rabbit’s foot

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風穴を開けるチーム

2008-03-13 20:31:46 | bj
昨日の紙面の1面見出しが「ドアラ、熱愛発覚?」だったとは思えないほどの、ちゃんとした内容を載せている中日スポーツから。

「JBL優勝しbjへ移籍 オーエスジー挑む」

 日本のバスケットボール界に、風穴を開けようとしているチームがある。愛知県東三河地区を本拠とするオーエスジー・フェニックス。今季名称を変更して新たな船出をした日本リーグ(JBL)のレギュラーシーズンを3位で終え、15日から始まるプレーオフで初優勝を目指す。このチームが今季限りでJBLを去り、創立3年目の完全プロ「bjリーグ」に移籍する。日本協会とJBLから無視されているbjに移籍するという“事件”で両リーグが強引につながれば、日本バスケット界の正常化、活性化も十分に望める。オーエスジーは最初で最後のJBL制覇を達成し、「ラスト・インパクト」を与えるつもりだ。 (藤本敏和)

 2007年12月23日。年内最終戦の広島遠征で、北海道に勝ちを収めたばかりのオーエスジーの中村和雄監督(68)に、知人が声をかけた。

 「こんないいチームが、来年からbjに行っちゃうなんて残念ですね…」

 指揮官は笑顔で切り返した。「いいチームだから、bjに行くんです」

 日本の男子バスケット界には、こんな構図がある。「伝統があるJBLが上、協会から認められてもいないbjが下」。オーエスジーは、その構図に真っ向から挑戦する。それがbj移籍だ。運営母体の上層部、チーム首脳陣が考えに考え抜いた末の結論。

 「実業団に未来はない。一般のお客さんを呼ぶには限界がある。バスケット界のためには完全なプロリーグしかない」(中村監督)。そして、今季がJBL最終シーズンと決まったとき、知将はひとつの決意を抱いた。

 「JBLで上位に入り、bjに行く。優勝して行けば、bjが変わるだけじゃない。日本のバスケット界が変わる」

 bjリーグは、実力でも格下と見られてきた。05年のリーグ設立時、JBLからの参加はJBL最下位の新潟と、同2部準優勝の埼玉。サラリーキャップ制の影響で年俸が低い。日本協会の黙殺で、日本代表には選出されない可能性が高い。さまざまな困難が山積している。

 それでもJBL上位チームがbj入りするとなれば、状況は変わるはずだ。協会がbjを無視し続けることに無理が出始め、bjから日本代表候補に選出される選手も出てくる。両リーグの年俸格差の是正、さらには両リーグ統一。オーエスジーのような強豪のbj入りは、これらの動きへの第一歩になり得る。優勝して移籍となれば、効果は最大かつ絶大だろう。中村監督の決意は、この状況を生むためだった。

 現時点では、来季のチームがどうなるかは未知数だ。年俸や代表へのこだわりから、現代表のG/F川村、元代表候補のG朝山、G北郷ら主力が離脱するかもしれない。それでも、JBLの強豪がbjへ移籍するという事実は動かない。オーエスジーの“ラストシーズン”は、日本バスケット界の未来を書き換える可能性を秘めている。

◆bj側「大歓迎」
 オーエスジーを迎えるbjリーグ側は、もろ手を挙げて歓迎。埼玉ブロンコスの成田俊彦代表兼GMは「大歓迎のひと言。すでに運営メンバーが勉強会に熱心に参加してくれているし、確実にリーグを盛り上げてくれる」と満面の笑みだ。

 しかし、JBL屈指のチームの参加という点では複雑な思いもあり、「1チームの人間として見れば、あれだけの強豪が来るというのは脅威でもあるね」と頭をかいた。オーエスジーの参加は、bjリーグの勢力地図も塗り替えることになりそうだ。
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セミファイナルは2日後の15日から始まります。
全試合代々木第2で行われます。

始まりを迎えるために、有終の美で決めたいところです。
お近くの方は、歴史の転換期を味わって来てみてはどうでしょうか?


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