチ操作でプレイできるか。
驚くべきことに、DMMの3では、可能だったりするんですね。これで寝床でプレイできるぞ~(しないけど)
PC全画面
これが、ゲームの画像解像度とも関連する部分。
win10パソコン(Haswell)、モニターは1920*1080HDで、
全画面表示で遊べるか。
不条理にも、X68000版では、これ出来なかったりします。文字が小さいから全画面にしたいのに!!!
3は、全画面オンリーで、当時のパソコンゲームが、そのゲームのみとシングルタスクで対峙するものだったとわかります(まあ、いまのスマホアプリも全画面オンリーか…通知がじゃまするけどね)
天下統一4を全画面にするには、先にPC画面の解像度を800*600にしておかないといけないという罠。
タブ全画面
NECのVersaPro・PC-VKZ11T-1、中古の安win10タブレットで全画面表示できるか。
タブレットは そもそもの画面が小さいので、全画面表示できるかは重要です。
安タブは、本来縦長スクリーンを無理やり横長として使っているのが多いので、
その関係で全画面表示ができないのがあります。
正常終了
そんなん、するの当然じゃないか! と思われそうですが、これがなかなか…
右上の×ボタンが効かず、画面内をクリックしないと終わらない、なんてのもありますし、
再プレイがなかなか難しいのも…
特記
そもそもwin10やwin11にインストールできないソフトもあります。
回避方法はいろいろあるようですが…
はい、ではここに表を入れときます。
スマホでは見づらいかなあ…
ディストリビューター | タイトル | お値段 | 画面解像度 | 元の機種 | キーボード操作 | 因幡🐇 | に~みん | マウス操作 | 板タブ | タッチSC操作 | PC全画面 | タブ全画面 | 正常終了 | 特記 |
EGG | 天下統一 | 1100 | 640*400 | PC98 | LOAD画面Escキーで可能(状態はセーブされる) | 無し | いない? | 可能 | 不可 | 不可 | 可能 | 可能 | する | |
EGG | 天下統一 | 770 | 768*512? | X68000 | LOAD画面メニューキーで可能(毎回必要) | 無し | いない? | 可能 | 不可 | 多分不可 | 不可(終了) | 可能 | する | 文字が小さめ 音楽はいいんですけどね~ スピードも遅いか |
EGG | 天下統一II(2) | 1100 | 640*400 | PC98 | 一応カーソルは動く。SHIFTで加速も | あり | いない | 可能 | 可能! | 可能! ただしシングルタップはマウスカーソルのそこへの移動だと解釈される クリックはダブルタップしないといけない | 可能 | 可能 | する | 左手にマウス、右手に板タブという、お絵かきスタイルのプレイが楽しい |
DMM | 天下統一III(3) | 2200 | 800*600 | win | 不可 | あり | いる | 必須 | 可能、タップをクリックとして解釈してくれる | 全画面オンリー | 全画面オンリー | する | 4に比べ操作性やUIは悪く、可読性はマシ パソのほうではインストーラが働かない | |
SSB | 復刻版天下統一体験版 | 2200 | win | PCインスト不可 | タブレットもインスコ不可 | 64bitでは無理らしい | ||||||||
SSB | 天下統一アドバンス体験版 | 2200 | 640*480? | win | まったく不可 | あり | いないかな | 必須 | 可能 | 2に同じ | 窓に戻ると真っ黒 | 不可(落ちる) | する(画面をクリック) | |
SSB | 天下統一IV(4)体験版 | 9085 | 800*600 | win | 不可(escキーがxボタンを押したことにはなるが) | あり | いる | 必須 | 可能だったと思う | 3に同じ | 最初に800*600の解像度にしておく そして起動 | 同左 | してないの?二回目の起動で失敗すること多し | 文字が極小 ゴシック体のアンチエイリアス無し クリアタイプがにじみまくり 4SSBは、逆にタブのほうがインストーラー働かない |
SSB | 天下統一V(5)体験版 | 9166 | 1024*768 | win | 併用可能 マウスホイールに相当するキーがないかも | あり | 居ます | 必須 | たぶんOK | 可能 | 可能 | 不可能(ものすごく画面が乱れる) | する(画面をクリック) | 文字が小さい モ武将 |
SSB | 天下統一SSB体験版 | 8580 | 1920*1080or1280*720 | win | 矢印キーで選択は使えるがenterが決定ではないので意味がない | いない | 必須、今っぽい | OKだがちょっともたつくか タッチ操作OK | マウスホイール相当がない 使わないほうがいい 二本指で右クリックができる | 可能、推奨 | 可能 | する | モ武将というかモ大名 |
