『健康方程式クリアファイル』

健康方程式をクリアに理解するためのwebファイルです。

年末年始は健康方程式。

2007-12-29 | 健康 Health
年末ですね!仕事納めにほっと一息、の人も多いことでしょう。私も含め・・・
「健康方程式」が毎日新聞の一面に登場したのは、ちょうど昨年の暮れでした。
一年前のことを覚えているのってなかなか難しいですが、
毎年、この時期のアレ!
というように思い出す習慣がつくと、それもまた何かの一歩になって良いかもしれません。
記事内容はコチラ

《抜粋内容》

「不満の多い人に会うな」

2006年12月22日毎日新聞夕刊【小国綾子】

忘年会に新年会、深酒、ストレス、寝正月……。ついつい不健康になりがちな年末年始を目前に、救急医として約1万人の患者に接し、約100人の死を経験した井上敬さん(33)が提唱するのは一風変わった健康法。「不満の多い人に会うな」と言うのである。


 年末年始は普段に増して「義理」がのさばる。義理の飲み会に親戚づきあい。嫌な相手と酒を飲み、愛想笑いし、ストレスをためていく。正月が明けた時にはなぜかクタクタ……。
 「究極の健康法は、不満や愚痴の多い人に会わないこと」と断じるのは、大阪赤十字病院の救急部に5年間勤務した医師、井上敬さんだ。
 命を救いたいと医師を志し、あらゆる病気に関わりたいからと救急医療の現場を選んだ。5年間で約1万人の老若男女を診た結論は「対処治療ではなく予防医療を」だった。病院勤めを辞め、「健康方程式」なる健康法を独自に考案し、現在は各地で講演活動している。

 ■言語感染する不満

 ところで、なぜ「不満の多い人に会うな」が健康法なのか。井上さんは「風邪ならば、最大の予防策はウイルス感染しないよう風邪を引いている人を避けることでしょう? それと同じ。不満や愚痴の多い人と会話するとネガティブな感情が言語感染する。その結果、免疫力も下がってしまう」という。
 実験で証明されてはいないが「愚痴っぽい人と会うと後でどっと疲れるでしょう?」と言われれば思わず納得。笑いがストレスを軽減し、免疫力を高めるくらいだから、不平不満や愚痴が免疫力低下に作用しても不思議はない。
 「不満や愚痴の多い人は概して感謝する心、つまり『感謝力』が低い。感謝力の低い人は愚痴や不満に共感してくれる共同体を作るのが大好きだから、こちらが相づちを打ったり、一緒になって悪口や愚痴をしゃべってやるとますます勢いづく。年末年始は忘年会や新年会、親戚付き合いの場で『愚痴の多い人』に会う機会も多いが、相手の愚痴や悪口に絶対付き合わないことが大切です」と井上さんはいうのだ。

 井上さんの「健康方程式」とはすなわち、
 H=O+S+T

 Hは健康(health)、Oは酸素(oxygen)、Sは井上さんの造語で「究食」(simplified meals、すなわち簡素な食事)、Tは感謝(thanks)。酸素を充分に取り入れ、食事内容に気を付け、感謝する心を持てば健康になれる、というわけだ。

 ちなみにこの方程式は、井上さんが100歳を超えて長生きしている人のインタビュー記事などを集め、共通点を求めたことから生まれたそうだ。「100歳以上の人には、①喫煙者はほとんどいない②度を超した肥満の人はいない③前向きで、感謝の心を忘れない||という共通点があった。だからタバコの代わりに酸素を吸い、肥満を避け、感謝しよう、というわけです。あれもこれもダメという禁欲的な健康法や、高額な食品やサプリメントに頼る方法ではなく、普段の暮らしに取り入れられるよう工夫しました」。

