チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ストラヴィンスキーのケチ伝説

2014-02-24 22:58:19 | メモ

クラシックの作曲家って亡くなると早速神格化が始まりますが、生きている頃はいろいろ言われちゃってるっていう一つの例が80歳の誕生日を迎えた頃のイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)であります。

【ストラヴィンスキーがケチだったという証拠】

その1.ストラヴィンスキーは形式的なインタヴューが大嫌いで、めったにジャーナリストのお相手をしない。彼は次のような理由からインタヴューを排撃する。

・「私の」時間の浪費

・質問がマトはずれでないときですら、どこから話を始めてよいかわからないことになり、大切な話題の背景ともなるべきものを伝えることは不可能だ

・インタヴューすることが一つの事業なのだから、インタヴューされる者にも当然謝礼を払うべきだ

その2.ヴェニスはストラヴィンスキーのお気に入りのイタリアの町だ。彼の数多くの初演曲が同地で演奏された。彼は作曲料を前払いしてもらいたがるし、また他の誰よりも多くの謝礼を欲したがるので、彼は『ヴェニスの商人』というアダ名をもらった。

その3.ロンドンで、ロイヤル・フィルハーモニック協会から金メダルを授与されたとき、「何カラットか?」と尋ねたとか。

その4. ある友人が、貴方のような偉人は適当なモノグラム(氏名の頭文字などの組み合わせ文字)を持つべきだ、と言ったところ、ストラヴィンスキーはすぐにペンを取って、ストラヴィンスキーの頭文字「S」の上にイーゴリの「I」を重ねた。。。その結果、$(ドル)というモノグラムになった。

(音楽の友 昭和37年7月号 定価160円より)


。。。なかなか愛すべきお爺さんですね!