朝晩寒くなり、短いあきが終って行く。季節の移り変りには人の気持ちまでも取り込んでしまう。夏は太陽がいっぱいで全てが明るい。その太陽が段々早く沈み始めると、人の気持ちにも寂しさが少しづつ増えてくる。そしてあの夜の長い秋がやって来るのである。聞く処によると若者も夏の終わりは寂しいらしい。若者に比べると年寄りの方が多いという。人は明るさが活力を生むのかも
知れない。生きる形は種々あろうが、裡にある太陽の照らし方にも人生が変り深く味のあるものになるのだろう。他人様が自分の生活を作ってくれるものでもない。ならば自分の太陽を持つしかない。夏の夜、窓ガラスに蛾だのかなぶん等色んな虫が寄ってくる。人間もあの姿かも知れないがその世界は色んな物が混じっても争い一つ起きないのは人間界には考えられない。争いは大型動物
だけの話なのか人が生きるとは余りにも判らない事が多すぎる。秋の夜長は特別な季節に思えて仕方ない。森羅万象思い巡らすはこの季節余りにも短すぎる。
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