タイコたたきのいえ

建築家とスタジオつきの家創り

壁塗り1

2011-01-05 18:01:33 | DIY

いよいよ、防音工事の仕上げです。

防音室はベニヤの有孔ボードを貼ってあるだけですので、
湿気にも弱いし、見栄えもよくありません。

今まで防音工事をしていましたが、なにせ気密性が高いため、
普通のペンキを塗るのは、作業中はもちろん、今後防音室に匂いが残るのもいやなので、
できるだけ自然素材がいいなと思って、塗料を探しました。

そこで今回は、「バターミルクペイント」なるものを使います。
ミルクを主成分とした昔のアメリカで使われていた素材です。



面積が広い部分はローラ、縁を塗るため刷毛を使います。



床の部分は養生して、慎重に刷毛で塗ります。
ローラは、専用のバケツを使って塗料を均等になじませると、意外ときれいに塗れました。



天井の部分も同様に刷毛を使いますが、天上は同じ色で塗るので養生はしません。



壁一面が塗れました。ドラムが映える色ですね。




LAN工事

2011-01-04 17:35:05 | DIY

最近、色々と家を改造しているタイコたたきですが、
それもこれも元々そういう拡張ができるように設計されているからであって、
家ができてから2年経っても存分に楽しませてもらってます。

完成しつつある防音室ですが、外界と遮断されていると色々と困るので、
居間からLANケーブルを通せるようにしてもらってます。

CD管というオレンジ色のパイプに針金が通っているので、コレの片側にLANケーブルを括り付けます。



コレを居間側から引張ります。コンセントの横にCD管が見えてますので、針金を引張ります。



このままでは見栄えが悪いので、LANコンセントをつなげます。
ネットを参考にしながら、ストレートに結線します。



できあがりです。すっきりおさまりました。
これをルータにつないで、防音室側でネットにつながるか確認しました。



YouTubeのライブ映像を大音量で流してみました。
こりゃ楽しいです。今度は居間からIP電話できるようにするのが課題ですね。


タンス!タンス?タンス!?

2010-12-27 20:58:21 | 家創り

狭小住宅である「タイコたたきのいえ」では、
義母からいただいたタンスが和スペースのヌシとなっており、
せっかくの和スペースがすっかりおざなりになっていましたとさ。

そこで、建築家の藤本さんに相談したところ、
ご実家の工務店と知恵を絞っていただけるとのこと。

年の瀬も迫った12月のある日、工務店さんと大工さん数人に来ていただき、
家をちょいと改造してもらいました。


その結果…

和スペースの隣に、なにやら「すのこレール」のようなものができあがりました。



なんということでしょう!

匠は「すのこレール」の上にタンスを乗せ、スペースにタンスを2つ並べられるようにしました。



今まで、タンスで全然活用されていなかった和スペースがついにその姿を現しました。



ついでに防音室にもエアコンをつけてもらいました。
タイコたたきとツマさまは、大いに喜びましたとさ。
めでたし、めでたし。


床づくり

2010-11-28 23:55:15 | DIY

さてここまで来ると今度は床です。
床はプラ木レンというプラスティック束の上にパーチクルボードを乗せて、置き床を作っていきます。

7cm-10cmぐらいまで調整が可能なプラ木レン4AをコーナンPROで35個ほど購入しました。



コンクリートスラブはあんまり水平じゃないので、水平器を使って床を水平になるように
プラ木レン側を調整していきます。



これが思ったよりも難しくてあちらが立てばこちらが立たず、固定する前にパーチクルボードを
載せてみて、微調整を繰り返し感覚を確かめます。



ある程度の高さがそろったところで、今度はプラスチック束用ボンド「束職人」を使ってスラブと
プラ木レンを455mm間隔で固定していきます。



後は床鳴り防止と強度をそろえるために、交互(千鳥)に床を配置していきます。
隙間なく揃えるのが難しく、ご愛嬌でまぁまぁ問題ない程度に並べました。
最後隙間埋めが必要だな・・・。



ともかくこの作業完了をもってほぼ防音室の基本構造は完成しました!!!

