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若鮎の

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映画「望み」を観て思う事。

2020-10-17 05:21:53 | 日記
「内野さん大好き!」の私は、映画「初恋」を観た時に、半分はうっちーファンの贔屓目として、そしてもう半分は純粋に映画を観た感想として
当然今年の映画のぶっちぎりトップは「初恋」であるぞよと
独善的に確信致しました!

ですがここに来て強力なライバル出現!であります。
堤真一さん主演の「望み」です。
建築家として自分の事務所を持ち、仕事をしている堤さん
映画のあらすじを役柄では無く、役者さんの名前で書いてしまう
ど~しようも無くずぼら人間の私をお許しあれ。

ある意味その地点では、人生の勝ち組として現れます。
堤さんには、ふたりの子供がいます。
高校生の岡田健史君と、難関有名高校合格を目指して受験勉強に
励んでいる清原果耶さんです。
そのふたりを見守る母親が石田ゆり子さんです。

ふたりのご夫妻の心配の種と申すのが、サッカーの練習中に怪我をして
今まで通りサッカーを続けられなくなって自暴自棄な態度を見せている
高校生の息子です。
岡田健吏君演じる高校生の部屋を掃除していた母親の石田ゆり子さんは
その時偶然ナイフの空になったパッケージを見つけます。
そこから何やら不穏な空気が漂い始めます。

堤さんはそのナイフを預かっておくと伝え、自分の作業所の棚に保管します。
そしてそれ以来息子は家族の前から姿を消します。
それから息子の友人が惨たらしいリンチ遺体として発見されます。

岡田健史君は重要な参考人として警察にリストアップされます。
もちろん警察は被害者が高校生である事、そしてそのリンチに
かかわった人物も未成年である可能性があるので
積極的な情報開示は一切致しません。

その中でマスコミは堤さんの息子が事件に深く関わった人物として
強引な取材を行い、その情報だけが独り歩きして
家族は疑惑の目を向けられてしまいます。

そんな中で母親は、どんな形であったとしても息子が生きている事を
切望します。
それが、父親との意識の違いとして現れてきます。

そんな時に或るゴロツキジャーナリストがインターホンを鳴らします。
演じるのは松田翔太さんです。
警察は事件については何も教えてくれませんよとの
悪魔の囁きと共に、事件の真相が解明したらインタビューをさせて下さい
それを条件に発表されてない情報も教えますよ。
甘い言葉をかけます。

最終的に母親はその取材を受け入れる意思を示します。

建築家の堤さん一家は、事実が確定していない状況の中で
マスコミと世間からのバッシングが強まって行きます。
その状況は、ある意味架空のお話であるとわかっていても
観ていてとても辛いシーンが続きます。
少年をリンチして死に追い詰めた少年たちの身柄を確保したとの報道が
発表されてから更に過酷さを増していきます。

堤さんはなくなった少年の葬儀に参列しようとしますが
冷ややかな目を向けられ、出席する事は叶いませんでした。

堤さんは息子から預かっていたナイフの所在を確かめようとしましたが
そこにはありませんでした。
息子の部屋でも丹念にでナイフのありかを探します。
そして部屋の中から、箱にきちんと収められたナイフを見つけます。

それは家族への「暴力は封印した」との無言のメッセージに思われました。
それから間もなく堤さん一家に、息子の遺体が発見されたとの
一報が届きます。

息子はその暴力事件に加担したのではなく、飽くまでもそれを防ぐ為に
動いた事が、殺害の要因となった事を知らされます。

残された家族の間には絶望の空気が漂います。
そんな中父親は、息子の部屋でリハビリの専門書を見つけます。

父親は息子が怪我をした時にサポートしてもらったリハビリの先生を訪ねて
息子は、サッカーへの道が閉ざされた故に自暴自棄になっていた訳では無く。

此れからはスポーツによる大きな怪我をしてしまった少年たちのために
サポートする職業に就きたいとの新しい人生の目標を、見出していた事を知ります。

再び母親の前にゴロツキジャーナリストが姿を現します。
そしてこの事件についてのインタビュー記事を公表するとの件は
取り下げると伝えます。
私は、あなたの息子さんが事件の重要な関係者であると確信していた
からこそ、あなたに近づいた事を告白します。

