原題『月亮忘記了』。
直訳すると、「月は忘れた」となるようだ。

直訳すると、「月は忘れた」となるようだ。
幾米ジミー・リャオである。
世界各国に翻訳され、リンドグレーン記念文学賞に毎年のようにノミネートされている絵本作家である。
台湾の繁体字が理解できないことが残念でならない。
絵は、どことなくセンダックの雰囲気に似ている。
翻訳を読むかぎり、詩のような文章で、内容はかなり抽象的であり、いわば哲学的とでもいうのだろうか。
ある日突然、月がなくなってしまう。
そんな世界に暮らす、一人の子どもの社会や家族からの疎外観、孤独感を描いている。
日本では”大人の癒し絵本“として売れたらしい。
帯には「ひとりぼっちじゃないんだよ」とワンセンテンスのみ。
イヤイヤ、違うんじゃないかい! と、そんな安っぽい言葉で括られたくないなぁと思うのである。
ページ毎に描かれる絵が、とても良いのである。翻訳の言葉なしでも、絵だけでジミーの世界観を味わえる。
<追記>
某誌のエッセイを書き終え、入稿した。
〆切りを延ばしてもらっており、切羽詰まりの状況。
それで、血圧、爆上昇。
ほんと、書くのが苦手というか、今や、かなり苦痛かも。
それにもかかわらず、安請け合いの癖がなおらない。