 ■横隔膜を鍛える

 一方、方程式にある「酸素」は呼吸法のこと。「健康法といえば運動を思い浮かべる人も多いが、筋肉トレーニングの類は健康には関係ない。運動でやせるというのも思いこみに近い。4時間で10㌔歩いたところで燃焼する脂肪はわずか40㌘です。健康のためには心拍数をあまり上げず、関節に負担をかけない有酸素運動がいい。具体的には水泳や歩くこと。でももっと簡単なのが横隔膜呼吸法です」
 5秒間で鼻から息を吸い、胸をいっぱいに膨らませる。5秒間息を止める。この時肛門を締めながら下腹部を膨らませる。「ここが難しい。肛門をしめながらいきむ感じ」。最後に10秒かけてゆっくりと鼻から息を吐き、お腹はへこませていく。
 「腸腰筋と骨盤底筋群の両方を収縮させ、横隔膜を下げるのがポイント。酸素を最大限に取り入れるとともに、交感神経の緊張を抑え、副交感神経を働かせます。ストレスから心を守る呼吸法といえます」
 現在104歳の内科医、塩谷信男さんが提唱した「正心調息法」が下敷きになっている。塩谷さんは74歳でヒマラヤ登山、100歳でゴルフを楽しんだ。井上さんは「数々の健康法の中で提唱者が100歳以上長生きした唯一の例では」という。

 ■1日1飲2食で

 次は「究食」。「朝は『休食』、昼は『求食』、夜は『球食』と覚えて下さい」と井上さん。提唱するのは「1飲2食」である。「朝は固形物を避けて胃を休めるため、野菜ジュースなどの液体。昼は炭水化物中心の食事。夜はご飯や麺類など炭水化物は摂らず、『球』状つまり大豆製品を主食にする。豆腐や納豆です。今の時代、1日3食ともしっかり食べたら、よほどの肉体労働をしていない限りカロリーの摂り過ぎで肥満になる。夕飯も炭水化物は不要。忘年会の鍋物も最後のおじややうどんは食べない。酒を飲んだ後のラーメンなどもってのほか」
 朝食を抜く、という健康法は過去にも何度か話題になった。一般的には「朝食は体温を上げ、脳にエネルギーを送るからしっかり食べよう」と奨励される。しかし井上さんは「1カ月試してください。朝抜きの方が体調がいいと分かります。聖路加国際病院の日野原重明理事長も新聞のインタビューに『朝はフレッシュジュースとコーヒー牛乳。昼は牛乳とクッキー』『1日に1300㌔㌍摂れば良い』と答えています」という。

 ■半年で10㌔減量

 「健康方程式」には仮説も多く含まれている。しかし最大の根拠は、実は井上さん自身の体験である。「救急医だったころ、私は誰より不健康だった。タバコは1日20本以上。食事は不規則で、ストレスを3㍑のビールで胃袋に流し込む日々でした。おまけに病院では医者も患者も悪口と愚痴がなぜか増える。体重は80㌔もあった。ところが健康方程式で半年に10㌔減量。今はさらに5㌔やせ、65㌔のベスト体重です。タバコも酒もやめました」
 さらに、感謝の心も。「方程式を提唱して以来、感謝力の高い人との出会いが増えました。2006年を振り返り、感謝の気持ちでいっぱいです」

 試すも試さないもあなた次第。でも確かに、年の暮れはニコニコと笑顔で周囲に感謝し、健康に新年を迎えたいものですね。




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生命の波動

2007-12-26 | 健康 Health
「生命とは欲望する流体であり、液体とは本質的に波動です。
欲望とは生産に対する意思であり、波動とは一定の形態を保ったまま周期的に位置を変える運動です。
生命は生産欲の塊で、常に揺れ動いています。
生命は何かを作り出したくて、いつもうずうずしています。

非生命体もまた波動です。光は電磁波、音は空気振動波です。宮沢賢治の言葉を借りれば、人間は「有機交流現象の一つの青い照明」なのです。人間は欲望の塊です。揺れ動く欲望の塊です。欲望は抑えたり禁じたりするものではなく、大切なのはその流れをコントロールすることで、それが知恵と知性です。」

(『健康方程式365』p.194)

生きるエネルギー、その光が静かにまばたきしている光景が、目の前に見えるようです。
この章の輝きは、個人的にとりわけ好きです。

「自由とは意思による欲望の制御です。そうした人間本来の欲望を禁止すること、禁欲的な宗教や思想の一方的な押しつけは、生命活動の破壊や偽善を招きかねません。欲望を悪と捉え、欲望からの解脱を説く思考は、単なる禁欲、倒錯した習慣でしかありません。人間の本質が欲望であり、それが人間の存在そのものですから、欲望は善悪の彼岸にあるのです。」
(『健康方程式365』p.195)

