Dancing on the B-Road

サッカー中心だけどスポーツ全般。クルマやバイクも。好奇心の向くがままにツレヅレに、を目標にしております。

予想外の延長戦(JFL前期第8節)。

2007-04-30 19:48:57 | 観戦記
クルマをトバしているときは,予想しておりませんでした。


 もちろん,天気予報の内容は承知していたのですが,「崩れるにしても夕刻だろう。」とタカをくくっていたわけです。


 その(いささか楽観的に過ぎる)予想が完全に「読み間違い」であることを知るのは,ハーフタイムに入ったあと,道を挟んだ反対側,ラグビー競技場方向へと視線を飛ばしたときです。
 通常ならば,赤城山とか榛名山が遠くに望めるロケーションなのですが,まったく見通すことができません。真っ黒な積乱雲(ということは,相当に距離を詰められているわけです。)に隠されていたわけです。


 時間の問題だな,と覚悟しました。
 それから約30分後,「えらいことになった・・・。」と。


 土曜日のこと。JFL前期第8節,アルテ高崎-YKKAP戦を見に来ていたわけですが,それどころではなくなったのであります。


 ちょっとした台風状態とは,まさにこのことです。
 カクテルライトが雨粒の大きさをイヤでも確認させるほど,すさまじい勢いの雨ですし,風も強烈な勢いでした。陸上競技場ですので,投擲競技用のエリアもあって,普段は覆いが掛けられているのですが,このときは舞い上がる一歩手前にまでなっていました。そのためにオフィシャル,チーム・スタッフが協力して飛ばされないように対処していたわけです。


 それからほどなく,「一時中断」の決定がアナウンスされます。ここから20~30分,「雨止み待ち」が続くのですが。


 寒すぎ!でした(読み甘く,薄着する私がバカなんですが)。


 メインスタンド最上段には,ちょっとだけ風をよけられるスペースがあるのですが,この日競技場に足を運んでいたひとはほとんどがこのスペースに並んで,雨(と強烈な風)が収まるのを待っていたのです。
 もともと,屋根がかかっているから多少の雨は問題ないはずなのですが,実際には屋根とスタンド最上段との間にちょっとした空間が存在しています。その空間を,雨がくぐり抜けてきて,スタンドに落ちてくるモノですから実質的に屋根があってもなくても同じだったんですね。その被害がないのが,スタンド最上段のちょっとしたスペースだったわけです。


 それでも,「にわか雨」であることには違いなく。


 うっすらと空が明るくなると,雨の勢いも収まってくる。その頃にはゲームも再開されて1点のビハインドを負ったアルテが積極的に攻撃を仕掛けるのですが,ちょっとタイミング的に遅かったわけです。


 もともとアルテは4バック気味のスタイルでゲームに入るのですが,サイドの動き方がちょっと3的な感じがしました。そのために,スペースを作ってしまうことが多く,また攻めるときにはサイドが低いために中央に攻めが片寄りがちだったかな,と。そんなかみ合わない状況に対して,YKKの攻撃は比較的スムーズだった感じがします。アルテとしては,早い段階から3バックになっていれば,ちょっと違ったゲームになったような感じが,ちょっとします。


 とまあ,0-1のゲームを見終わって,駐車場に戻るときもヒジョーに寒かった。クルマに戻って最初にしたことは,来るときに使っていたエアコンのスイッチを切って,ヒーター方向へとダイアルを大きく回すことでありました。

「おう」だそうです。

2007-04-28 20:04:57 | 日々雑記
なかなか洒落たお名前ではないか,と思います。


 ということで,今回は林家木久蔵さんの新芸名は「木久扇」、公募に3万通(読売新聞) - goo ニュースをもとに。


 噺家さんの芸名というと,師匠の名前を一部いただいて新たな芸名を,なんてのが多いような気がします。たとえば,「三遊亭」という亭号を使っている落語家さんを考えると,師匠筋によって「馬」を受け継ぐひともいますし,「圓」であったり「歌」を受け継ぐこともあります。この漢字を使って,新たな名前を作るわけですね。


 また,歌舞伎役者さんのように「・・・代目」なんてのもあります。
 こぶ平さんが襲名した正蔵という名前も由緒ある名前ですし,桂三木助さんもそうですよね。


 で,こぶ平さんのように由緒ある芸名を襲名するなんて場合を除けば,大概師匠からいただいた芸名で生涯通す,というのが多いと思うんですな。
 ですので,自分の使っていた芸名を息子さんに襲名してもらう,というのもちょっとないことだと思いますし,さらに言えば「公募」で新たな芸名を募るというのもなかなかに斬新だな,と。


