Dancing on the B-Road

サッカー中心だけどスポーツ全般。クルマやバイクも。好奇心の向くがままにツレヅレに、を目標にしております。

円楽さんのことなど。

2009-10-30 17:54:20 | ゲージュツ的雑記
やはり,TVを通しての印象が強いですね。

 ちょっと猫背な感じで,レギュラー陣の後ろを。
 小さな机(釈台,でありましょうか)に手を掛けて,座り姿勢を整え終えると,おもむろに机に置いた扇を張って。

 そんな姿を,思い出します。

 落語家の三遊亭円楽さん死去=「薮入り」など人情話を得意に(時事通信) - goo ニュースであります。

 さて。ダンディな方だった,というのがもうひとつの印象ですね。

 円楽さんはダブル・ブレストをかなりカッチリと着こなしておられた。
 ルーズなシルエットのダブル,ではなくて,英国王室な感じのシルエットを持った,むしろ硬質な印象を与えるダブルを見事に着こなしていたな,という印象が残っているのです。
 であれば,ご自身へのハードルも相当に高かったのでしょう。

 病気をされて,ご自身のコンディションが100%に戻らなかった。
 外側から見れば,それでも「円楽」という姿を見られることにうれしさを感じたりもするのですが,当のご本人がそんな姿を肯んじることがなかった。
 高座からの引退を発表されたのは,ご自身への厳しさを貫かれたがゆえ,だったのかも知れませんし,病気の影響もおありだったのかも知れません。

 もうひとつ思うこととしては。

 楽太郎さんが円楽を襲名される,その場にいて欲しかったな,ということです。
 円楽という名跡は大きなもの。
 その名跡を背負ってきたひとが,いてくれたら。
 襲名については,いろいろな垣根が低くなっていくきっかけにもなりそうな,そんな形になりそうだ,という話を聞いたりもします。それだけに,もったいない,という思いをどこかに持ってしまうのも,また確かなのです。

 まあ,それはともかく。

 お疲れさまでございました。
 今度は「空の上」で,名だたる名人たちと共演でありましょうか。
 そのときには,釈台の前,というわけにはいかないでしょうね。

関門海峡での海難事故のことなど。

2009-10-28 21:40:39 | 日々雑記
ちょっと,驚きましたね。


 艦首から,オレンジ色の炎ですから。
 聞けば,塗料を搭載していたのだとか。
 であれば,確かに可燃性は高く,結構な規模の火災になるはずです。
 にしても。ちょっとばかり違和感のある事故です。


 韓国船船長「前の船追い越そうと護衛艦と衝突」(読売新聞) - goo ニュースをもとに,海難事故のことなどを。


 違和感,その中心にあるのはコンテナ船の衝突位置です。
 いささか暗い映像ではあったのですが,どうやら右舷前方が衝突位置で,しかも火災被害に遭っていました。で,「右舷」というのがおかしいな,と。


 メディアでも扱われていましたが,船舶は基本,右側航行であります。
 お互いの左舷を見るように,すれ違う,と。
 であれば,かりにぶつかるとしても左舷じゃああるまいか,と。
 何で,右舷だったのでしょう,というのが結構大きな違和感だったのです。


 すると,コンテナ船は前方を航行している小型船舶を追い越そうとしていたのだとか。しかも,右方向からの追い越しではなくて,左方向からの追い越し,と。
 であれば,自衛艦の航路を追い越しによって塞いだ可能性も否定できません。
 また,どのタイミングで追い越しをかけ始めたか,も問題になるでしょうね。
 自衛艦が接近しているタイミングで追い越しをはじめたとすれば,充分な安全を確保して,というわけにはいかないでしょう。


 そもそも,関門海峡は狭い航路ですから,追い越しが禁止されている海域だとも聞きます。さらに違和感,なのであります。


 ともかく。海保など関係当局がしっかりとした調査をするはずです。
 どんな原因でこんな事故が発生したのか,事実を突き止めていただきたいと思うのであります。

温故知新なラガービール。

2009-10-27 18:01:39 | グルマン&呑助的雑記
期間限定なんですよねェ,残念ながら。

 受注生産方式でも,なんて心情的には思うのですが,よく考えてみればクルマのようなわけにはいかないですね。特別なラインを整えるのみならず,仕込みに使う樽を確保したりとか,確かに難しい判断なのかも知れません。