では、それぞれのソフトについて短文を。
EGG版「天下統一」(PC98)
これが、名作といわれる理由もプレイすればわかります。
ゲームとして面白くするための抽象化。そのために因幡の国が伯耆に合併されたり、
播磨のイメージがある赤松家が美作国の大名になっていたりはしますが。
(無理やり気味に一国一大名にしたそうです)
キーボードのみでの操作が可能です。
上記のLOAD画面でEscキーを押すと、キーボードorマウスの切り替えができます
(いちど切り替えれば、以後のプレイでも状態はセーブされる)
この時代のパソゲーの特徴といいますか、初期状態が一番難しいというか。(ザナドゥは最初に何回やり直したことか)
ただし、1回目(もちろんセーブロードは使いまくり)の島津プレイで、九州統一までは行けたものの、
中国四国の大毛利に阻まれ、そこであきらめました。
次のプレイでは、一番軍事が強い武将に兵と鉄砲を集中、やはり毛利は強かったですが、
それが終わったら、もうあとは中勢力を大勢力で打ち破る、になっちゃいました。スタートダッシュ大事ですね。
100万石手に入れれば、あとは惰性、みたいなところがあります。100万石にいたるまでが、圧倒的に面白い。MAPもゲームとして詰将棋的な面白さがあります。各国の大名でプレイしたくなる中毒性があります(富樫が超難易度らしいぞw)。
EGG版「天下統一」X68000版
こちらもキーボード操作が可能。上記のLOAD画面でメニューキー(三というかハンバーガーというか)を押すと、マウス/キーボードの切り替えが可能(プレイごとに毎回この操作が必要です)
X68000版の特徴は、PC9801版に比べ、画面解像度が768*512に上がり、
(スクショ、X68000版の上に、PC9801版の640*400を置いています)
使用されている色が、デジタル8色から、65535色中16色になったこと。
じゃあ、それで遊びやすくなっているのか、と言われると、難しいところで。
解像度が上がった、ということは、同じドット数のフォントが、それだけ小さく見えるということでもあり、
増えたドット数を持て余している感もあります。隙間が増えただけじゃね? と。
(これはPC9801からX68000に移植する際の問題ですね あからさまに外枠が増えただけだったり)
表示されるパラメーターが4つから6つに増えてたり、同時に表示できるのが6人が9人になってたりの恩恵もありますが。
音楽はいいんですけどね~ ADPCMによる効果音も付与されていますし、OPもきれいです。ただ、全体的なスピードがPC9801に比べて遅いか? エミュレーターのせいかもしれませんが。
EGG版「天下統一II」(2)PC9801版
今回は取り上げていませんが、windows版天下統一のもととなったソフトです。見た目はほとんど初代と変わっていないかなあ…(スクショ、取り忘れました)
この天下統一2系は、評判は大変いいみたいなのですが、
初代では捨象されていた兵農分離(が未分化である)要素のため、春夏に戦闘ができず、
テンポが遅くてつらいんですよね。
キーボード操作がかなり切り捨てられていて、矢印キーでカーソルを動かすめんどっちいものになっています。
いちおうSHIFTキー押しながらで加速もできますけどね。
いちおうはタッチパネルでの操作も可能。ただしシングルタップはマウスカーソルのそこへの移動だと解釈されるので、マウスでのクリック相当の操作をしようとすれば、タッチパネルをダブルタップしないといけない。
左手にマウス(左右クリックonly)、右手に板タブ(カーソルの位置だけ)という、お絵かきスタイルのプレイが楽しい、ですが、あんましプレイしてません。
DMM版「天下統一III」(3)
さあ、問題作がやってきました。ファンには不評(?)のようなのですが、現在バグはつぶされている模様。
ここから3・4・5までは、同一システムのバージョンチェンジという感があります。
初代・2の、ボードゲームとしての面白さから離れ、戦国日本の再現という方向に進んでいるのだと思われます。そう、パラドゲーみたいに。正直、マニュアル見ても、よく理解できないです。データ量は増大し(城の数が増えた)、具体化し、細分化されています。そのため文字は小さくなりました。800*600(全画面オンリー)という今となっては小画面に詰め込める小型フォントの限界に挑戦している感があります(4は限界突破してしまった)。
パラドゲーは、クリアを目指すのではなく、その当時の状況を体験するためのRPGみたいなもの、という記事をどこかで読んだ気がするのですが、たぶんこの3もそうなんだろうなあ、と。
