姫君の部屋。

「リトルウィッチ、自分らしさを唱える。」

皿のようにネコを数える深夜

倍速の言葉たちに揉まれながら

探す、自分らしさ。


焦れる無いものねだりが口を開ける

発する呪文はいつだって同じで

擦り切れた希望はずっと拙い想いだった


空は飛べないと知った日

世界には果てがあること

強がりにも限界があった時


愛着が強いほどに

限りあるものが愛しいのだと、思った。


無限を欲しがる卑しさ

本能の底に見た淀み

向き合うことで正せるときっとまだ信じている

曖昧な全ては常にまとわりついてくるけど

足掻くこと

生きること

苦しみと表裏一体の喜びは絶対見つけられるはずだから


ぷにぷにの肉球に踏まれる

言葉と思考

月夜に歌えばネコが降る


願わくば、語尾にニャの付かない呪文を

リトルウィッチは今日も自分探しをしている



  リトルウィッチ、自分らしさを唱える。




詩です。



小説家になろう、では刈屋佑奈。

エブリスタ、では祭我奈姫。

という名前で活動しています。
良かったら検索してみてください。



個性って大事ですよね。


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