姫君の部屋。

魔女と猫

足元の猫が三文小説を見ている

しっぽの先でご機嫌を計って

私はというと、コンセントレーションを試みている

便利な魔法は今日もいいように操れない

君とならテレパシーが成立するのに、なんてこった。

炎の顔色を窺う

情熱は亀の歩みでやっと前に進んでいる

必要なものはインスピレーションで

滑りだした言葉を

白紙の世界にぶちまけている

時折、言葉が止まるのは

一応、現実を生きている証拠で

にゃあ、と鳴いた君が私に

物事の本質を教えてくれる

君の正しさは私の誇り

拙い魔法で改変する心

何も出来なくても君は私を愛してくれる

それだけで救われる全て

瞬きで行われる会話

君のしっぽは世界平和のバロメーター

一緒ならどこまでも・・・

前足のステップと鼻歌

足りないものは君が補ってくれる

今日も日々修行

にゃお、と鳴いたら一休み



「魔女と猫」



   詩です。


小説家になろう、というサイトでは刈屋佑奈。

エブリスタ、というサイトでは祭我奈姫。

という名前で活動しています。
良かったら、検索してみてください。

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