ぼく

「ぼく　ぼくはしんけいしつだ
　なにかと　こだわるやつだ
　頭も悪い
　そんなぼくは
　そんなぼくが大好きだ
　いやなくらい」

これは第六回神のバトン賞の佳作に輝いた
森川養護学校三年生比嘉君の詩です

この詩を読んでハッとさせられた

沖縄県西原町にある森川養護学校は...
沖縄県唯一の「病弱児」のための県立養護学校です
国立独立法人の病院に併設され...
同病院に入院している児童生徒や自宅から通学する子たちが学んでいます
慢性の心臓、肺、腎臓などの疾患や小児結核、腎炎、心臓疾患などの子たちが一生懸命学んでいると聞く

僕も幼い頃...「病弱児」だった
幼稚園児の頃から何度も病院へ通院し...入退院を繰り返した
有名な医者がいると聞けば...両親は那覇、浦添、八重山、大阪、奈良、東京...と僕の体を思い多くの病院を駆け巡ってくれた
幸い...なんとか生活していける体の恵を頂いたので
「普通学級」で学んできたが...それでも小学校時代は色々な制限があった
今はこうして...多少...体の不自由はあるが...なんとか生きていけるのも両親のお陰です

冒頭で紹介した比嘉君の詩
彼の気持ちを......僕はとっても分かります
僕は小学三年で「いやなくらい　自分を大好き」になれなかったけど...
他人と比べる変な癖がつき
「常に自分はダメなやつだ」と思っていた
親に対して...
「なんで？」「なんで僕はこういう体なの？」
と問いつめてばっかりいた
何に対しても反抗的な僕がいた...
両親を苦しめていたことだろう

比嘉君の詩を読んで...
自分が恥ずかしくなった
僕なんて...まだまだ幸せな方なのに
不満ばっかり
なんて情けない...

運命というのなら...力強く通ってみよう

比嘉君から力強いメッセージをもらいました

僕も...自分のことを「いやになるくらい　大好き」になりたい



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