滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2019.04.21 比良山/武奈ヶ岳(登りは韋駄天、下りは花を愛でながら)

2019-04-21 22:30:51 | 比良の山
2019.04.21[大津ワンゲル道登山口09:31〜09:33イン谷口〜09:39暮雪山多目的保安林駐車場〜09:46大山口〜10:08青ガレ〜10:26金糞峠10:29〜10:31金糞峠西側下の分岐〜10:40上林新道四辻〜11:03コヤマノ岳〜11:07コヤマノ分岐〜11:15武奈ヶ岳11:28〜11:36コヤマノ分岐〜11:43コヤマノ岳〜12:00上林新道四辻〜12:14金糞峠西側下の分岐〜12:26金糞峠12:55〜13:15金糞滝13:19〜13:22青ガレ〜13:33カクレ滝13:39〜14:00大山口〜14:09暮雪山多目的保安林駐車場〜14:14イン谷口〜14:16大津ワンゲル道登山口]

特に問題ある箇所はありません。

強いて言うなら、金糞峠から青ガレに下っていくとき、右手斜面上方が崩れて土石が登山道にまで流れ込んでいるところがあります。不安定な石があったり花崗岩の砂クズで滑りやすい状態ですので、下りは落石や転倒に注意してください。

コヤマノ岳北の上林新道と中峠への道との分岐には道標がありません。上林新道は全般に道標や目印は少なめ。数本の道が並行している箇所もいくつかあります(どちらを通っても良い)。

コヤマノ分岐からの武奈ヶ岳山頂へ向かう登りは、溝道を通って岩が出だしたところから左手に上がっていきますが、最近溝道に入る前右側に続く踏み跡が明瞭になりつつあります。この道は植物を踏み荒らしかねないので、従来の登山道溝道を行くことをおすすめします。


軽登山靴を新調した。そんなに足の形がいびつでもないし、サイズも合っていると思うんだが、新しい靴を履くと必ず靴擦れをする。なので今日は様子みぃ~の登山ということでバリエーション道は通らず武奈ヶ岳に。まぁ案外すんなり足になじんで靴擦れをおこさなければ、帰りはバリ道もありかなと。
西山の小塩山にカタクリを見に行くのも良いなぁと考えたのですが、昨日、武奈ヶ岳から白山・乗鞍・御嶽などが一望できたらしくて、きょうも見えないかなぁ、などととわずかな期待にかけて武奈ヶ岳にしたのです。この季節に連日そういった好条件の日が続くなんて、ほとんどあり得ないのはわかっているんですけど、もしかしてなんて思ったわけです。もちろん、この一縷の望みは打ち砕かれたんですけどね。

そんなわけで、ちょっと遅めにイン谷口をスタート。
まだサクラが残る正面谷道を快適に飛ばす。靴は軽いしフィット感もあるし良いんではないでしょうか。
キブシやアブラチャンなどの低木に咲く花が、「どう?わたしキレイ?」と誘惑してくるが、「帰りに寄るから待っててね」と優しく声をかけ、先に進む。カクレ滝にも、「友よあとで寄るがで」となぜか土佐弁で遠くからあいさつし、足元のミヤマカタバミちゃんにも………
すみません、久しぶりに暴走気味になってしまいましたが、まずは体を休ませず動かしたい、体力まかせで登りたい、とこの歳になってどういうわけか体育会系登山に目覚め気味なおっさんは、回りの誘惑を振り切って先に進むのでした。

青ガレから金糞峠へと足を止めず登り切って時計を見ると、もしかしてマイコースレコード?。きょうはこのまま一気に登り切っちゃいましょうと、少しエネルギー補給をしただけで、ヨキトウゲ谷から上林四辻経由でコヤマノ岳へと足を運ぶ。

上林新道コースには私の好きな木が多い。まずは四辻を少し登った左手の大きなスギ群、その先右手の枝振りの良い直立不動で姿勢の良い堂々とした立派なスギ、一旦平坦になったところの大きめのブナは昨年の台風で折れてしまったが、そのすぐ先の数本の大スギと、2本が絡み合うように伸びる独特の形をした左手のスギ、坂が緩やかになってきたところのいくつかのブナ、そしてもちろんコヤマノクラウンさんなどにご挨拶しながらペースを落とさず登ってゆく。

正面谷の登りから時々後ろを振り返って確かめていたのだが、コヤマノ岳に着いて東に目をやると、霞んでいて遠くがさっぱり見えず、ここで今日の眺望はやっぱり、諦めざるを得ないことを認めなければならなかった。
コヤマノ岳山頂もそのまま通り越し、武奈ヶ岳山頂へ。イン谷口から金糞峠での休憩タイムを含めての1時間41分はマイレコードじゃないだろうか。

ここまで靴の具合はといえば、左踵が靴に擦れて少しヒリヒリしている。やっぱり靴擦れをおこしているようだ。ややサイズが大きめなのか靴の中で足が動いてしまっているためだろう。下りは紐をきつめに締めて足を固定してみることにする。

