異人群 ② 2007-01-31 00:57:32 | 異人伝 ガンガーの辺のガート(火葬場)の傍にある廃屋に立ち、もうもうと立ち上がる煙に巻かれて、眼下では骸が焼かれていた。それを目の前にして「こんなんじゃねぇ!」と、思った。景色があった、目の前で焼かれていた。駅に辿り着いたのは半死半生のタンパク質、豪奢であったり豪奢でなかったりする、タンパク質。ガンガーに流される為のタンパク質。動く、意志を持つタンパク質は「そうじゃねぇ!」と思って、少し前のことを思い出していた。 . . . 本文を読む