 ・・・そうは言っても,やっぱりいつでも欲しいですねェ。

 タイトルでほぼお分かりになる方もおられましょうが,今回はキリンさんの商品紹介ページをもとにしつつ,キリンさんの復刻ラガーであります。

 ラガービール。

 歴史あるビールでありますね。会社は違いますが,サッポロの赤ラベルと並んで,歴史を積み重ねてきたビール,という感じであります。
 とは言いながら,もちろんその歴史の一部しか知らない(どのくらいの長さであるか,はノーコメント方向で)わけであります。

 そうなると呑助の心情として,かつての姿はどうだったのさ,と思うわけですね。
 そんな琴線をくすぐりまくるのが,復刻という言葉でございます。

 なかなかに興味深いものでありまして,明治のラガーはビール純粋令型で,麦芽とホップだけ。そんなビールが大正になると,お米を加えてきます。いよいよ,いまの姿に近付いてくるわけですね。そして昭和となると,ほぼ現在の姿であります。コーン・スターチがさらに乗っかってくるわけであります。

 いわゆる,ビールらしさという意味では,やっぱり麦芽とホップだけ,という明治型がいいな,と思ってしまいますが,実際に何かアテを楽しみながら,であったり,もうちょっと本格的に食事を楽しみながらおともに飲む,という形になると,大正型,といいますか,昭和型のビールも決して悪くはないな,と思ったりもするわけであります(ちょっとだけ,原理主義から軟化)。

 さてさて。期間限定発売は11月の25日からとか。

 ご興味のある方,しばしお待ちを。と,キリンのスポークス・パーソンでもないのに書いてみました。

オシャレだけれど。

2009-10-26 19:12:34 | グルマン&呑助的雑記
オシャレなおみせ。


 基本,キライじゃあないのです。
 けれど,時に落ち着かないなあ,と思うこともあって。
 それは恐らく,私の心持ちの問題でもあるか,とは思います。
 しっとりと飲むなら,飲みてェなあ,と思っているときに,ちょっとばかりオシャレなところに入ってしまうと,不思議と落ち着かなくなってしまうんですね。


 土間に,座り心地の悪いスツール,なんてほうがかえって落ち着いてしまうんです。


 ちょっと,今回はオッチャンのぼやきであります。
 週末のお話し。
 友人と飲む機会がありまして。
 その友人と飲む場合,基本場所はおまかせ,であります。
 はずしが圧倒的に少ない,という経験値があってのことです。


 であれば,ある意味で安心はしとったのですね。
 しとったのですけども,だったのです。


 いわゆるレトロ調というのでもなく,オシャレ一直線なおみせです。
 それほど,下がっているつもりはなかったのだけれど,それ相応に下がっていたのでしょうね,心持ちが。
 オシャレだ,ってのを素直に受け取れないんですねェ。


 なんとなく,低調な感じで過ごしてしまいました。
 そうそう,おみせの名誉のために付言しておけば,なかなか美味しい料理を供しておりましたよ。


 ・・・とは言いながら,私の守備範囲からはちょっと外れるかな。
 であれば,どこのおみせ,とは書かないでおきます。

税収不足は分かるけど。

2009-10-24 14:09:14 | グルマン&呑助的雑記
まあ,「イタチごっこ」ですわな。

 いまも,昔も。

 最初は,ビールにかかる税金が高いところが出発点です。
 では,ビールではないビールをつくろう,と。
 そこで生まれたのが,「発泡酒」ですね。
 すると,発泡酒は市場で受け入れられます。
 当然,売り上げだって伸びます。すると,ビールからの税収が下がって,発泡酒からの税収が,ということになります。
 すると,発泡酒の酒税を上げる,とくる。