 さて,新たな名前となる「木久扇」(きくおう)でありますが。


 扇とは,なかなかいい文字を選ばれた,と思います。
 扇の姿形を思えば,しっかりとした要を持ち,繊細な骨によって扇面が支えられている。ふたつの印象を合わせ持っているように思うのです。そして,その扇面は優雅な印象を与える絵の場合もあるし,力強さを感じさせる文字が大きく書かれているときもある。
 この文字を応募してきたひとは,およそ3万通の中でも,2通だけだったのだとか。それだけ,木久蔵さんはシッカリと送られてきた応募ハガキなりに目を通し,イロイロと思いをめぐらせたのだろう,と思います。


 ちょっと聞くと,「息子さんの芸名と物々交換!?」と勘違いしてしまうような語感を持ってはいますが,よく聞けば,そして文字を見ればなかなかいい名前のような感じがしてきます。


 この名前が襲名の対象になるような名跡になるかどうか。それは分かりませんが,少なくとも木久蔵さんの芸風に「新たな風」を起こすきっかけにはなりそうですね。

日産減益に思うこと。

2007-04-26 22:00:30 | クルマ生活版日々雑記
A,B,C,DにEとL(あるいはF)。


 サブとプレミアムを含めると,10くらい。


 このうち,理想的な商品を持っているのは・・・,と考えると,BとEくらいでしょうか。


 クルマのサイズと排気量を含めて分類する,「セグメント」という考え方に当てはめて,日産の車種展開を考えると,思ったよりもツボを外したモデルが多いんですよね。


 日産の今期営業益見通し、市場予想下回る8000億円(ロイター) - goo ニュースという記事をもとに書いていこうと思います。


 まず,大きな問題なのは日産が「北米を向きすぎている」ということでしょうか。


 インフィニティ・ディビジョンでの商品展開を厚くすべく,ニュー・モデルを展開していますが,そのモデルをそのまま日本市場に持ち込むのがなかなか難しい。特に,SUVはちょっと大きいんですね。また,最も使いやすい大きさであるDセグメント相当のクルマ,しかも日産らしくスポーティな車種がないんですね。本来,レクサスISのようなクルマは日産が出すべきクルマなのですが,今の日産ではエア・ポケットになってしまっている。


 また,ミニバンであっても,同じような問題を持っています。


 日産は,エルグランドのように大きなクルマは比較的得意だし,逆にキューブのようにコンパクトなクルマもなかなかスタイリッシュです。しかし,たとえばゴルフ・トゥーランやシトロエン・ピカソのように「手頃な大きさの、ちょっとスポーティな感じもあるクルマ」というのがない。また,プレサージュは「名指しで」選んでもらえる個性がちょっと薄い。コレでは,国内販売が厳しくなるのも無理はないですよね。


 加えて言えば,新車投入のタイミングがあんまり良くない。マーチにはメタル・ルーフを持ったカブリオレがあって,今年には投入されるとのことなんですが,もともとコンセプト・モデルが発表されたのは相当前のことです。また,GT-Rも「出ますよぉ♪」と言われて久しいですが,なかなか正式発表がない。隔週刊誌にスクープ情報がドサッと出ている,というのも何か意味があるような気がしてしまいます。


 かつて,日産のウリは技術的な部分でしたし,ちょっと不良っぽい雰囲気でもありました。その雰囲気を上手に残しながら,スポーティさを打ち出していくことが大事だと思うんですが,彼らの商品はどこか,「冷たい」んですね。クールともちょっと違うし,BMWのような冷徹さとも違う。


 90年代に持っていた熱を,今は失っているように見える。確かに数字は重要ですが,その数字を生み出すのはクルマに対する熱意のはず。かつてのプリメーラやR32のように,もっと体温を感じるクルマを見たい,と心から思うのです。

テスコ、いよいよ本格展開。

2007-04-25 22:11:31 | 日々雑記
ちょっと昔のこと。


 “ブーツ”というUKを基盤とするドラッグストアが日本市場でのプレゼンスを狙ったことがあります。
 このとき,ブーツはとある商社と組み,自分たちだけで日本市場へ食い込むことを選択します。彼らの強みは,「自社開発」の商品を多く持っていることにあり,ロゴ・マークのオシャレさもあってか,ある程度価格的な部分で勝負しなくとも競争に打ち勝つことができる,と計算したのでしょう。