早速ツマと来週の忘年会に向けて練習をしました♪

最近ドラムを触るよりも電ノコを触ることが多かったため、大分鈍ってましたね・・・。

壁づくり2

2010-10-15 23:01:27 | DIY

あとは永延と同じ作業を壁と天井にします。

壁は本当は900x1800板のままの貼り付けたほうが簡単ですが、
狭いスタジオの中で角を収めるため加工するのが大変なので、
全部900x600のサイズに統一しました。また、重いと大変なので
ベニヤは5.5mmと薄いものにしました(メインは吸音なので…)



最初はグタグタでしたが、壁と天井のコツが段々とわかってきました。

①板を精度よく切ること
 →丸ノコの扱いが上手になってきて、1mmぐらいの精度で加工できるようになりますと、角がきれいに収まります。
②固定してから、ビスを打つこと
 →建築用両面テープで、ベニヤを固定してから作業すると、両手が使えてよいです。
 →天井も最初に落ちないように、固定してからゆっくり作業すればOKでした。
②失敗しても目立たないようにすること
 →とはいっても、加工に失敗することもあるし、測り間違いや計算ミスもあります
 →普通の家とかでも腰板とか、最終的に角を装飾することでごまかす手もありますので、
  気にせずどんどん作業をしました。(完璧を求めるとイヤになっちゃいますので)



今まで作った壁の構造は、あんまり強くないので
エアコンを取り付けられるように、残った木材で強い壁を作ります。

といっても、吸音材を入れる代わりにベニヤを貼るだけです。
あまった角材(17mm)を等間隔で打ち付けてベニヤ(9mm)を貼りました



埃をかぶっていたロスナイも板で囲みました。
この周りが一番悩みどころです。配管とかもあるので、一番最後にやろうと思ってます。






壁づくり

2010-10-01 22:57:47 | DIY

今度は横胴縁を作っていきます。

一般的には壁のピッチは455mmで作ることが通例のようですが、
この後の吸音材(グラスウール)が900mmx600mmなので、壁も900mmx600mmで作ります。

角材(40mmx28mm)を600mmピッチで縦胴縁に固定していきます。
水平器を使って厳密に固定しました。



一面できたら、残りの壁と天井に同じように下地材を取り付けます。
(実際はめっちゃ時間かかってるんですけど・・・以下同文)

グラスウールは通常住宅で使われるものではなく、
吸音用の32k高密度グラスーウールをネットで40枚購入しました。
この材はボード上に固めてあるので、カッターで簡単に切れます。
荷物届いたのはいいですが、玄関がふさがりました(;'д`)トホホ

グラスウールはチクチクするので、メガネと長袖と軍手とマスクが必須です。
横胴縁の隙間に合わせて、カッターでカットしてはめ込みました。



後はスタジオ定番の有孔ボードを横胴縁に打ちつけて、壁の完成です。
有孔ボードの隙間からグラスウールが飛び出ないように、
グラスウールとの間を不織布でカバーしました。



まとめるとこんな構造です。
コンクリート/縦胴縁・カネライトフォーム(17mm)/横胴縁・グラスウール(28mm)/不織布/有孔ボード(5.5mm)




断熱工事

2010-09-01 22:53:51 | DIY

次に断熱工事が行います。
断熱工事をしないと結露してしまいますので、カビの温床となってしまいます。
また、防音室には吸音が必要不可欠で、吸音材は大抵水分に弱いのです。

一般的にはコンクリートの場合、ウレタン吹き付けで断熱工事するみたいですが、
ウレタン吹き付けを個人でやるのは危険すぎるのと、業者に頼むと時間もお金もかかってしまうので、
代替の手段はないものかと調べました。

結果、床暖房に使われるような発泡材が断熱材として優れているようで、
カネカのカネライトフォームという15mmのボードを買ってきました。



これはカッターで簡単に切れるので、縦胴縁に合わせてカットしてはめていきます。



多少隙間ができてしまったところは、シーリングしました。



断熱すると全然違います。
コンクリートは真夏でも部屋全体がひんやりしていますが、
断熱すると壁と部屋の温度が一体化した感じです。
(ま、発泡スチロールの中に入っているようなもんですもんね)

