HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

「現代語訳 般若心経」 玄侑宋久

2007年03月30日 23時16分08秒 | 読書
今日は朝のうち急に雨が降ってきましたが、その後快晴になりました。

今日読み終えた本「現代語訳 般若心経」(玄侑宋久 著)です。
著者は2001年に「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞された臨済宗妙心寺派福聚寺副住職です。
般若心経と言う言葉は聴いたことがあっても、その意味はまったく知りませんでしたが、たまたま書店で手に取ったこの本に興味を引かれ読んでみました。
この本は宗教書にありがたな細かく難解な解説ではなく、般若心経の教えの本質を簡略にわかりやすく、また親しみやすくコミカルな文体で伝えてくれます。またところどころで現代の科学(量子力学や相対性理論)と関連付けて説明してくれているので、ますます興味が沸きます。
また随所にユーモラスなイラストが掲載されていて、肩がこらずに読み通すことができました。
とは言え、一回読んだだけで般若心経のすべてを理解できるわけではありませんが、少なくともその入り口には立てた気がします。
咒文の意味にこだわらずただ唱え、音に浸ることによって、苦楽から開放され真に心の平安が得られるという悟りの境地。人生における数多くの苦難を乗り越えていく上で、かけがえのない知恵の一端が見えてきたような気がします。

もうちょっと研究してみたくなってきました。