私はその中にゴロツキジャーナリストが持っていた
報道する人間としての矜持を受け取りました。

この映画は見終わったあと、ほんわかとした暖かい気持ちになる
作品ではありませんが、絶望の真っただ中にある荒野の中に
ひとつの小さな種から芽を出し、ふたばを開いた植物の存在を感じました。

「おかえりモネ」の主役の清原果耶さんは、健吏さんの妹としてご出演です。
清原さんは、ひょっとしたら兄が友人の殺害に関わっているのかもとの
疑惑が生じて、どうしたらいいのか分からないと戸惑う受験生を
等身大の存在として演じられていました。

清原さんは、映画「宇宙で一番明るい屋根」で大先輩の女優であられる
桃井かおりさんと同じ土俵に上がり、しっかりと演じる者として
互角に立っておられると、その映画を観ている私にはしっかり伝わりました。

「望み」の映画については、ネタバレが過ぎたか知らと思う気もしますが
私が書いたのは飽くまでも「望み」の外側の概要でした無いと思っています。

もっと詳しく機微の部分を知りたいと思われた方、ぜひとも映画館に
足をお運び下さい。





NHKで「赤毛のアン」のドラマ放送中です(^^♪

2020-10-14 05:18:25 | 日記
「赤毛のアン」のドラマがNHKで放送中です。
私の中学一年の最後の国語の教科書のページに取り上げられていました。
それから、私もそして周りの友達もアンと言う少女に魅せられ
村岡花子さん訳の文庫本を読み漁りました。

中には単行本の背表紙が薄紫色の、いかにも乙女が愛読書に持ちそうな
「赤毛のアン」を購入してお読みの方もいらっしゃいました。

ですが現在放送中の「赤毛のアン」は、その頃私たちが読んでいました
「赤毛のアン」とはちょっと、いえいえ大分印象が違っておりました。

もちろん私は「赤毛のアン」を原書で読んだ事は無いので
村岡花子さんが時代的背景を考慮して翻訳して世に出さなかった部分も
放送中のNHKドラマでは丁寧に創られているのかしら?
とも一瞬思ったのでありますが、どうも現代的様相を交えた作品の様です。

ですから放送中の「赤毛のアン」のドラマを見て戸惑っている方も
多いみたいですね。
私は中学生の時に読んだ時の、物静かでそしていつも温かい眼差しを持って
アンを見守っていた印象のマシュウとは異なり
ひとりで孤児院に帰ってしまったアンを、馬車で迎えに行くシーンは
随分行動的でエネルギッシュでしたので、少し驚きました。

でもその時にはアンは、マシュウにとってもそしてマリラにとっても
かけがえの無い存在になっていたのですよね!
おそらく現在放送中の「赤毛のアン」には、賛否両論あるのでしょうが
ある意味21世紀になったからこそ創られたドラマであると思います。

そしてギルバートが、その頃からただ単に優しくて格好いい少年では無く
既に紳士の素養を充分に持っている事に気付きました。

少し前に「100分で名著」に「赤毛のアン」が取り上げられていました。
語り手は茂木健一郎先生でした。
その番組で改めて「赤毛のアン」は、少女小説といった狭い分野に
断定されるものでは無く、もっと深い思いを込めてモンゴメリは
書いたのであると気付かされました。

今は読書の秋の季節です。久しぶりに「赤毛のアン」シリーズを
読み返してみようと思いました。






「ゴンゾウ」 この世界に愛はあるの?