 しかし,彼らの選択は事業戦略として間違っていた。


 そもそも,日本市場には強力なコンペティターが多い。関東エリアだけを考えても,マツモトキヨシさんを筆頭に,低価格戦略を前面に押し出すドラッグストアは,平行して自社開発商品を積極的に展開してもいる。また,低価格戦略を持ってはいるけれど,扱っている商品,その品質までもが低いわけじゃあない。この点を見落としているわけです。顧客の嗜好を的確につかんでいるのは,既存のドラッグストアであり,そんな事業者と提携するべきだった。


 ブーツの撤退は,セフォラの撤退と並んで,「顧客が何を望んでいるか」を的確につかめなかった,言い換えれば,単純に本拠地であるUKであったりフランスであったりのスタイルを持ち込めば,勝負になる,という読みの甘さを示すものであったような感じがします。


 ・・・ちょっと小難しいことを書いてみましたが。


 この失敗をちゃんと参考にしている会社がありますよ,ということなんですな。


 UKでおマメの缶詰を買ったり,冷凍食品だったりを買ったりしたひともいるでしょう。“テスコ”さんです。そんなテスコさん,いよいよ自分たちの屋号を日本市場に掲げましたよ,という朝日さんの記事を読んでいて,ちょっとブーツの話を思い出した,というわけです。


 そもそもテスコさん,日本にある既存のネットワークを買い取るところからはじめています。浦和コルソなんかにもある,「つるかめ」さんです。ここで,日本市場での流通システムや店舗運営などのノウハウをつかむ。コレ,ブーツやセフォラはやらなかったことですよね。
 そして,満を持して「テスコ」の看板を掲げるタイミングを狙ってきた,ってことなんでしょう。大泉学園に,テスコ・エクスプレスという,ちょっと小さめのスーパーを展開するわけです。この形態,UKではコンビニとスーパーの中間のようなものですが,若干コンビニ的だと感じます。この姿を,ちょっとスーパー的な方向へと修正しているようです。


 さて,このエクスプレスがどこまで広がっていくのか。ちょっと興味深いところがあります。

ドコモでレッド。

2007-04-24 19:13:34 | mono的雑記
きちんと儲けつつ,でもチャリティもしちゃおうという企画。

 プロダクト・レッドであります。

 アルマーニさんとかアメックスさんなど,日本市場でも展開をしている会社さんが参画しているんですが,実際に日本市場に投入されているのは,アップルさんの“iPod nano”だけだったんですな。コレ,「浦和レッズさんが別注!?」とかボケたことを言いつつ,こちらでも取り上げておりますな。

 いや,もったいないじゃあないですか!と,思っておりますと。
 モトローラさんが,“プロダクト・レッド”モデルを日本市場に投入する,とのことであります。



 この写真は,NTTドコモさんのニュース・リリースからお借りしてきたものでありますが(写真をクリックしますと,リリースのページにジャンプします),フェラーリのように鮮やかな赤,と言うよりも,金属的な赤だな,と感じます。単純に赤の発色だけで言えば,アップルさんのiPod nanoのほうがよくできているかな?と思うところもありますが,ケータイと赤,というのはなかなか難しいところもあるんですよね。

 筐体の質感によっては,赤の発色が良くてもオモチャっぽさが強まってしまうし,オトナが持つに足るような雰囲気を持ちきれない,案外使いこなしにくい色のような感じが,個人的にはするわけです。
 しかし,このモトローラ・モデルはなかなか良いな,と感じます。

 気に入ったモノを買うことが,間接的であるにせよ社会に対して問題意識を共有し,何らかのアクションを起こすことと同じ意味を持ったりする。モトローラさんも,こちらの専用サイトでプロダクト・レッドのパートナーであることの誇らしさをアピールしていますが,持っているひとにとっても,所有欲と同時に社会的な“something good”を両立できるというメリットがある。こういう選択肢が増えてくるのは,正直うれしいですね。