自由と欲望の本質・・・ここには本当に、爽快なまでにハッとしました。

「生命は無罪であり、欲望は生命の本質です。禁欲も倒錯も等しく、生命に対する侮辱であり冒涜です。すべての生命は生産欲、すなわち意欲の塊であり、この欲望の方向づけこそがもっとも重要で、その方向づけをすることが倫理です。自らの生命に対する感謝と周囲の生命に対する感謝を最大化することが健康方程式が示す倫理です。感謝の哲学こそが、幸福と長寿の源なのです。」
(『健康方程式365』p.195)

一年を振り返ろうという気分になるこの年末に、あらためて心に響く一文一文です。


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自殺

2007-12-19 | 健康 Health
つい先日も、悲惨な事件があったりしましたね。
個人的にはそういうニュースを朝一のテレビで見るのは辟易なんですが。。

「A・カミュは「哲学の根本問題はひとつしかない、自殺である」という言葉を残しましたが、これはまったくの至言です。自らの生命を絶ち、周囲にも大きな精神的負担を課す自殺。しかし生まれつき自殺することが運命づけられている人などいないのですから、自殺も予防可能病といえるでしょう。誰にも必ず訪れる死をあえて前倒しする必要は全くなく、できる限り自分の生命を延長し、満喫する方法を指南するのが生命哲学の目的であり義務です。」
『健康方程式365』 p. 189 )

そうか、それが「生命哲学」。とても世の中に必要とされるものだと思います。
私自身はこの赤い字部分の、シンプルかつ力強い基本的な真実が好きです。↓
(ところで、色つきの字は、いつも私が勝手にマークしたものです。)

「自殺の遠因にあたる悲観の思考を楽観の思考に転化するためには、「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えていけばいい。もし読者の中に「ごめんなさい」という謝罪が口癖になっている人がいたら要注意です。謝罪の言葉は不用意に発すべき言葉ではありません。本当に悪いことをしたり罪を犯したりするときだけに発するもので、それ以外はできるだけ避ける言葉です。
それに対して「ありがとう」という言葉は、多用しても副作用もありませんし、周囲を不快にさせることもありません。
感謝されて不愉快になる人はまれで、感謝は感謝を呼び、陽的連鎖反応を起こします。感謝は自らの生命と周囲の両方に活力と喜びを与えるのです。感謝力の向上、すなわち生命に対する感謝力の向上こそが、自殺予防の最良の方法です。」

『健康方程式365』 p. 189 )

自殺を考える頭との交流をやめて、
「ありがとう」と言い合える関係の中に身をおいていくことが大切なんですね。
そしてふと考えるのが、幸福も不幸もこうして伝染・増殖するのだから、暗くて下世話なニュースをやめて、明るく元気なことをたくさんピックアップするテレビ番組が多くなったらな!・・・やっぱりその空気も伝播するような気がしますよね。
そういう方向に変わることを、本当に心から願います。


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うつ病からの解放手順

2007-12-18 | 健康 Health
「健康方程式が示すうつ病からの解放手順は、
1、横隔膜呼吸という深呼吸
2、セロトニンの原料であるトリプトファンというアミノ酸を豊富に含んだ大豆を食べること
3、感謝という思考習慣を持つこと、
という単純なものです。これを要約すると、
健康 = 酸素 + 究食 +感謝
となります。」

『健康方程式365』 p. 188)

それぞれの項目を詳細に見たい!

「健康方程式を実践すると、
横隔膜呼吸により脳細胞に対する酸素供給が増加し、血中酸素濃度が上昇して脳内セロトニン分泌が活性化します。
肥満が防止されることで活動性が向上し、セロトニンの原料である必須アミノ酸トリプトファンが摂取されるようになり、
ひいては陰性思考が陽性思考に、悲観が楽観に転換する思考習慣、すなわち感謝することが日常化するようになります。
これがうつ病の根本治療、すなわち予防法です。」

『健康方程式365』 p. 189)

すなわち健康方程式なのですね。
ところで、うつ病の現実とは・・・?

