現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子の思い:第三回(この物語はフィクションです)

2016-07-30 06:00:43 | 日記

「残すは今日一日のみ。がんばるぞ、私は負けない」

 小池百合子は選挙運動最後の一日となった30日の朝、こう誓うのだった。

「東京を世界の光り輝く東京にするのだ」

 小池は選挙運動ではこの事を口にしなかったが、

心の底ではこう思っていた。

「東京の灯を消さない」

 この事も。

小池百合子は心の底である危惧を抱いていた。

「知事になると東京を壊しそうな候補者がいる。こんな人を知事にするわけにはいかない」

 他の候補に底に潜んでいる危険性を感じている。

「東京都民を悲しませてはいけない」

 そして、

「世界の憧れ楽しい夢の東京」

 これを目指す事を小池百合子は誓うのだった。