山頂からも展望はやっぱり良くない。琵琶湖さえも見えない。釈迦岳や北比良峠など稜線の向こうは真っ白け。人も多いので早めのランチを済ませてすぐに戻ることにする。

靴擦れ+夕方からの用事もあることなので、寄り道やバリ道は使わず、おとなしく来た道を今度は写真を撮りもってゆっくりと戻ることに。御殿山コースと分かれてすぐの所にはイワナシの花が多く、早速シャッターを切る。ショウジョウバカマも見られる。
コヤマノ岳周辺には花はほとんどないが、気に入ったブナの木たちをパシャリ。コヤマノクラウンも忘れずパシャリ。上林新道では好きな木たちに幹に手を当てて改めてご挨拶。四辻からは左折してアシウスギの巨木と語らい、金糞峠へ。

金糞峠下はバイカオウレンが花盛り。イワウチワもだいぶ咲き出している。水際にはエンレイソウやショウジョウバカマもあり、写真撮影に余念がない。ここで随分と時間を費やした。
峠に出ると単独行の方に声をかけられた。「もしかしてHB1214さんですか?」と。どこかでお目にかかったかな、最近顔を覚える能力が少し鈍ってきて、これは老化現象の一種か、いやなことだなぁと思うこともあって、失礼があったらいけないので頭をフル回転して脳内記憶媒体にアクセスするが見つからず、およよよっと焦りだしたとき、「初めまして、ヤマレコ拝見してます。参考にさせてもらってます。」とのこと。初めてお会いする方だとわかってややホッとしかえって緊張感がほぐれたような感覚になる。顔出ししていないけれど、服装や装備と熱心に写真を撮っていたことが、もしかしてと思われたようだ。
しばらくお話をして金糞峠を下りて行かれた。Nさん、お声かけくださりありがとうございました。それにいろいろ地図のことや写真のことお褒めいただき光栄です。また比良の古地図が見られるサイトも教えていただきました。

わたしはしばらく金糞峠で休憩してから、正面谷へと下りてゆく。右手奥の崩壊地からの土石流入箇所など、登りは特に思わなかったが不安定な石がまだ多く、下りは落石やスリップの注意を払わなければいけなくなっている。
金糞滝にも立ち寄り、登りに無視してしまっていた花たちにわびをいいながら写真撮影の許可をもらい、カクレ滝にも今度は間近でご挨拶。
カクレ滝より少し下ると新緑前線が駆け上がってきているのがわかる。ヤマザクラやキブシなども競って咲いている。
いつもならこの区間は足早に通り過ぎるところであるが、きょうは可憐な花や初々しい葉でおめかしした木々がわたしの気を引き、そうはさせてもらえない。足元ではミヤマカタバミがこっちも見てよ、っと色白の可愛い顔をこちらに向けてほほえんでいるし、もうおじさんメロメロです。
そんな数々の誘惑に後ろ髪引かれながら、もう暑いとさえ思えるようになった登山道をイン谷口へ下っていったとさ。

イン谷口←→武奈ヶ岳、登り1時間41分、下り2時間46分でした。普通逆ですね。
結局、左踵靴擦れ、皮がむけるほどではなかったが今後の対策が必要。



今日もたくさんの人が登られます。


次の写真はもう山頂です。イン谷口から写真もほとんど撮らず、体育会系登りで1時間41分。


今日は晴れていますが、琵琶湖さえも見えません。昨日はこの時期には珍しい最高の天気で白山、乗鞍、御嶽が見えたようですが、今日はさっぱり。


柏の葉っぱみたいです。


復路はゆっくり花を愛でながら下ります。山頂直下にはイワナシがよく見かけられました。


コヤマノ岳のブナ林


コヤマノ岳にて


コヤマノ岳から釈迦岳を望む。後は真っ白。


コヤマノ岳にて


コヤマノクラウン


苔の衣を羽織ってブナが2本


四辻を左折するとアシウ杉の森です。


龍ちゃん、居ました。


金糞峠下のバイカオウレン


何枚か続きます。








イワウチワ


何枚か続きます。




エンレイソウがいました。


ショウジョウバカマ




再びバイカオウレン


再びイワウチワ






金糞峠からの下り。最近崩れた箇所はさらに小規模な崩壊があったようで荒れています。下り注意


キランソウ


タチツボスミレ


ミヤマカタバミ


金糞滝にいつものようにご挨拶


イカリソウ


タチツボスミレ


カクレ滝さんにもご挨拶


また来ます。


正面谷にも新緑前線が登ってきています。


キブシ


初々しい新緑 うぶ毛が可愛い




ヤマザクラ


クロモジ


ヤマザクラ


ヤマザクラ


アブラチャン


マムシグサ


タムシバ でいいですよね







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