2020-10-10 06:05:42 | 日記
テレビ朝にご出演の内野さんの刑事ドラマと言えば「臨場」を
思い浮かべる人が多いと思いますが、私はずっと前から「ゴンゾウ」の
方が格段に面白いし、秀逸な作品だと思っていました。

もちろん刑事ドラマのお決まりの様な一話完結の作品では無いので
最初ちょっと戸惑ったのも事実ですが、そんな事はすぐにかき消す位に
次はど~なるの?との期待に胸が膨らみました!

ですから当然古沢良太先生は、杏子が亡くなった経緯を核として
脚本をお書きになったとものと思っておりましたのですがさにあらず。
主演の内野さんには、黒木のトラウマのげいいんは「最愛の人を失ったから」としか伝えていなかったみたいです。

でもそのままではドラマの最終回が迎えられないとの事で
終わりの方になって杏子の幻影が現れる都度に現れた
「この世界に愛はあるの」の問いかけの真意が明かされました。
古沢先生曰くそれは、火事場の馬鹿力よろしく、差し迫って
時間に追われながら絞り出したエピソードであったそうです。

土壇場のところでその様なシーンを生み出した古沢先生は
やっぱり物凄い才能をお持ちであると、改めて思いました。
「ゴンゾウ」で向田邦子賞を受賞され
それ以後の華々しい活躍が、それを証明していますよね!

そして古沢先生は、ある意味そんなゴタゴタの急ごしらえの脚本の
真意を確り捉えて演じられた内野さん池脇千鶴さん、そして少女時代を演じた
小野花梨さんに最大限の賛美を贈られています。

そして黒木警部補のかつての部下で腹黒エリート幹部をどす黒く演じられた
筒井道隆さんだからこそ、「半沢直樹」の半沢と対立する弁護士を凄みを持って演じる事が出来たと、内野さんが好き!「ゴンゾウ」好き!の
私目線での一方的解釈をしています。

「ゴンゾウ」でご一緒した皆さんが揃ったドラマか映画を是非に観たいと
熱望しております!
最後にテレ朝さん東映さんよろしくお頼み申す!!!




「おかえりモネ」 前田航基君は、お寺の跡取り息子さんです!

2020-10-05 05:49:24 | 日記
モネの幼なじみであり父親同士も親友と言う間柄として
おそらくはモネの気仙沼でのかけがえの無い仲間として
及川亮を演じられるとして永瀬廉君が
ご出演されるとの発表がされてから、「おかえりモネ」のツイッターには
その期待と祝福の言葉で溢れております!

ですが今日はモネちゃんの同級生の島で千年続く名刹の跡継ぎとして
登場される前田航基君について書きたいと思っています。
前田航基君は去年内野さんが主演された「最貧前線」で
最年少の見習い船員としてご出演された前田旺志郎君のお兄さんです!

旺志郎君は「最貧前線」のオーディオドラマにもご出演され
「座頭」として聞く側を、敗戦末期無謀にも偵察部隊として
軍部の末端機関として任務に赴く事になってしまった故に生じる
小さな漁船で繰り広げられる、悲劇と喜劇を歴史の傍観者としてですが
決して絶望的になる事無く、悪戦苦闘する船員達の息吹を伝える
核の存在でありましたよね。

私は「おかえりモネ」の脚本を書かれた、いえ現在も執筆中の
安達奈緒子さんは何故に、島の名刹の跡継ぎとして生まれたが少年が
本当に寺を継ぐに相応しいか、悩み格闘する人物を登場させたかに
ちょっとと申しますか、大いにと表現した方がよろしいのか?
とても興味を持っております。

それはひょっとしたら、内野さんが「お寺」を継ぐべき人として生まれた中で
演じる事と出会い、役者を命がけで此れから歩んで行こうと
心に決めた事によって、引き起こされた、であろう軋轢や多くのゴタゴタの
エッセンスを一滴ふり入れる事により、模索する少年少女達の苦悩を
見守る大人の視線と重なる様に今の私には見えるのでございます。

もちろんほかの方から見れば、私の独りよがりの妄想の暴走レベルでしか
無いのは十分に承知してはおるのですよ(^^♪