下地づくり

2010-08-15 22:23:21 | DIY

まずは、アンカーに合わせて角材(40mmx17mm)に孔を空けます。
上下を固めてから縦に胴縁を作っていきます。



アンカーの位置を厳密に狙ってコンクリートに孔を空けるのは至難の業ですので
加工が簡単な角材側で調整します。



すべて現場合わせで角材に孔を空けて、寸切りボルトをアンカーに差し込みます。
これが意外に大変で、ドリルで孔を空けては角材にボルトが通るかを確認して、
一本一本仕上げる必要がありました (;'д`)トホホ

角材は、アンカーで固定する箇所以外はコンクリートボンドを付けて、壁に接着させます。
コンクリートボンド3本ほどなくなりました。



一面できたら、残りの壁と天井に同じように下地材を取り付けます。
(実際はめっちゃ時間かかってるんですけど、説明すると一瞬ですね)



最終的に防音室にスピーカーなどを吊るせるように、ボルトを数箇所長めにしておきました。



ロスナイ周りの仕上げは、とりあえずノーアイデアですが、下地で囲んでおきます。



木の下地をつけることで、これ以降、普通に電動ドリルとビスで工事を進めていけます。
これで苦労したアンカー打ちも報われたってもんです。

もうできれば二度とやりたくない作業ですが、コンクリートの枠さえあれば部屋は作れるんだという
わけわからん自信はつきました。


目覚め

2010-08-01 22:10:07 | DIY

コンクリートの削りカスで真っ白になりながら
ズガガッと壁に孔を空けること数ヶ月…

孔は空け終わり、アンカーをすべて打ち込んだところで、
タイコたたきも真っ白な灰に燃え尽きてしまいました…

次は寸切り(全ねじ※)ボルトを適当な長さにカットして、
下地の角材をナットで固定する必要があるのです。

※天井からものをぶら下げるときに見かけるねじ目のある棒のことです。

寸切りボルトってどうカットしたらええんやろと思って、
コーナンPROのお兄さんに聞いたら、寸切り(全ねじ)ボルトをカットする工具が必要とのこと。

「全ねじカッター」


工具はあったものの、今度はビット(刃)が8Mのサイズがなく、
仕方ないので楽天ショッピングで購入。ビットが届いたもののやる気がでない(´・ω・`)ショボーン

間が空くこと約1年…

どっから手を付けるべきと悩んだ結果、防音室のありとあらゆるガラクタを捨てることにしました。

引越して2年経ち、引越し以来使ってないものは絶対に不要なものだと
ようやく気がついたのです。


最近はやりの「断・捨・離」ってやつです。


いつか使うだろうと思っていた電子パーツとか書類とか本とかマンガとか端材とか…
そうです、このせいで作業スペースが狭く工事のたびにものを移動して…
コナまみれになりながら、孔掘って…。そら、やる気なくなるわ。

ゴミ袋を専用に買って、燃えるゴミ・燃えないゴミの日に少しずつ捨てていきました。
するとどうでしょう?やっと防音室がドラムセットとわずかな材料を残すのみとなりました。

タイコたたきのラストスパートがスタートしました。


アンカーを打つ

2009-05-23 20:49:28 | DIY

墨は打って、地味に何個かはアンカーを打ったものの
穴を開けるのに酷く苦労し、ひとつあたり10分ぐらいかかって
しまっていました。

根性で10個ぐらいあけましたが、これでは1ヶ月かかってもできません。

さすがにコレはドリルの性能せいだと思い、藤本さんに相談したところ、
ご実家の工務店から、貸していただくことになりました。

↓「HILTI」というスイスのメーカもんです。



年季ものですが、十数万もするお値打ちもので、
パワフルな一品だそうです。

早速、続きの工事を進めます。

ウオリャー!!
ズガガツッッッッ!!



なんとあっという間に穴を開けることができました。
ものの30秒ぐらいでした。感動です。

以前は、掘っているというより削っていたのですが、
これは明らかに掘り進んでいる感触が伝わってきました。



1時間ぐらいで壁一面が完了しました。
残りの壁と天井もがんばります。