はなみず君でコラム:『何を、食っているのか!?』

2009-12-15 19:34:44 | はなみず君でコラム
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 百姓というのは、百の職業を持つ人という意味だそうだ。米を作るには、米だけ作っていてもダメで、色々出来なきゃいけないんだそうだ。昔は、そうだったんだってさ。今は、米だけ作ることは出来ます。ただ、儲からないんだってさ。何でだろう?

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「日本の食糧自給率は、低い!これは、危機的状況だ!!」って、一時期、テレビで叫んでいる人をよく見かけた。

 僕は、地獄のような農家の真似事をそれこそ休み無しで体験したんだった。笑いながら、あいつらに言ってやりたいねぇ…なんて、仲間内で話していた。

「んで、お前の食糧自給率は、何%なの??」


 食物を作るというのは、やっぱり特別なことだと思う。偽物とかまがい物じゃなくて、誰の口にでも入る食物、皆の口に入る食物を作っているってのは、当然を遥かに通り越して、偉大とすら言える。だって、まず出来ないし、それにやる気になれない。

 言っておこう!「マジで、きつい!!」絶対、その辺の偉そうにしている奴らより、大変な仕事だ。ホントに、真剣に無農薬とかでやっている人なんかは、多分、総理大臣より、時間に追われていると思う。無農薬は魔法の言葉だけど、農薬に悪気はない。使う人にも悪気はない。そうでもしないと、生産が出来ないのだ!パチンコに行けないのだ。家族をディズニーランドに連れて行けないのだ。今風の人間らしいに届かないのだ。

 有機、無農薬、何の仕事して貰ったカネで買うのか知らないけど、「何だかねぇ…?」って思う。食っているだけって、そういうことだ。

 そんな横道もあり、日本人の主食はその後つつがなく消費される。大抵の人は、苦労を知らずに、コンビニ弁当で消費したり、ファミレスでおかわりしたり、ある人はトレーナーに付けてカピカピにしファッションのアクセントにしたりしている。

 どこかで誰かが、結構な感じで生産したものということを知らずに。

 偉そうなことを、ここまで言ってきたけど、僕も去年まで知らなかった。(笑)



 んで、本題。食べ物を作るってのは、元々、大変な仕事だったんだと思う。それこそ、家族がギリギリ食べることができて、なんとか次の年に収量を上げて、余裕…まで、10年とか、そんな感じなんだと思う。そうやって、農村部は頑張ってきたし、生産以外ってのは、職業としてあり得なかったんだと思う。地主、小作人とかその辺はあったけど、例えばダンサーとかは居なかった。娯楽まで追いつかないから、ダンサーを食わしていくことができない。ダンサーは、ダンスを捨て自分の食いぶちをそこらで作った方が、身の為だった。生産者だらけだった時代。

 それから、幾年が流れ…。

 食糧を作ることが簡単になった。機械や品種改良などを含むテクノロジーは生産者を減らし、生産者以外の職業を養った。家族総出であった仕事の大半はお父さんがローンを組んで買ってきた大型の機械が請け負うことになった。

 皆がそれに倣い、皆がそうした結果、食糧は溢れた。生産しなくても食べれる人が増え続けた。ダンサーもダンスで食っていけるようになったし、タモリはタモリで食っていけるようになった。一人で何億ヘクタールをも、耕し、撒き、収穫出来るように、更に生産活動は進歩した。尚更に余った食糧は、怖い先輩みたいにして余所に無理矢理売りつけた。買わざるおえなくして、ドカッと売りつけた。これはアメリカの話だ。






 家族総出を請け負った機械は石油を食べた。そして、どんどん大きくなってどんどん石油を食べるように成長した。


 僕らは、よほどのことがない限り、3食とも、石油によって生産し、消費している。実は、今日、気付いたんだ。


参考画像:これは、まだ慎ましい部類の機械













 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アリとキリギリス (トルキー)
2009-12-25 18:13:13
僕、自給率ゼロパー

エンゲル係数、限りなく100点満点!

消費ってやつぁ、姿形を変えながら
われわれとともに常にあったわけだ
それを商売にしたり、食いものにしたり
仕方ないっちゃー仕方ない
だって、食い物だからね。

あぁ、駄洒落ですよ、そうです、ホントに
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余計に、今度は、こっち…って、 (はなみず)
2009-12-26 13:11:36
何をしているんですかね。クラクラしますよ、ホント…。
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