夏休みと言えば「ラジオ体操」。
「新しい朝が来た 希望の朝だ~」で始まる「ラジオ体操の歌」って
なんかいい感じですよね。
そもそもラジオ体操が始まったのは、今から80年以上も前(1928年)のこと。
当時は「国民保健体操」という名前でNHKから放送されました。
戦争をはさんで放送がいったん中断された時期がありましたが、
51年には「ラジオ体操第一」の放送が再開され、翌52年には「ラジオ体操第二」
の放送も始まりました。
小学生のころ、小学校の朝礼や運動会、夏休みの町内などでのラジオ体操は
ほとんどの人が経験していることでしょう。
あの頃、自分がどんなふうに体操をしていたか、思い出してみてください。
適当に力を抜いていい加減にやっていませんでしたか?
それはそれで楽しい思い出として残っているかもしれませんが、
実はラジオ体操は、順序通りにきちんと体を使って行うよく考えられた
全身運動であることが分かるのです。
第一体操も第二体操も、それぞれ時間は3分ほど。
まず、ゆったりとした動きから始まり、少しずつ激しくなり、
エンディングに向かってまたゆったりとしたリズムに戻っていき、
最後は深呼吸で終わります。
体の各所を曲げる・伸ばす・ねじる・反らすなど13種類の運動で
構成されており、心拍数も120~140拍と、ややきつめのジョギングをしている
くらいにまで上がるといわれます。
つまり、かなりきちんとした有酸素運動であり、体の各部分の関節や筋肉を
動きやすくするストレッチングの要素もあり、ふだんあまり使うことのない
二の腕、胸、ウエストなどの筋肉にも適度な刺激を与える筋力トレーニング
でもあるのです。
ほとんどの人が子どもの頃に経験済みで、やり始めれば体が覚えていて
自然にできる。
しかも、いつでもどこでも、一人でも仲間とでもできる全身運動。
こんな良いことずくめのラジオ体操をみんなでやろう。
夏休みのラジオ体操は今でもやってんのかなぁ?