「うつ病による自殺者は毎年3万人。
その背景には、10倍の自殺未遂者がおり、
さらに自殺未遂者の背後にはその10倍の悲観的思考をする人がいると推測されます。」

『健康方程式365』 p. 187)

つまり、3万 × 10 × 10・・・、300万人の自殺予備軍がいる可能性が

ところで、うつ病とはどういうものでしょうか。

「うつ病は、朝起きるのが辛く、意欲が湧かず、体全体が重く感じられ、気分がすぐれず、熟睡できないといった症状が現れる脳の病です。スピノザの感情三角形で示すならば、欲望と喜びと悲しみそれぞれの因子が、負の循環に陥った状態。悲しみが欲望を低下させ、さらに悲しみを生み、さらに欲望を低下させるという悪循環がうつ病の本態で、意欲の消失をその中心症状とし、非生産的な心身の状態そのものです。
そうしたうつ病の人の脳の中では、欲望を司るドーパミン神経の活性が落ち、脳細胞間の情報伝達物質であるセロトニンの分泌が低下し、悲しみを司るノルアドレナリン神経が活動しています。
しかし遺伝病ではありませんから、うつ病も予防可能な病です。」

『健康方程式365』 p. 187)

では、なぜうつ病になってしまうのでしょう?

「その根底にあるのは陰性の思考パターンです。うつ病になりやすい性格として、真面目で責任感、罪悪感が強い人、ということがよく指摘されます。うつ病に悩む人たちは、本来まじめな善人で、長生きする資格があるにもかかわらず、自らの生命を抑圧し、最終的には自殺という最大の悲劇を生んでいるのです。」
『健康方程式365』 p. 188)

こどもの頃に全身で感じた、生命に感謝するあの太陽のような輝きを、心にいつも湛えるために。
ぜひまた冒頭から読んでみてください


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健康方程式によって予防できる病気

2007-12-17 | 健康 Health
「健康方程式が対象としているのは予防可能病です。予防可能病とは、重篤な遺伝病を除いたすべての病のこと。21世紀の先進諸国では死因の主原因に脳卒中・心筋梗塞・悪性腫瘍・自殺が並びますが、これらはすべて典型的な予防可能病です。そしてこれらの4つの死に至る予防可能病の前段階にあるのが糖尿病・高血圧・高脂血症・うつ病です。この4つも予防可能病で、直接の死因にこそなりませんが、放置しておくと致死的な予防可能病へと発展していきます。これら前期予防可能病は、現在医療費増大の主要因ともなっています。」
『健康方程式365』 p. 176)

誰にとっても、身近なにおいがするお話ですね!

「こうした予防可能病のすべては自己破壊症と呼ばれる思考・行動習慣から発生しています。自己破壊症とはその名のとおり、生命を傷つける思考・行動習慣のことです。自己破壊症そのものは病ではありませんが、この症状が続くことによって病を招きます。」
『健康方程式365』 p. 176)

自己破壊症・・・
①喫煙症
②肥満症
③悲観症
と、『健康方程式』47ページに記載されています。

「自己破壊症のうち、生命に対する破壊力がもっとも大きいのが、酸素不足と究食不足と感謝不足です。言い換えると、低酸素または酸欠が生命を傷つけ、貪食と貧食が生命を蝕み、悲観と愚痴が生命を痛めるのです。自己破壊症が習慣化すると、早ければ10年、遅くとも30年で、予防可能病が発生します。」
『健康方程式365』 p. 176)

はじめは、ちょっとした穴から水漏れが。
ちょっとしたことだからと放置すると、次第に水量が増し、穴が大きくなり、もう誰も流れを止められずふさげなくなる・・・
そんな映像がちらりと頭に登場するような、恐ろしい、「病の始まり」。
気をつけて、小さなことから、習慣を変えて行きたいですね。

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健康の定義

2007-12-15 | 健康 Health
「健康とは、生産的な心身の状態と定義することができます。
人間は脳を中心に全細胞を使って、絶えず生産活動を続けています。朝起きて歯を磨くことも、通勤電車に乗ることも、新聞を読むことも、携帯電話を見ることも、風呂に入ることも、テレビを見ることも、睡眠を見ることも、すべてが生産活動です。」

『健康方程式365』 p. 17)

もちろんどれも中身・密度が大事。
この一連の作業って、なにか「価値」を得るために
情報をとりに行く、
情報をとる、
情報を整理する
作業ともいえそうですね。

「生産ができなくなった状態が病であり、生産終了が死です。この時の生産とは、生命にとって価値のあるものを生み出すことを意味します。そしてその価値とは、精神的・肉体的を問わず、生命に喜びを与えるものである、と定義されます。」
『健康方程式365』 p. 17)

生命にとって価値があるものを生み出す
前へ上方へ進む、筋力の力強さを感じる定義ですね!

