ものぐさ人間の私から致しますれば、料理研究家の土井善晴さんが提唱されている「一汁一菜でよいという提案」の呼びかけにとても励まされております。
最近チラホラ60歳を越えましたから、家庭料理を卒業しました!
と宣言される方も、チラホラいらっしゃいますよね(^^♪
流石に私はそれ程潔くはございませんが、今までよりチョコチョコ冷凍食品の利用やデパ地下のお惣菜が食卓に並ぶことが多くなるのに、あまり罪悪感を持たなくなっている様な気がしております。
今から30年位前になるのでしょうか、いつも着物姿に白い割烹着と言うスタイルで料理番組にご出演されていた、料理研究家の先生がいらっしゃいました。
その先生がお話されていて、印象に残っていたことがあります。
今まではどんなに嫌なことがあっても、無心でトントン大根を刻んでいると自然と気分が晴れ、明るく前向きな気持ちになっていたのだけれども、60歳を過ぎた頃から60歳を過ぎた頃から台所に立つのが億劫な気分になるのが多くなった。
いろいろ試行錯誤した結果、思い切って調理道具や器を3分の1位残してあとは処分することにしました。
料理の先生だから、何でも手作りでとの考えに囚われること無く
手の込んだ料理は外で食べるようにして、冷凍食品も今より頻繁に活用しようと、価値観の大変革を決心した。
すると不思議なことに、手の込んだ料理をありあわせの調理道具の中で
自分なりの工夫をして作る機会が増えた。
そんな風にお話されていました。
そのお話が私の記憶の奥深い処に眠っていたのだろうと思います。
ですから土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」の呼びかけに強く反応したのかも知れません。
此れからは私なりの基本「一汁一菜」主義を模索しながら、肩ひじ張らない調理生活を追求しようかと思っております。
昨日の「Gooランキング」に「好きな朝ドラランキング」にて「おかえりモネ」が堂々の第一位でございました。
3位 「カムカムエブリバディ」
2位 「スカーレット」
1位 「おかえりモネ」となっております。
パット見ますと「おかえりモネ」は朝ドラの中では、恵まれた家庭環境で育ったヒロインとなっていると思います。
耕治パパは、銀行員。母親の亜哉子さんは、元小学校教諭。おじいちゃんは蠣養殖のレジェンド。
生活レベルは、中流の上と言った処でしょうか?
現在放送中の「ちむどんどん」のクズ男の長男。
「おちょやん」の救いようの無いダメ親父。
の様な人物ではありませんでした。
暗い波紋を投げかけたのは、亮ちんの親父さんで耕治パパの幼馴染みで
アルコール依存症の気配が濃厚な新次さん役の浅野忠信さん。
ですが亮ちん親子も、亮ちんは中古ながら自分の船を持ち、新次さんは苺の栽培に活路を見出します。
「3.11」からの出口は見えていない状況を背景にしながらも、温かい人たちに見守れながら自信を無くしていたモネちゃんが、一歩一歩自分の足で前に向かって歩んで行く姿が、観ている側に安堵感と暖かな気持ちを与えたのかも知れませんね。
家族の中では、妹の未唯ちゃんが何度か毒を吐くシーンがありましたが、蠣の養殖の向上に真摯に向き合う姿を、水産大学の教授に見いだされ研究者の道を歩み始めます。
お医者様なのに、患者さんと積極的交流するのが苦手な「俺たちの菅波先生」もモネちゃんや登米の温かい人たちの交流の中で、医師のとして少しずつ変化して行きます。
そしてこのカップルは、いつも一緒にいる暮らしを選択するのでは無く、心は確り繋がっているんだけれども、お互いを尊重しながら離れて暮らす選択をするみたいです。
それは新婚すぐの頃、離れ離れで暮らしていた時期がある耕治パパと亜哉子お母さんが、良き道標になるのかも知れません。
港町のほんわか一家のお話だけでなく、時代の変化を真正面に描くのでは無く、程よい距離感を持ちながら語られているのが観る側に安堵感を与えらるドラマであったのかも知れません。
ですから朝ドラを観た後、今日も一日「ガンバルンバ!」の気持ちになりましたものね(^^♪