真理が遺書を書いている間に久幸の父が立ててくれている真理が開業するはずだった医院が完成間近になっていた。
「私は久幸と由紀さんの結婚式を見て死のう」
こう思った真理は久幸と由紀に自分の思いを告げた。
二人は、
「真理さんがそういうのなら」
と一も二もなく真理に同意してくれたのである。
「私は新婦の姉として結婚式に参列します」
真理は二人にこう言った。
この言葉に久幸が、
「あー・・・・・」
と大声を出して男泣きに泣いた。由紀も泣いている。
真理は、
「二人とも泣かないで」
と言ったが涙が零れ落ちて後は言葉にならなかった。
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