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タイコたたきのいえ

建築家とスタジオつきの家創り

DIY修行~其の参~

2008-04-16 23:03:42 | 防音室

まずは第一目標である防音扉をつくるべく
グレモンハンドルを注文しました。

扉厚60mmの右勝手と左勝手を一つずつ、
受金具付で購入しました。



いきなり扉にするのは無理なので、
300mm×300mmのテスト版を作ってみます。
取り付け位置・方法とか建具枠との収まりを確認してみます。

間柱の端材をもらってきたので、
それを利用して建具枠を作ろうと思います。



扉は15mmのベニヤを4枚張り合わせます。
すでに結構重いです。遮音材を考えるとコレの10倍以上となります。

DIY修行~其の弐~

2008-04-05 20:53:43 | 防音室

今日は現場はお休みでしたが、家の中をイロイロを見学させてもらいました。
サッシも全部入りましたので、雨風は凌げます。

さて先週は、なんとなく丸ノコ作業するための台を用意したので、
今度は作業台を作ります。

ホームセンターでコンパネを90x90にカットしてもらって、
それを2枚使って相互いにして重ねます。

それぞれ45cmのところで、1cm幅の切り込みを60cmまで入れます。
とうとう丸ノコの出番です。

さすがにフリーハンドでは無理なので、板を定規代わりに切りましたが、
定規がそもそも板に対して直角に出来ていないため、
下書きとずれてしまいました。。。
丸ノコに付属していたガイドでは、45cmの幅は無理ですし。

とりあえずT定規というジグを作ることにしました。
要は簡易直角定規です。

DIY用に買ってきたちょうどいい木材もありましたので
2枚の木材を直角(T型)に木ねじで止めます。



再び直線切りに挑戦。
思いのほかジグが功を奏して、今度はキレイに切れました。

2枚重ねて土台ができました。
コンパネ15mmを乗せて作業台の完成です。




DIY修行~其の壱~

2008-03-29 19:30:17 | 防音室

中間検査も無事合格して竣工に向けてまっしぐらです。
(イロイロ、ナニカとありますが・・・)

現場に行ってみると、サッシの取り付けを行っていました。
イメージしたよりも窓低いんですね。道路向かいの大きな木の借景がいい感じです。。

一箇所、筋交いとサッシが重なっている部分あるらしく、
また大工さんが悩んでおられました。いやー悩みの絶えない現場ですね。

さて、いよいよDIYへのアクションを起こすべく、真っ暗なスタジオへ潜入。
投光器も購入したので早速スタジオを照らします。

本邦初公開、タイコたたきのスタジオ(予定)です。
なんだか秘密基地みたいでわくわくします。


今日はまず採寸をして、スタジオ全体の大きさを把握しました。
図面とは結構誤差が出るもんですね。
mm単位はさすが無理ですが、cm単位で大体把握できました。

次に上棟のときに入手した柱の切れっ端を4等分にして
作業台(と呼んでいいのかどうか・・・)を作ります。
片刃のこぎりで地道に切ると、汗が吹き出てきます。
DIY(Do It Yourself)ダイエットになりそうだな・・・ぉぃ

その柱の上にコンパネ(平らな合板)を置きます。
まずはこれで材料を固定したり切ったりする台にします。

とりあえず今日はココまで。
次はこの台を使って、簡単なモノを作ってみます。


防音室でなにが一番お金がかかるかっていったらそいつはドアだ

2007-10-07 20:23:22 | 防音室

DIYスタジオの衝撃から一夜。
興奮さめやらぬまま、悪い病気がうずきだしました。

さて、スタジオをどう作ればいいのか、
不安は尽きませんが、まず目標だけは明確になりました。

まず、スタジオDIYの一歩目として、
一番コストダウンに有効な防音ドアを
自作することにしました。

重さは木製では最高クラスの80kgぐらいを目指します。
普通の既製品だと20-40kgです。でもスタジオの
鋼製では100kgクラスが当たり前です。

防音ドアについて色々調べてましたが、
施工上、隙間が出来てしまえばそこから音は漏れます。

密封性を高めるためにも、
ノブはグレモンハンドル(@10000円ぐらい)を使いたいですね。



普通の家庭用のドアは大体190×80×3ぐらいですが、
インターネットで自作されている方を見ると、
コンパネのサブロク板を使っている方が多くて
180×90×(6~9)が一般的でした。

ドアとドアの間にグラスウールやロックウールを空気層として
使われている方も多いみたいですが、
DIYスタジオのご主人も言われていたみたいに、
防音には、吸音材なんかより遮音材のほうが圧倒的に
効果的だそうです。

吸音はあくまでスタジオの音場の調整に使うもの。
なので、できるだけ鉛や遮音ゴムを入れて重くしたほうが
よさそうですね。まずはこの方針で検討してみます。

楽しくなってきました。

元気があればなんでもできる

2007-10-07 00:37:34 | 防音室

今日は藤本さんに前々から伺っていた、
防音室をDIYで作られた施主さんの御宅に
見学に行くことになりました。

なんでも聞けば、ご職業は私と同じ技術系の方で
趣味でベースをされている方だそうです。
DIYされたご自宅のスタジオは、
練習はおろかライブまでできるらしい。
凄い・・・。バンドマンの夢ですね。

早速藤本さんと待ち合わせをし、
現地まで車で向かいました。

到着して玄関を拝見すると、
スタジオの看板がギターでできてました。
うわーっ。かっちょえー。

そして、DIYスタジオの施主さんとご挨拶。
早速、地下のスタジオへ。

地下への階段は、青色LEDで電飾され、
すでに一般家庭とは違った雰囲気が醸し出されていました。

こっ、これは、ライブハウスの雰囲気そのもの。
なんだかライブ前の高揚にも似たドキドキ感があります。

手作りの防音扉を開いてびっくり!
まさにこれはライブハウス。
凄い。凄すぎる。

僕が想像していたもの、理想としていたものを遥かに超える
クオリティのスタジオが目の前に!!!

ラック式のドラムに加え、ギターアンプ、ベースアンプ、
キーボード、PAセット、モニターとフル装備だ。
さらにミキサー室まである!
とてもじゃないが個人のスタジオとは思えない。
(実際には貸ライブスタジオとして届出されているそうです。)

驚きなのは、引渡し時には壁はおろか、床・天井も躯体むき出し、
エアコン、ダクトすらない状態だったらしいです。

それをたった一人で完成されたとのこと。
しかも材料は、工務店さんを通じて購入されたコンパネと
床を支える器具、防音シート等のみ。

他は工具も含め、ホームセンター、
プロ用ホームセンターでほとんど購入されたそうです。

照明・電気・音響の配線も、もちろんご自分で
なさっており、ご主人のこだわりが随所に感じらました。

しかも防音性能も一級品で、
真夜中の練習もされているとか・・・。
すっげー。こんなの業者に作ってもらったら
家もう一軒立てれそうデスよ。

その後、土地を探されるときからの話を色々を伺って、
ご主人と奥様の並々ならぬ苦労と、それを乗り越えてきた
強い意志を実感しました。

「普段(ものづくり)の仕事と一緒で、
 なければ作るしかない。
 やる気があればなんでもできる」

ご主人の言葉が印象的でした。

今まで散々悩んで、防音室付きの家を建てる決意をして、
自分の中で葛藤してきたことが、ちっぽけなものに思えました。

遥かに前を見て、家創りをなさってきた先輩に出会えたことによって、
決意と勇気を頂くことができたように思います。

これからも、色々スタジオづくりについて
ご相談させていただくと思いますが、よろしくお願いします