障害者とともに...

障害児(者)福祉についての私的な考えをつづります。

地域依存型福祉制度?

2004年10月17日 02時15分50秒 | 障害児(者)制度
 今回は大幅な制度改革がどうなっているのかを少し触れます。
 今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン)とか言うのが厚生労働省から出てきました。この中味については、細かなところまで触れるまでにはしっかり文書を酔うんで行く必要があるのですが、まずは骨組みから…

 1.市町村中心の一元化体制
 2.制度の持続の可能性の確保(応益負担)
 3.保護から自立支援へ自己実現・社会貢献

 このことが今回の改革の骨組みなのですが、特に気になるのは「市町村中心」とか「応益負担」とかなのです。応益負担となると、どこまでを本人の収入と見るのかと言う事や介護保険で問題になっているこの応益負担は、本当にサービスが必要なときに利用料の本人負担をどこまで押し付けるのか?と言う事です。利用料の負担が難しくてサービスを受けることを本人が渋ったとするならどうなるのでしょう。必要なサービスをちゃんと受けることができるのでしょうか?
 市町村中心といいますが、今地域間の格差がどんどん広がってきている現状で、利用者の中でも不公平感とかが生まれているのに、この市町村中心の考えだけではますますその格差は広がると思うのですが…
 広い意味では、障害の種別を超えてのサービスは必要です。一元化というか、壁のないネットワークで、一人の障害者に対して様々な角度からのサービスが必要なわけで、それが一元化の本当の意味ではないのでしょうか?
 今後のこのグランドデザインと言う動きには目が話せないと思います。障害者自身の社会貢献って、どういうことなんでしょう。

 参考-ワムネットより詳しく参考資料出ています。≫こちらをクリック
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