「今後も...お天気今一つや....」
「どうする・・・」
とにかく剣山荘をゆっくり最後に6時20分出発
玄関のお掃除も済んで・・・ほとんど人の居ない玄関で・・・
直接別山乗越への選択肢もありましたが・・・急がないので引き返し・・
剱澤に向けて少し標高を下げます。
ここはまだ花で~~~
お花畑をうろうろ・・・全く進みません
剱澤雪渓最上部を渡り
全く視界がなくなり・・・
せめて剱岳が見たいと思っていると・・・願いが通じたのか~~
「もう少しだけどな・・・」
「見えて来た~~~振り返って見てん~~」剱澤側から初めて見る剱岳の全貌~~
しかし・・・「また隠れる・・・」
富山県警察剱沢警備派出所・・中を覗くとザイルやカナビラや救命道具が整然と並び・・・救命救助の最前線です。
「ここ上市やっちゃ~~」馬場島登山口にも上市馬場島警備派出所が有ったので
後日調べると剱沢の住所は立山ですが・・・県警の剱岳警備は上市管轄みたいです。
「なあ~~やっぱり剱の表玄関は馬場島やっちゃ」「・?・?・」
キャンプ場を通り・・奥の尾根!別山乗越に向けて
また深いガスに包まれ
時折振り向くと・・・雲の合間から早月尾根が~~~「あれ・・登ったちゃ~~~私すごいね~~~」
10m進んでは振り向き・・
確かにあのギジャギジャ早月尾根を登って・・剱を越えた充実感・・何度も写真に!
沢山のテント泊の方々に追い越され・・やっと別山乗越へ
最初の計画ではここから更に別山に登り室堂を下に見ながら雄山、一ノ越まで行く計画でしたが・・・
稜線はガスに包まれているし・・・
お天気が今一つも理由の一つですが・・もう気合いが抜けた感が有り・・・
「折立まで後4日歩くモチベーションが無くなった~~」「ホント~~早く温泉入ろうや~~~」「決定!」
雷鳥平に向けて下ります。
今後の小屋にキャンセルの電話をしていると・・
「あの3人・・・言葉のアクセントから九州じゃない?」「だね・・福岡か佐賀長崎方面かも」
福岡からの方々でご一緒に下りました。
雄山周辺は基本ずっと雲の中・・・
雷鳥平の橋で・・冷たい水に浸かって休憩中の福岡からの方
「早く、みくりが池に着かないと雨ですよ~~」「もう帰るだけやから~」
キャンプ場の散策を兼ねトイレや施設を拝見し・・・虫が多い事「ここでテント泊したくないね~~」「人も多いし・・」
急な石畳を・・必死に登り・・・別山乗越がもうあんなに遠くに~~。
みくりが池温泉はもうすぐなので展望所で休憩
時折生暖かい空気と共に火山ガスが・・・口で吸うと咳き込みます。
明らかに山登りでは無い方が増えてきて・・山小屋と言うより・・普通の温泉施設みくりが池温泉に11時30分到着
部屋は12時からと言う事で・・レストランで食事をしていると・・・
「雨が降り出した~~~~」「危機一髪やったね福岡の人達はまだや・・・」
GPS計測で距離5.7km、時間5時間10分、累計標高差588m下り562mのブラブラでした。
明日このままバスで立山に下りるのはさすがに面白く無いので、木道をたどって歩いて下りる事に・・・
そのための情報収集にターミナル登山相談所や環境庁の事務所に雨の中傘を差して行くと
「室堂から立山に歩いて下るの!普通の人には無理」と驚かれ・・
「標高770mの馬場島から2200m登って剱を越えて来たので、また徒歩で2000m下りたい」と事情を詳しく説明し・・
「剱岳を早月尾根から越えて来たのなら大丈夫、ただ立山駅までは2日かかる、称名滝なら8時間で下れる」と他にも
もしもの時予約無しでも乗れるバス停やそうでないバス停、トイレの有る無しなど詳しい情報を頂きました。
みくりが池温泉はコンセント付き2段ベットの相部屋で、
夫婦やペアの方はカーテンでプライベート空間を作る事ができる様に工夫されていました。
山小屋とほぼ同等の宿泊費で豪華な食事に温泉は魅力的でしたね~。
翌日は高原の木道を爽快に・・・称名滝を見て・・・標高1000mまで下山の予定で寝ました。