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ペンギン

2017-05-29 10:35:34 | お話
②🐧🐧ペンギン🐧🐧


欲望の尽きない人間社会には、「裏切り」がつきものである。

しかしそれは、必ずしも人間だけの話ではない。

🐧ペンギン🐧

人間と同じく群れで暮らす生き物である。

身体は黒と白のモフモフと密集した羽毛に覆われ、

よちよちと歩くキュートな姿は老若男女を魅了する。

その愛らしい見た目に反し、

ある種のペンギンは、

氷の上から海に飛び込む際、

最初に仲間の1匹を蹴り落とす。

天敵のシャチが待ち伏せしていないか確かめるためだ。

蹴り落としたペンギンが無事に浮かび上がってくれば、

みな安心して海に入る。


これは、少数の個体を犠牲にすることで、大多数のペンギンという種を守るための本能だと考えられている。

蹴り落とされるのは、決まって、海に1番近い先頭集団のペンギンである。

彼らは教えてくれる。

先頭を歩くということは危険がつきものである。

一方で、最初に海に入るペンギンが最も多くの餌を得られる。


そのことから、

仕事の世界で、未知の領域や、新しいビジネスに挑戦する人を、

「ファースト・ペンギン」

と呼ぶ。

出る杭は打たれる。

しかし、時代を切り開くのは、いつだって、先頭を歩く者なのである。


🎵💕愛の形💕💕

現存する中で最大のペンギン、コウテイペンギンは、

世界で最も過酷な子育てをする鳥として知られている。

コウテイペンギンは生涯の7割を海で過ごす。

3〜4月になるとコウテイペンギンは、食べ物をとることができない陸の奥地に上がって交尾をし、

450gほどの大きな卵を1つだけ産む。


ペンギンは一度決めた相手と一生添い遂げることが多く、求愛は念入りだ。

求愛行動も種類によって様々なバリエーションを持っている。

1番有名なのが、「恍惚(こうこつ)のディスプレイ」だ。

フリッパーと呼ばれるひれ状の翼を大きく広げ、喉をのけぞらせて、甲高い鳴き声をあげる。

この恍惚のディスプレイを見たメスが気にいったオスを選ぶのだ。

ただしコウテイペンギンの場合は、恍惚のディスプレイを行わない。

代わりにダンスを行う。

珍しいものだと、オスがメスに石をプレゼントし、メスがその石に触れれば成立するという求愛もある。


メスは産卵するとオスの元を離れ、海に餌を取りにいく。

残ったオスは、抱卵嚢(ほうらんのう)と呼ばれる両脚の下のだぶついた皮膚の中に卵を包み込み、

ひたすら立ち続けるのだ。

ペンギンの子育ては、「ルッカリー」と呼ばれる集団で行われる。

寒さの厳しい地方に住むペンギンは、身を寄せあって生活しなければ凍え死んでしまうのだ。

オスたちは卵を温めながら、ひたすら立ち尽くす。

マイナス60度にも達する南極の地で65日間、何も食べずに卵を温め続ける。

雛が孵る頃には、オスの体重は40%以上も減ってしまう。


求愛時から考えると、実に120日程度の期間、飲まず食わずで過ごすのだ。

雛が生まれても、すぐに雛を置いて海に餌を取りにいくわけではない。

オスは孵ったばかりの雛にペンギンミルクと呼ばれる栄養豊富な分泌物を与え、さらに10日ほど育てる。

ペンギンミルクは脂質やたんぱく質を多く含み、

このミルクだけでも雛たちは飲む前の2倍程度の大きさに成長できる。

そして、ペンギンミルクを与え始める頃に、ようやくメスが帰ってくる。

メスは食べ物を胃袋に貯蔵し、吐き戻して雛に餌として与える。

その後もオスはメスと交代で雛に餌を運ぶ。


生涯同じ相手と添い遂げ、力合わせて子育てするペンギンの姿は、感動すら覚えるが、

怖い一面も持っている。

繁殖の途中で自分の雛が死んでしまった場合、

他の巣から雛を盗んでくるのだ。

ところが盗んだ雛も、数日後には育児放棄してしまうケースが多い。


他方、デンマークの動物園にはオス同士のキングペンギンのカップルがおり、2匹に卵を与えてみたところ、

見事、孵化させ、子育てにも成功したという。

このような例は、世界で複数報告されており、あらためて様々な愛の形があることを教えてくれる。


🍀🍀ペンギンの豆知識🍀🍀

・蹴落とした仲間が運悪くシャチなどに食べられたときも、氷上で待ち続け、

しばらくしてから、もう1匹蹴り落として様子を見る。

・寿命は長く、飼育下では40年近く生きるケースもある。

・人間でいうと爪先立ちで空気椅子をしているような体制をとっているので、本当は脚が長い。

・毎年同じ相手とつがう。(オス同士でも)

・フンボルトペンギンは数が少なく絶滅危惧種に指定されているが、

気候があっていたためか約1割が日本の動物園にいる。

・ペンギンの口の中はとげだらけ。

・ペンギンの足は凍らない。


(「LIFE 人間が知らない生き方」麻生羽呂、篠原かをりさんより)

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