匡広武田さんもこの欄に質問されているのですが、とりわけ長年のMac Userにおいて、「Officeさん、どうかCtrl+Hのショートカットは奪わないでください」とお願いしたいです。
匡広武田さんのやりとりにも現れているように、「Delateキーで代用できますよ」とか言う答えではないのです。
よく、WINユーザーが「今話題のM1搭載のMac Book Airを使ってみた」なんて言う動画をアップしてそこで、「Delateキーが使い難すぎる」などと批判していますが、長年のMacユーザーの多くは、リターンキーとかDelateキーなんて使っていません。
そんなことをすれば、キーボードポジションからいったん手のひらが離れ、画面を見る目線を切らなければなりません。完全なブラインドタッチができないのです。
MacのPCや、i-Padの外付けキーボードでは、普通のタイプライターの配置とは異なり、「A」のキーの左側は「Caps Lock」ではなく「Control」になっています。これがMac UserがWINに移行する際の、最も致命的な障壁となります。
じつはATOKとかでもできるのですが、「Ctrl+」のショートカットキーは、日本語入力の際には、とても日本語という言語に固有な、強烈なメリットが沢山あります。
(以下すべて「Ctrl+」でいいます)
・「H」は言わずもがな、1文字削除や、入力のやり直し、つまりはほぼDelateに代わり得る。
・「N」は1文字確定。みなさんの中の多くは、入力して変換している時「その文節の変換はそれでいい」となった時には「↓」とか「→」とかを押してるのでしょうか。こんなコトすれば、いちいちキーボードを見なくてはなりません。慣れてしまっていて見なくても手が覚えているという方でも、両手のポジションは一度話さなければなりません。これはPCのしようが、文字入力が極めて早く打たなければならない人には致命的な作業です。日本語ではなおさらこの必要性は多々発生します。
・「M」は、いわゆる中段右端の「リターン」キーの代わりになります。「確定」や、「改行」は、昔のOS9までの漢字トークのシステムの時代なんかは、全部のアプリでこれが有効でした。
さらに、
・「K」や「L」は、入力変換中の「文節を一文字のバス、縮める」のショートカットになります。
・「U」や「I」、「O」や「P」も、全部ひらがな変換(U)、全部英字全角変換(P)、全部カタカナ変換(I)、全部半角変換(O)など。
WINは、Ctrlは左下にある為、どうしても左手の平を左下に動かさなければならない為に、微妙にキーボードポジションがズレます。
これがMacのOSがどうしても離れられない、じつは最大の長所なんです。
逆に、WINユーザーからは「Mac Book Air、お洒落だし買い換えたが、Delateキーが小さすぎるなど、使い難すぎる」と文句を言われますが、当然です。Macならほぼいらないのですから。
あるYou Tuberなんかは、PC関連機器の達人を自覚されているようですが、「わたし、なぜ他のPCのヘビーユーザーが、Delateキーの上に電源ボタンがあることに不満を言わないんだろう。これ、本当に問題です」とか言っていたが、「なぜ言わないのだろう」は、決して「自分は気付いているんだよね。みんな言われたら「草々!わたしも思ってた!よく言ってくれた!」となるわけではなく、そのキー、要らないんですよ。
た・だ・し、エクセルやパワポで文字を打ち間違えた時の「前の一文字削除」をする時だけを除けばね。この時だけがどうしようもない。*本文の最後はこのことに関すること。
最上段の数字の文字列(カッコ、とか、=、とか、%、#、などはこれらを使わざるを得ない)ここだけは、物理的にどうしようもないので、手のひらの付け根を若干ながら力を抜かなければなりません。これすらが、Macで長年長文を打ってきた人には、とても作業のリズムが狂う、とても嫌なアクションです。
ここ最近マックを使うようになった人。是非、Ctrl+のショートカットキーに慣れてみてください。
アプリにもよりますが、テキストベタ打ちのアプリなんかでは特に、
一切、キーボードポジション(つまりは左右の人差し指がFとJのキー(視覚障害者の対応で、PCとか言うようになる遙か昔から)突起が必ずついているところ)に固定すれば、何もキーボードを見ないでもずっと文字を(改行も含めて)打ち続けられます。
慣れてくると、例えば何行ものテキストを書き写しして入力している際には、(もちろんキーボードは当然ながら、入力している画面も見ていない)体が「あ、(キーボードの)ミスショットをしただろう→あれから幾つキーを叩いた?→そこまでバックスペース(もちろんCtrl+Hで)回数分戻して、新たにちゃんと打ち直す──といった作業が普通になります。
ほとんど、ゆっくり話すスピードで入力できます。
デメリットは、カスタマーセンターのチャットで、相手の入力があまりにも付いてこれずにイライラすることくらいです。「(・・・)カタカタカタ」と入力し始めて十秒以上経っても、答えが二行って・・・どんなけかかってんねん。
これはまだMacがOSXからのUnixベースではなく、OS9以前の「漢字TALK」の時代からそうでして。ずっとずっとだから、Macの「システム環境設定」で「キーボード」を選ぶと右下に「装飾キー」というボタンがあるんですよ。
これ、マックユーザーの多くは、まずマックを買ったら、CtrlキーとCaps Lockキーを入れ替えるんです。
こうしたことを全部全部含めて、「なぜOfficeさんよ。Wordはフリーに設定変更にしておきながら、エクセルやパワポはCtrl+Hのショートカットを固定化して削除できないようにした?!」
しかもおまけ付きで、こうしたわたしのようなマックユーザーに罰を与えたいのか、ご丁寧に「置換」の小さなウィンドウが開くという始末。この度にカーソルを「閉じる」に持って行って、という流れ作業の中断。マジでやめてくれ。
以上のことです。
ネットで散々「Power Point」「ショートカットキー」「Ctrl+H」とか思いつくワードを組み合わせて検索かけましたが、「それは不可能のようです」と諦めろというベストアンサーか、「Delateキーを使えば良いのでは」といった「引っ込んでてください」とか言う答えばっかり。
ただ、わたしはプログラミングができないので、(今は何というか知りませんが)いわゆる昔で言うところの「DOS」のレベルにまで降りてイジったらなんとかなるなら、教えて頂きたいです。
その前に、Office JAPAN(なるモノがあるのかどうかは知らないが)。
これだけOfficeはMac Userでも使ってる。もう良いだろう。Mac UserはPagesなどを中心にOfficeに対抗したいようだが、EG Wordを見捨てた時点で将来性のないそんなアプリで文章を作成しようとは誰も思っていない。
Macは、買った時に必ずATOKをほぼオートマチックに購入し、出荷時の変換機能「ことえり」は秒殺されてきた、揺るぎない黒歴史がある。
ここまでWINに寄ってきた。もういいだろう。
頼むから「Ctrl+H」を解放してくれ。