 そんな経緯があって,の第3のビールであります。
 いつか来た道,そのど真ん中ではないか,と。

 「第三のビール」増税反対 業界、財務省に要望(共同通信) - goo ニュースであります。

 どうも,財務省方面は企業努力というのを軽視しているな,と思います。
 さらに言うならば,財務省方面が「経営圧迫要因」なのではないか,とも。

 だいたい,ひとつの新製品を開発するのに,どれほどの投資が必要なのか,ちょっと想像していただきたいところですし,しかも新製品を投入しなくてはならない,そのきっかけが「誰」にあるのか,思い返してもらいたいところです。酒税法改正に伴う発泡酒への増税措置,そのことで,新たな商品を開発する必要に迫られたわけですからね。

 またまた,同じ轍を踏まされるのはまっぴら。

 そう,メーカが思うのは当然ですし,お客さんにとっても同じことでしょう。

 できるだけ取りやすいところから取っておけ。
 そんな発想で「営業」されたのではたまらない。
 それよりも,「出を制して」もらいたいですね。事業計画に対して優先順位もハッキリしない,長期的な視野に立つべきものか,それとも短期的に進めるべきものかも曖昧にされたままの事業計画(概算要求)で,「ああ,そうですか。」と納得してくれる経営執行層(つまりは政治家筋)も,しっかりしろよ!と思います。

 ・・・相当脱線しましたが。

 要は,「お酒くらい,フツーに楽しませろ!」ということです。
 と書いてくると,第3のビールの味方,のようですが,実際には(ここにお越しの方だとお分かりかと思いますが),ビールから浮気をすることはほとんどありませんで,財務省方面には残念ながら貢献してしまっているのですがね。

フィクションだから語れること。

2009-10-23 19:48:01 | ゲージュツ的雑記
フォーマットがあるのは確かだけれど,伝わるメッセージはこれまた別。

 そんな感じがします。

 たとえば,CXで放映開始となったドラマ。
 どなたのことか,ピンと来る方もおられるのではないでしょうか。
 回顧録を書かれてもおりますし,どのようなことをお考えだったのか,に当たりたければ,一読をオススメしたいと思います。
 でも,山崎さんとしてのメッセージを込めたいと思ったからこそ,この方を題材としつつ,フィクションとして仕上げたはずだ,と思います。

 同じことでしょうね。

 苦難乗り越え「沈まぬ太陽」あす公開 テーマは命の尊厳(産経新聞) - goo ニュースであります。

 どこの話か,こちらの記事に当たられる前でも理解されるところでしょう。
 ご推察の通り,だと思います。
 あの事故の時,現場では何が起こっていたのかについては,「ほぼ日」にコラムを寄稿されている松原さんが,読み応えのある文章を寄せておられます。

 現場に取材に赴いた記者さんが,どんなことを思っていたか。
 突然,取材される側に投げ出されたひとが,どんな思いを持っていたか。
 当時の空気が,どんなものだったか。

 そんなことを感じてもらえる文章だと思いますので,興味のある方はぜひ,ご一読を。

 さて。本題に戻りまして。

 どうしても,この映画を見れば特定の会社を思い浮かべますし,政治家諸氏にしても,具体的なお顔が浮かびます。
 でも,そういうことではないだろう,と思うのです。

 どんなことが「実際に」あったのか,を掘り下げるのは報道機関のお仕事でしょう。

 そうではなくって。

 あったことから読み取っておかなければならないこと,たとえば「客観的な事実」の外側にあって,ともすれば報道機関が見落としそうなことだったり,あったことを下敷きにして強いメッセージを送る,ということが,フィクションのできることだと思うのです。
 エンターテインメントだからこそ,伝えられるメッセージがあって,言えることがある,と。原作の山崎さんにしても,監督さんである若松さんもそんな思いを持っているはずだと思います。

 いままでの邦画とは,ちょっと違う。
 メッセージ性を強く押し出した外国映画(といっても,華氏911とかではありませんけどね。),そんな映画と同列に扱っていい映画では?と思います。

情熱の「青い」薔薇。

2009-10-21 21:51:11 | mono的雑記
不可能の代名詞。


 なんと。可能になったですよ,という話でありますな。
 ということで,今回はサントリーさんのリリースをもとに短めで。


 リリースに掲載されている,バラを眺めてみますに。


 ちょっとネガティブな言い方からはじめれば,深さを感じる「青」という印象ではありませんね。むしろ,青紫といいますか。
 とは言え,「取っ掛かり」としてすごくいい色に仕上がっているな,という印象ですね。


