私が若手俳優である千葉雄大さんを知ったのは、NHK万丈のひまわり「盤上のひまわり」だと思っておりました。
そして近いうちに是非とも内野さんと共演して頂きたい、若手俳優のおひとりと
なりました。
最近最近スカパーで再放送されて改めて注目されました。
その中で殺人事件の犯人と目されていた、有望な政治家役の加藤雅也と親密な関係だった謎の美女(実はその人物は男性でありました)を演じていらっしゃったのが千葉雄大さんでありました。
それを知った時に、改めて自分のボンヤリ加減にあきれ果てました。
内野さんと千葉雄大さんは既にドラマで共演されていたのでした。
加藤雅也さんと言えば、背が高くて西洋人を思わせる彫りの高い顔立ちの
一昔前の売れっ子の映画俳優を彷彿させる役者さん、とのイメージが私の中にはありました。
ですが安藤サクラさんがヒロインを演じられた朝ドラ「まんぷく」で
夫婦で営んでいる喫茶店のマスターを演じられておられたのを拝見し
庶民的な役も結構ハマっているじゃんと思い、改めてプロの役者さんの
奥行きの深さを味合わせて頂きました。
朝ドラですから、ヒロイン夫妻には色々な災難が降りかかるのですが
喫茶店でくつろぐシーンでは、いつもほんわかさせて頂きました。
NHKBSで放送された「盤上のひまわり」の主人公を演じられていた千葉雄大さんを拝見しながら「ふたりっ子」の森山史郎(演じておられたのは、もちろん内野聖陽さんです。)と重ねておりました。
おふたりとも過酷な少年時代を過ごしながらも、生まれ持った将棋の才能と絶え間ない努力を重ねた上で、プロ棋士として注目を集める存在となります。
そして森山さんはふたつ持っているタイトルのひとつを、香子と闘いひとつの
タイトルを明け渡すことになります。
それはある意味、ふたりの新しい物語の始まりの様に私には思えました。
「盤上のひまわり」の千葉雄大さんはタイトル戦が終わった後(こちらは、タイトル戦を逃したと記憶しておるのですが、もしも間違いでしたら失礼いたしました。)
帰路につくために特急を待っていた千葉雄大さんに、学生時代に執拗に纏わり付いていた真剣士(演じたのは竹中直人さん)の死体遺棄事件の犯人としての逮捕状を刑事から示され、咄嗟に列車に飛び込もうとします。
ですがそこは優秀な日本の警察ですので、素早く身柄は確保されます。
その中のかつて奨励会に在籍していた女性刑事が
死亡した真剣士は自ら命を絶ったのは、傷の形状と将棋の駒の血液状態に状態で証明されています。
あなたの将棋の才能を惜しむ、将棋ファンから必ず名誉回復の声が上がるはずです。
との、一筋の希望の光が示されます。
とても見応えのあるドラマでした。
千葉雄大さんは、ただ佇んでいるだけで
澄んだ心を持った無垢な青年や
幼少の頃から酷い虐待を受けた為に、非常な人間になってしまった人物。
その両方を肩の力を抜いた自然体で演じられる、希有な才能を持っている
俳優さんだと思います。
これからどんな役を演じられるのか、とても楽しみにしております。