広島人文芸小説:秀(ヒデ)にいちゃん大好き第4回:明子の避難先の広島でももう明子の面倒を見てくれる人はいなくなった。おじいさんはわが身の事で精一杯である。市役所のケースワーカーの勧めで明子は施設に入所する事にした。悲しさはなかった。「なるようにしかならない」明子はこう呟いた:続く
二宮正治小説:愛をください第4回:由美子は今日はうれしくてしようがなかった。美容院へ行ったら「奥さんは四十代に見えますよ」と言ってくれたのだった。心ウキウキしながら大型スーパーへと急いだ。少女が「おばあちゃん、おばあちゃん」と叫んでいる。だれも返事をしない。「おばあちゃん」:続く
二宮正治小説届け被災地へこの声を第53回:「ああやりきれない」健二はガールフレンドの夕子にこう呟くのだった。「復興予算の使われ方でしょ」夕子が言葉を返す。「うんそれ」健二が天を見上げてポツリと言った。「胸に沁みる空の輝き今日も遠く眺め涙を流す」健二はフーとため息をついた。:続く
二宮正治小説:女性国会議員の恋175回:女性国会議員Zの夫はZに「乳がんはねえ、手術した箇所の再発より転移が恐ろしいんだ、気をつけないと」こう言う。Zは心の底で「私が死んだ後の段取りを決めているくせに、何か気をつけないとだ」こう呟いた。「ああ今からは偽りの夫婦生活となる」:続く
二宮正治小説:広島市議会議員わんぱく先生奮戦記第7回:わんぱく先生が広島修道大学へ進学した頃(二十数年前)日本はバブルがはじけた。広島の街はそれまでの景気のよさが嘘のように沈滞ムードが漂った。わんぱく先生は「必ずぼくが市会議員になって広島を何とかする」こう決意したのだった。:続く
二宮正治エッセイ:広島の名物男「ひげG」こと掛江清一氏とフェイスブックで友達になりました。この人とは昔コンサートでよく共演したものです。また昔のようにコンサートをやりたいなあ。
二宮春将小説:おれ達はロメオとジュリエットにはならない第4回:貫一の家は先祖代々広島市安芸区矢野に住んでいる。貫一が幼い頃から貫一にはすごく優しかった父親は広島県安芸郡坂町の事になると人が変わったように怒りだす。「坂の良子と恋仲になった」貫一はこの事を父親に切り出せない。:続く
二宮正治エッセイ:広島市民の皆様、広島市の小学校の先生、それも女性の先生はうさが溜まっていますよ。限界じゃないですかね。学級崩壊から学校崩壊へ進行する可能性があります。「広島は小学校をどうにかせんにゃあ、いけんでえ」の世界です。黄色信号です。