 ちょっと思い返してみますに。


 サントリーさんは,結構積極的にお花をつくっているはずです。
 確か,ペチュニアから作ったサフィニアとか。
 で,サフィニアの色も「青」系統が印象に残っています。


 サントリーさんとして,こだわりを持っている色が,ともすれば「青」なのでしょう。
 彼らは,コーポレート・メッセージとして,「水と生きる」というフレーズを使っています。水そのものは無色透明でありますが,水をたたえた場所は色の濃淡,あるいは色調の違いはあれど,「青」を思い起こすところがあります。
 そこから,「青」へのこだわりを持つようになったのかな,と。


 それにしても,長い研究開発を経て,ついに商品化です。
 さすがに,なかなかに驚きのプライス・タグでありますが,「夢はかなう」とした花言葉,それはサントリーさんの開発陣,彼らの思いを端的に言い表した言葉のように,私には思えます。


 夢をかなえたひとへの贈り物として,最適なお花かも知れません。

おもてなし。

2009-10-20 19:14:02 | サッカー版雑記
大宮さんにとっての「ホーム」は,大宮公園。

 思えば,バスを捌く必要もないし,SRとの協力体制を敷くこともないわけです。
 であれば,「不慣れ」という言葉で片付けたくもなりますが。
 プロフェッショナルとしてのおもてなし,と考えると,ちょっと及第点は出せないかな,と思ってしまいました。

 サッカーそのもの,の話ではなくて,そのまわりの話です。

 さて。違和感を感じたのは,SR東川口駅でした。
 武蔵野線改札から,階段を下りていきますと,ひとが滞留しています。
 はて,と見てみると,お帰りの切符を求める方たちでした。
 となると,結構なひとが中野田にはいるに違いない,と思ったわけです。

 であれば,輸送体制も,と思ったのですがそうでもなく。
 どうやら,増発は最低限だったようです。
 そのためか,ホームにもかなりのひとが集まっている状態でした。
 そして,浦和美園でもゲーム開催時に使われるホームは閉鎖されたままで,動線としてはちょっとばかり狭い階段を使うことになっていました。

 で,中野田からの帰り道であります。

 雨も降り出し,(ちょっと予測が甘かったのですが)傘を持っていなかったために,大宮へのバスを使おう,と思ったわけです。
 南門を出て,関係者駐車場方向へと歩いていくと,待機列です。
 チケットを求めて,まではまあ,普通だな,と。

 でも,ここでも「慣れていない」がゆえの問題があったように思えます。

 座って帰りたいひとと,立ってでも早いバスに乗りたいひとがおられるわけですが,その案内がどうも悪かったようです。
 そして,バスと関係者が乗っているクルマがひとつの出入り口に集中する形になってしまうから,警備員が配置されていないと混乱することになるのですが,残念ながら,流入がスムーズだとは思えませんでした。

 もちろん,彼らの本拠地は違うところですし,あくまでも「例外的なホーム」だということは承知しています。
 けれど,観客動員に関してはある程度,クラブ・サイドとしても把握しているはずですし,中野田でのノウハウを持つ浦和に対してアドバイスを求めるなど,打てる対策はあったのではないかな,と思うのです。

 彼らの本拠地が手狭になってきたとき,どうしても中野田は「準ホーム」と言いますか,それ以上の存在になってくるはずです。
 そのときに,この日のような手際ではいささか問題です。
 この日の課題は,将来的にも意味を持ってくる問題であるように,アウトサイド的には感じられました。

青木町から中野田へ。

2009-10-19 19:05:06 | 観戦記
何とも,な試合でしたね。

 と言いますか,4回もPK!?と。
 あまりルーズなレフェリングですと,試合が荒れるということを心配しないといけないのですが,この日のレフェリングはいささか神経質だったかなと感じます。・・・荒れる要素(因縁話とか。)はないと思うんですけどねェ。

 さて。そのPKを外したチームが勝ち点3を手にし。
 PKをしっかりとゴールへ沈めたチームが,勝ち点0に終わる。
 ここから読み取れること,結構重かったりするかなと思います。