 ・・・ドコモ・ユーザでもありますし,FXはコレにしようと思っております。

ちょっと気になる「ロード・スポーツ」。

2007-04-23 20:07:31 | 二輪車版雑記
やったことがあるひともおられるのではないか,と。


 あんまりホメられる話ではありませんけどね。


 MTBとか,ロードスポーツだとやりにくいんですよね。
 ママチャリが理想的です。
 そんなママチャリを,ちょっといつもより加速させる。スピードが乗った状態で,リア・ブレーキだけを一気に強くかけ,同時に自転車の姿勢をちょっと崩す。うまくハンドル操作と重心のコントロールがバランスできると,車体が横滑りしたまま前に進んだりする。


 ・・・もちろん,こんなことばっかりしていると,ある日突然タイアが破裂する,なんてことにもなりかねないので,オススメはしませんが(そもそも,メーワクな話でもありますしね。),でも楽しいものであります。


 MTBや,ロードスポーツというのは,スピードを出すのは楽なのですが,自在に車体をコントロールするというにはちょっとやりづらいところもあったりします。結局,アップライトに乗れるというのは,自在に車体をコントロールするうえで結構な鍵なんですよね。


 このことは,バイクにも言えることで。





 最近の“スーパースポーツ”は,すごく繊細なコントロールが必要です。
 当然,「振り回す」ことはできません。ですが,もともとオフ・ロードでのコントロール性を重視して設計されたマシンをオン・ロードに持ち込めば,自在に車体をコントロールする楽しさを,アスファルトの上でも楽しむことができる。このことに最初に気が付いたのは,確かヨーロッパのひとだったと思います。


 そのきっかけとなるのは,“スーパーモタード”という競技種目です。サーキットも走れば,オフ・ロードも走る。そして,アスファルトの上を強烈なドリフトで駆け抜ける。すごく,迫力があって魅力的な競技であります。この競技は市販車市場にも大きな影響を与え,モタードのトップ・コンテンダーであるハスクバーナだったりKTMがリリースしている市販車も,かなりの人気を博しています。その流れを国産メイクスもつかんでいました。
 ある意味,老舗,と言えるのがスズキさんの“DR-Z400SM”です。


 今回,スズキさんからお借りしてきた写真は,そのDR-Zのディメンションを示すものだったりします。
 ちょっと前まで,繊細なコントロールを要求するスーパースポーツばかりを意識していたのですが,ちょっと雑誌の特集記事や,この車両紹介ページに載っている写真を見て,昔自転車でやったようなコントロールができることだって,ロード・スポーツの楽しさだし,確かに魅力的だな,と。


 いま,ちょっと気になるバイクであります。

浦和対川崎戦(J1第7節)。

2007-04-22 18:20:58 | 観戦記
結果を引き寄せるためには,幸運も必要。


 ではあるけれど,幸運だけでは足りない。
 幸運を味方に付けたければ,理詰めで戦い方を組まないといけない。


 反面で,理詰めであっても幸運が味方をしてくれるとは限らない。
 サッカーというのは,ときに理不尽なのであります。


 今回は,神話崩壊、陥落…浦和Wショック(スポーツニッポン) - goo ニュースをもとにしつつ,浦和と川崎の試合を書いていこう,と思います。


 浦和は本拠地,特に中野田(埼玉スタジアムがある住所,です。ちょっとイングランド的に,競技場を住所で表現してみました。)では負けておりませんでした。これをして「神話」と言っているのでありましょうが。


 いつかは,記録というのは途切れるものです。そのタイミングと,首位陥落のタイミングが重なった,というお話であります。けれど,この段階で首位陥落という言い方がいいのかどうか,微妙な印象はありますけどね。


 もうひとつ。マクラでも書きましたが,サッカーという競技は,結構理不尽な競技です。


 いいサッカーしてるのではないかな,などと思っているときには案外,ちょっとした隙(当然,ミスが出ますね。)を突かれて負けてしまったり,逆に「こんなサッカーは面白くねェよなあ。」なんて思っているときには,ビックリするくらいの勝負強さを発揮したりするものだったりするわけです。


 2006シーズンは,「いいサッカー」を意識するよりも,「負けないサッカー」を強く意識することで,まわりが当然視していたタイトルを奪いに行った。そして,シャーレを掲げることができたわけです。
 この2006シーズンからステップを上がるとなると,今季は「いいサッカー」と「負けない(勝負強い)サッカー」を両立させること,が目標になってくるはずです。この目標を達成するためには,昨季積み上げたものを,ちょっと壊さないといけない。ちょっと壊しつつ,さらに積み上げて新たなバランスを見つけ出す。その段階を,実戦を通じて踏んでいるのが,いまの浦和ではないか,と思います。