「生命は喜びを求めています。生命に喜びを与える活動が生産です。最大の生産は再生産、すなわち子どもを産み育てること。生殖活動です。人間は、そして生命一般は24時間、365日絶えず生産活動を続けています。
生産することは生命の本質であり、
生産力を高い状態に保つことが健康管理なのです。
健康を生産的な心身の状態と定義し、
生産を価値の創造と定義し、
価値を喜びの源と定義することから、健康方程式理論は始まります。」

『健康方程式365』 p. 17)

生きることの密度を最大に高めるための、方程式。
そうか、じゃあもっとまじめに実践してみようかな・・・
と思ったときが、きっと最良の機会です

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実践体験、お話しします 

2007-12-14 | 健康 Health
忘年会のシーズン真っ只中ですが、みなさまいかがお過ごしですか。
私も、なにかと夜の会合が入り、食事始め生活のリズムが乱れがちです。
普段の夕食はお豆富メインなのに、宴会の席に揚げ物が並んだりすると、かるくくらっとします。どうしよう・・・。
で、
だけど久しぶりだし、食べてみようか・・・。
と魔が差して食べてみても、そんなに感動はなく、やっぱり翌日調子が出ず、体は正直だなあ、とあらためて感じる機会になったりします。過多な油を受け付けなくなっている、ダイスキだったのに。
それに気付くことはそれで、収穫かもしれません。立て直すのに時間かかるのが、不毛ですが。

健康方程式を始めて、明らかに健康になりました。
健康方程式とは、新しい習慣づくりを意味します。
H=o+s+t
これって、「酸素」と「究食」と「感謝」を生活に“ちりばめて”いけばいいだけでしょ?
と思われがちですが、きちんと実践すると、なんと!思ってもみないほどの生活リズムまるごとの変化につながるのです。

たとえば、健康方程式を学んで、おなかがすくシステムを知りました。
空腹は、血糖値のざわめき
と知ると、「ああ、おなかすいたなあ!」と思う朝、野菜ジュースで甘みが足りなかったら、蜂蜜を入れたショウガ紅茶を飲むと、割合だいじょうぶ。紅茶に入れなくても、蜂蜜ひとさじ舐めるだけで、かなり空腹感はおさまります。血糖値を上げるという空腹解決法は、食べなくてもできるのです。
これによって、
胃腸を休める
が実践できると、内臓、ことに腸が元気になるのを感じます。お通じが悪いと聞くと、ああきっと内臓酷使してるんだな・・・とひっそり思ったりします。女性は特に、おやつをやめると、それだけでだいぶ腸がすっきりするのをぜひ試してみてください。さらに、内臓が元気になり代謝が正常に行なわれると、外見の美容への貢献につながります。内外健康で美しいと、少なくともそこへの余分な悩みはなくなります
そして、
横隔膜呼吸
は、空腹時に行なうと、内臓スペースの余裕分、マッサージ効果が高まります。
ことに朝、新鮮なつめたい空気を体いっぱいにとりこむと、頭がしゃっきりします。

夜に炭水化物を控え、大豆食品を真面目に摂る生活は、自然と早寝早起きのリズムへと導きます。夜お酒を飲んでお店をはしご・・・なんてしないから、早い就寝になり、早起きへ繋がってきます。
井上先生の定理10「明暗」のとおり、
「煙と酒と薄明かりの空間で人間は生産することが出来ない。」
をとりわけ実感するのが、まさしく今、宴会シーズン。
朝の時間が有意義になるぶん、生産性にぐんと差がつく、これは仕事をするうえで無視できない事実です。

こうして生産性が上がることにはいろんなプラスな効果があり、それにはどうしたって「感謝」してしまいます。
「感謝は幸福に先行する」
ということになります。

哲学の「研究家」はたくさんいますが、
「哲学者」
は、多くない。
そして、哲学の価値とは、
「新しい概念を生み出すこと」。
かなり、革命的なお仕事なのです。『健康方程式365』を読んで、初めて知ったことです。
『健康方程式365』のあとがきにもちらっと登場していた加藤周一氏という高名な評論家は、
「一冊の本の価値は、そこに【新しいこと】が書いてあるかどうかである」
と定義しているそうです。『健康方程式』・『健康方程式365』は、いまだかつて書かれたことのない真実が書かれた、まさしく「革命的」な「価値」を持つ本といえます。