 まだ,土曜日の話を引っ張ります。
 中野田での試合は,大宮さんと川崎さんの試合であります。

 では。大宮さんの印象から。

 攻撃の狙いは,理解できました。
 できたのだけれど,相手の守備は読んでましたね。
 縦に鋭く,は表現できるのだけれど,深く入りすぎて窮屈になってしまい,結果として相手の守備に引っ掛かったり,マークを振りほどけずにボールを失うなど,ラストパス,のひとつふたつ前の段階で攻撃を抑え込まれる局面が多かったか,という印象であります。

 であれば,チームが前掛かりになっている時間帯もできるわけです。
 その時間帯を,相手は見逃しませんでしたね。
 確かに,得点差だけを思えば最小なのですけど,心理的に「抑え込まれてしまった度」(なんて尺度はないけれど)を考えると,結構な数値になってしまっているのではないか,などと思います。

 対して,川崎ですが。

 良くも悪くも,攻撃力のチームだな,と思いがちです。
 PKを外しながらも,しっかりと3得点という結果を叩き出すのですから。
 特に,縦への鋭さは凄まじいものがあります。
 けれど,実際に評価すべきは相手に対するスカウティングを落とし込みながら展開する守備ではないかな,と。

 守備面が安定しているから,攻撃面での自由度が広がる,と。

 リーグ・タイトルを射程に収めているクラブなのですから,どういう形であれ「勝ち点3」という結果を手にすることは大きなことです。
 そして,「形」という部分でいうならば,この試合での得点はらしさを存分に示したものでもあった。

 混戦模様のJリーグでありますが,抜け出すだけの加速力を持っているクラブ,そのひとつが川崎かも,などと思います。

青木町にて(中央対早稲田戦)。

2009-10-18 21:03:32 | 観戦記
そもそもは,ちょっとした思いつきです。


 「そう言えば,大学サッカー見てねェなぁ。」


という。


 プロフェッショナルの試合も,それはそれで興味深くあるのですが。
 個人的には,大学サッカーも結構好きでありまして。
 そこで,プロの試合を見る前に,ちょっと大学サッカーを見ようと思い立ったわけです。


 で,足を運んでみたのが青木町の競技場。
 川口市,であります。


 基本的に,「ひと粒で2度美味しい」チケットなのでありますが,プロの試合の都合もあって,第1試合だけを見ることになりました。


 さて。カードは中央大学と早稲田大学であります。
 中央には前橋育英で姿を見た六平君もいるな,なんて思いながら見はじめますと。


 早稲田は,縦への鋭さがしっかりと脅威になっていた,という印象です。
 その鋭さは,センターがみせる鋭さだけでなく,両翼がしっかりと上がっていくことで作り出せる鋭さでありました。
 対して中央は,中盤で攻撃を組み立てる,であるとか,最終ラインから攻撃を構築する,なんて形はかなり安定してつくっていたのですけど,どうも最終的な部分で不安定さをみせていました。でありますれば,ノー・スコアで前半の時計が進んでしまう,ということにちょっとした不安感を感じてもいたわけです。


 すると,早稲田の鋭さが先制点を呼び込みます。


 ビルドアップ,というよりも,スペースを狙ったパスに反応させて,中央の最終ラインがボール・ホルダーに対してスライドしてきたところを狙ってセンターがさらに仕掛けていく,という形ですから,「崩した」という手応えを持ったかも知れません。

 とは言え,中央は崩れませんでした。
 ボールを回せている,という確信があったものと思います。
 確かに,球際で負けている,という印象は少なかったし,攻撃が相手に引っ掛かったあとのリフレクトも,結構拾えていました。


 であれば,後半同点に追い付いた,というのもある意味ではフェアな結果かも,などと思ったりします。


 ・・・さてさて。中央の応援席近くで見ておったのですが。


 中央の部員さんたちは,なかなかにファンキーですな。
 いかにも,なチャントではなくて,何ともファンクなチャントを繰り出してみたり。思わず,笑いを押し殺すのに必死となってしまいました。


 この雰囲気の良さは,チームにも効いているかも知れませんね。