 で,やっと積み上げがうまく行きはじめたな,という印象が引き継がれていたのが,川崎さんを相手にした7節です。でも,ちょっとしたミスから先制点を奪われて,さらに追加点までを奪われてしまう。セットプレーから1点を返し,その後も反撃を試みるんですが,ちょっと間に合わなかった。


 確かに,記録は止まってしまいましたが,記録なんてものはいつかは止まるし,そのうち,いままでの記録を塗り替えるようなことがある,かも知れません。

 そもそも,浦和さんが強豪への階段を上がりはじめたのは,そんなに昔の話ではありません。まだ,これからのクラブだし,タイトルだって足りないくらいです。ホーム不敗が途切れたことよりも,今季のリーグ戦を戦う上での大きなヒントがもらえれば,敗戦だって立派に収穫ではないか。記録は,あとから付いてくるさ,と思っていたりするわけです。

100万円ですと!?

2007-04-20 22:32:32 | グルマン&呑助的雑記
ウィスキー,というと,なかば自動的に「スコットランド」という地名が浮かびます。


 確かに,マッカランをはじめとして,有名なウィスキー(もちろん,シングル・モルトも含めて)の醸造所(コレは,日本酒とかの造り酒屋に当てはまる表現で,スチルポットがあるんですから「蒸溜所」が正解です。失礼しました。)はスコットランドに多く存在しています。個人的に好きなのは,アードベッグやラフロイグなどに代表される,強烈な個性を持っているアイラ島のシングル・モルトだったりするわけですが。


 しかし,であります。国産もあなどれないんですね。


 サントリーさんの「響」でありますが,“インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ”や“ワールド・ウィスキー・アウォード”で最高賞を受賞するなど,国際的に評価が高いのです。その響に,とんでもない限定販売品が登場とのことであります。ということで,出た!100万ウイスキー、ボトルは九谷焼・150本限定(読売新聞) - goo ニュースをもとに。





 ・・・ヒジョーに優雅なデザインのボトルであります。
 また,どこかレトロな感じもしますね。
 そして,微妙な色の変化が美しい。藍に近い深い青から,微妙に色合いを変えていく。確かに,素敵な名品をボトルにされたな,と感じますね。
 そして当然,詰められているのは国際的な賞を受賞した「響30年」を超える,35年熟成の最高峰,だそうであります。


 30年のプライス・タグが・・・だから,恐らく35年の価格はこんな感じ。
 となると,ボトルの価格は,なんて推理をしている時点で,私に買えるような財力がないことを示しているわけですが。


 さて,この写真でありますが,サントリーさんのニュース・リリースからお借りしたものであります。


 この響,いわゆる“ブレンディッド・ウィスキー”であります。


 となると,原酒の質も当然,テイストを左右する要素になるし,熟成樽もウィスキーの個性に関わる大きな要素になります。この響に関しては,マッカランと同じようにシェリー樽を使っているそうですが,それ以上に多様な個性を持っている原酒からひとつの「響」としての個性を組み上げていく,「ひとのチカラ」も大きいと思います。


 ちょっと誇らしさを感じ,またこのようなお酒を作れる水があったりすることに,うれしさを感じたりもしますね。もうちょっと,ありがたみを感じながら,国産ウィスキーを楽しみたいと思いますです。

初勝利、だそうですが。

2007-04-19 19:59:22 | スポーツ版雑記
意外な感じがしますよね。


 確かに,初戦は派手に打ち込まれました。
 相手は,今回と同じホークスです。
 でも,「敗戦投手」というのはこの1ゲームだけだった,とも言えるわけです。


 このことを指して,野村監督は「何か持ってる」なんてコメントを残しておりますですな。確かに,そうかも知れません。知れませんが,違う意味で「持ってる」ことになっていくのではないかな,という予感もあります。


 今回は,楽天田中1勝でかした!13K完投(日刊スポーツ) - goo ニュースという記事をもとに書いていきます。


 1回表,いきなり先制点を奪われるだけでなく,満塁という大ピンチを迎えます。ピンチ,ではあるのだけれど,同時にマー君にとっては「らしさ」を取り戻すいいきっかけになったのかな,と感じます。
 それまで,田中投手は“プロ仕様”のピッチングということを意識しすぎていたのかな?と思うところがあります。周囲の期待値が高いから,雑音になるような話も多かったのかも知れません。ですが,そんなことを言っていられない状況です。