そういう状況の再現性というのが、ゲームとしての面白さにつながっているかどうか。
ただ、備中に に~みん(新見貞経)を出してくれているのは、個人的にはうれしいところです。
4に比べ操作性やUIは悪く、可読性はマシ。
パソのほうではインストーラが働かなかったです(ので、タブレットにインストールされたフォルダーをそのままコピペした)
SSB版 「復刻版天下統一」体験版
PC、タブレットともにインストール不可でした。 64bitOSでは無理らしい
まあ、初代はEGG版でプレイできるので。
SSB版「 天下統一アドバンス」体験版
これは音楽がねえ…midi音源なのですが、今の大容量ゲーム音楽に慣れていると、う~む、結構なストレスだったり。音源を変えるといいのかも(やり方知らん)
まあ、画面がきれいになってマウス操作オンリーになった初代です。たぶん。
いちいち是とか否ボタンをクリックしないといけないのか!! それぐらいenterキー使わせてよ…
SSB 「天下統一IV」(4)体験版
パッケージ版、9085円もするのですが、SSB、DMMでダウンロード版が半額ぐらいで売ってますね(今は知らん)。
SSB版もDMM版も、サインインの仕組みとしては似たようなもんです。
3のバージョンアップ版、ほとんどゲーム内容は変わってない気がします。
操作性は若干アップ(隣国の閲覧がしやすくなってたり)、バグもつぶされているのでは? しらんけど
ただし文字が極小、ゴシック体のアンチエイリアス無し…はいいとして、クリアタイプがにじみまくりという、眼にはきつすぎる仕様となっております。
さらに文字が極小のわりに、気取ったフォントを使っているので、何書いてるかわかんないんですよね~
救いとしては、気取ったフォントはBMPデータなので、フォルダ内のそれを書き換えることにより、可読性を上げられます…が、はたして、そこまでの手間をかけるべきなのか。
途中まで書き換え挑戦してみたんですが、これを全BMPフォントに適応したとして、それに見合うだけのリターンはあるのか…(クリアタイプを切るには、OSのほうでやります)
なお、基本 800*600のウィンドウで起動します。全画面表示したいときは最初にパソコンのほうで画面を800*600の解像度にしておく必要があります(なかなかの盲点だった)
正常終了しているかどうかが怪しく、二回目の起動で失敗すること多し。
3とは逆にタブレットのほうでインストーラーが働かず、パソコンでインストールしたものを、フォルダごとコピーしました。
再評価、されないかなあ…クリアを目指すのではなく、状況を体感するためのソフトとして。
自分は、備中・伯耆あたりの地図を書いただけで満足しちゃったのですが。(に~みんは居ます)
SSB版「 天下統一V」(5)体験版
画像解像度が1024*768にUP。文字が小さいのは相変わらず。モ武将(モブ顔の武将がいっぱいです)
体験版の戦闘がすでにしてめんどいっす。系統としては3・4系なはずなのですが、
う~ん、自分としてはこれは要らないかなあ…
あ、に~みんはいますよ
SSB 天下統一SSB体験版
画面解像度が1920*1080or1280*720
ようやく今っぽい操作性と見やすさの画面に。しかしゲーム的には初代とかアドバンスの系統なんですよね…
アドバンスの抽象的な地図を、実際の日本地図の実際の場所に置いてみたら、とんでもない距離の城同士が隣接していることになっちゃったり。
モ武将というかモ大名がいっぱいで、まあ赤松と別所が似てるのは、親戚だからそりゃそうかな、と。それ以外も似てますけど…(アニメの中割レベル)
はい、とりあえずまとめてみました!
そもそもなんで今になって20年ぶりに「天下統一」シリーズをプレイしようかと思ったのかといえば、
それは米子に行って、米子城にのぼったからで。
そこに関係ある吉川広家という武将を知り、
ゲームを毛利家でプレイして(広家の父・吉川元春がいる)、伯耆まで行ってみようかと…まあ、無理でしたけど(尼子つええよ!)。
新見貞経に興味持ったのは何でだったかな…新見駅近くの観光案内書で、新見の郷土史参考本を買ったんですが、そっちがきっかけ、だったのかなあ。天下統一シリーズを掘っていくうちに、3で新見という名前の武将を見つけ、あれ、これってあの新見に関係ある武将だろうか、と、調べていったのかもしれません…
とにかく!
に~みん(これは新見貞経のことです! かってにひろさわがそう呼んでるだけです!)が城主として何やってたかを知りたければ、このゲームをするよりも史料・小説を読み、大河ドラマ「おんな城主 直虎」を観たほうがいいのではないか! という結論に至りまして、
現在「天下統一」シリーズはすべてアンインストールしております。
...おあとがよろしいようで(?)
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