エデュパな日々

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新たな挑戦が始まる!

模試の作法(1)

2011-09-20 20:36:39 | 教育
久しぶりに作ろうかなと思い立ったこともあり,模試に関して少々。

模試の存在意義を2つ上げるとすると

(A)実力を判定する
(B)実力をつける

でしょうか。

一般の模試(いわゆる公開模試,志望校判定模試など特定の学校を対象としないもの)では(A)のウェートが高くなります。平均点(≒難易度)と標準偏差(ばらつき)を適度なものにすることで,はじめて生徒間の実力の差異を測ることができます。

全体の難易度が極端に高過ぎても低過ぎても幅広い受験者層に対応できません。平均点は60点前後が良いでしょう(低学年は若干高くてもよい)。
各問題の難易度も様々なものを取りそろえて得点による生徒数の分布がなだらかになるようにするのが理想的です。平均点を整えるために高得点帯と低得点帯の生徒がいなくなるような超難問と超易問だけで構成してはいけません。

標準典型問題5割,表現工夫問題4割と創作問題1割(稀に極少数の奇問)程度で作るのがよいでしょう。学校別ではないので分野に偏りのある出題はNGです。

学年によっては出題範囲その他にも気を配る必要が出てきます。「公開」模試であるならば通塾歴による差異が出にくいようにするのが良心的です。

一般模試では,ある学校を受けるのに必要な基本的な学力はあるのか,ミスはしないのか等を見ることはできますが,それ以上の突っ込んだ判定は学校別のテストに委ねるべきでしょう。


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