 となれば,持っているものを徹底して打者相手にぶつける以外にない。


 恐らく,この吹っ切れてからのピッチングこそ,「若さ」とか「荒々しさ」の中身だったんでしょうね。この後のピッチングを,昨日夜のニュースでも扱っていましたが,いいピッチングでありました。


 野村監督の「何か持ってる」は,それまでは「あんまり良い内容のピッチングではなかったけれど,不思議なことに敗戦投手になっていない」という意味がうしろにある,ホメ言葉のようでいてちょっと皮肉めいてもいるような言葉だったような感じもします。
 しかし,昨日のゲームを見れば,「何か持ってる」は違った意味を持つようにも感じます。もともと持っている潜在能力も大きなものがあるけれど,いよいよその潜在能力が実際のパフォーマンスへと直結しはじめた。さらなる活躍への期待感を含んだ言葉になっているような感じがします。


 さて,これからどれだけの勝利数を積み重ねていくことになるのか。バッティング・スタッフもシッカリと仕事をしてくれないと,着実な積み重ねは難しいところもありますが,楽しみなピッチャー,その第一歩だな,と思いますね。

エントリでもパス・ワーク。

2007-04-17 19:18:46 | ゲージュツ的雑記
エントリに対してコメントいただける。ありがたいことです。


 で,さらに考えたいことを書いてもらえたりする。ヒジョーにありがたいことでございます。そこで今回は,このひとつ前のエントリにいただいたコメントをもとに,エントリを立ててみます。で,パス・ワークと。


 さて,ちょっと前提を立ててみましょう。


 まず,建物は「使ってナンボ」と思ってます。単に保存というのはもったいない。ですから,改修あるいは改築が必要ならば,「最大限,過去に対して敬意を払いながら,同時に現代に住むひとに対して苦痛を強いるようなことがあってはダメ」という感じでしょうか。


 建築も,ひとつの作品ですし,歴史的な意味を持っています。
 ですが,現代を進行形で生きているモノであってもほしいし,いまに求められる快適性だったり耐震性能を犠牲にしてまで,オリジナルであることを求めるのは厳しいかな,と思うところがあります。それゆえ,美術品のようにオリジナルであることを厳密に求めることも必要なものもありましょうが,ヒコーキのように現代的な要素を積極的に取り入れながら残していくこともいいかな?なんて思うんです。


 しかし,今回の黒川さんの作品は,現代的な改修を受け入れる「のりしろ」があまりに小さい,というのがハンディだと思うんです。
 ニュースで内部の映像を見たのですが,いまのひとに住んでもらうにはいささか小さい。ベッドにしてもドアにしても,確かに小さい。この部分を現代的に改修できればいいのですが,カプセルのサイズを大きくするにはとんでもない努力が要りそうです。


 コレでは,改修という選択肢は使えそうにはありません。


 反対に,改修すれば現代的な要請にも応えられるというのならば,積極的に過去の歴史に敬意を示しながら改修をしてほしい,と思っています。


 個人的にもったいないと思うのは,帝国ホテルです。


 確かに「利」を言えば,フランク・ロイド・ライト設計の旧館を維持する必然性は薄かったでしょう。ですが,改築後の正面玄関と,歴史を経てきた旧館の正面玄関と,どちらがお客様にとってはうれしいでしょうか。また,明治村に移築された一部を見ると,建築である意味を失い,何かの記念碑を見ているような気持ちになります。使われてこそ,の建物を単に保存するのでは意味がない。あのエントランスを積極的に生かす改修計画が立てられなかったか,と。


 また,丸の内エリアで言えば,丸ビルの全面改築では過去との連続性を意識させる設計(ファサード保存とはちょっと違うのですが,ひとの視界に収まる部分を,かつてのデザイン「的」に設計する手法)を採用してきました。なぜ,いままで過去に敬意を払って建築物を設計する,という意識が形にならなかったのか,という思いは強く持っています。


 この点,東京駅の改修が竣工当時の「オリジナル」に戻しながら,現代に求められる性能を落とし込む,という方向性で進められるというのは,大きな意味を持っているかな?と思います。
 こういう方向性が増えるといいな,と思いますね。