goo blog サービス終了のお知らせ 

ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『一年四組の窓から』『明日になったら 一年四組の窓から』 あさのあつこ 作 光文社

  

実に美しい日本語で書かれた作品だった。
主人公たち、四人の少女と少年たちは、背筋をシャンと伸ばし、たとえ、揺れることがあっても芯は決してぶれないのだ。
この物語は、進研ゼミの雑誌に連載され、多くの子どもたちの共感が寄せられたという。
その単行本二冊である。

懐かしく思うのとは、ちょっとちがう。
大人になってしまった自分が、忘れていなかったことを思い知った作品だった。

あさのあつこさんが雑誌のインタビューに答えていた文章を抜粋。
「私は、あくまでも児童文学者だと思っています。読み手の子どもたちに対して、今の社会の中でどう生きるべきか、答えを見つけ出そうとして、あがいている自分自身を伝えていきたい。これが答えであるというのではなくて、その答えを見つけ出そうしている姿を、物語を通して読んでほしい。という思いがあります。」(『Book&Bread』(JBBY発行 Vol.123号)

最新の画像もっと見る

最近の「今日の一冊 」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事