この2冊の読み方ポイントとして、「治療」ではなく「予防」という表現が何度も繰り返し出てくるところに注目です。
「治療」は本当に大変だから、その前に悪い芽を摘む。その大切さに気付いているひとは悲しいほどに少ないと思いますが、その賢明さが、あとに大きく繋がることをぜひ想像して戴きたいと思います。

と、長くなってしまいましたが、年納めのシーズンも年明けの集まりも、
愚痴に付き合わず、愚痴につき合わせず、
気持ちのいい切り上げ方で、どうぞご自愛下さい。
自分も予定の都合上、更新頻度がおちてしまうこともありますが、今後もご一緒に『健康方程式』を新鮮な気持ちで学ぶこちらにお付き合い戴けましたら幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします


2007年12月
healthy_life

↓サンタってメタボ気味?

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感覚と感謝

2007-12-11 | 感謝 Thanks
「感覚とは環境変化に対して生命が反応する状態とその連鎖であると同時に、生命維持に必要な情報の源でもあります。
嗅覚・視覚・聴覚・味覚・触覚という五感によって、環境と生命は接点を持ち、その接点における刺激が感覚の本質です。
感覚の蓄積が記憶であり、
感覚の再生が言語を生み、
感覚の洗練が芸術を生んできました。」

『健康方程式365』 p. 137)

詩のような楽譜のようなリズムの中にちりばめられた「真実」に注目です。

「感覚が運動へ直結することが原始反射であり、
感覚から運動への迂回経路が感情です。
本書で提示、定義した「精神四面体」という概念は、感覚・運動・感情・言語という4つの頂点からなった神経回路の情報伝達経路の抽象模型ですが、ここでいう感覚は運動と感情と言語の源となり、常に新しい感覚を受け続けることが、生命維持のために重要になります。」

『健康方程式365』 p. 137)

環境変化 → 新しい「感覚」 → 「運動」 「感情」 「言語」 へ。
さらに、ここはとっても難しい。

「健康方程式の第三項では、感謝を生産物に対する喜びと定義しましたが、感謝を因数分解すると、
感謝 = 関心 × 感動
という等式が成立します。
外的環境または生命内での出来事に対する関心を父に、
その関心に対する喜びの感情反応を母にして、
感謝は誕生します。
無関心と無感動から感謝が生まれることはなく、人生の喜び、すなわち幸福は関心と感動の第一子であり感謝から生まれます。
関心は好奇心と言い換えることもできるでしょう。
新しい変化に対する好奇心と喜びは、すべての創造活動の源泉であり、それを洗練させ、記憶していくことこそが豊かな人生と言えるでしょう。」

『健康方程式365』 p. 138)

感謝
関心
感動

みっつの「かん」が、キーワードになりそう。
それも、「感覚」の研磨からなるのですね。因数分解できてしまうとは、思いもよりませんでした。
「感謝」、とても奥が深いですね。

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感謝と感情

2007-12-09 | 感謝 Thanks
画像は、「四面体」です。
それぞれの面が、感覚・感情・運動・言語である「精神四面体」
そのうちの感情面は、「感情三角形」欲望喜び悲しみを各頂点としています。
くわしいおさらいは、こちらへ。

「本書において、スピノザの感情三元素説を概念図形へと発展させた感情三角形は、欲望と喜びと悲しみを各頂点とする、感情の基本形です。歓喜・至福・嫉妬・怒号・怨念・情熱といった感情は、この感情三角形が変形したものとして捉えることができます。
スピノザの主著『エチカ』は、それらの感情のすべてを説明した精神の幾何学です。この感情三角形を用いて感謝という感情を説明すると、欲望と喜びの二頂点を結んだ一辺であると表現できます。」

『健康方程式365』 p. 97)

折しも、井上敬先生がblogにてスピノザ『エチカ』の訳を始められました。
ラテン語からの訳。楽しみです

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感謝の定義と語源

2007-12-08 | 感謝 Thanks
健康方程式H=o+s+t第三項、感謝Thanksについて、こちらではその「重要性」をpic-upしてきましたが、本日は「定義」そのものについて、『健康方程式365』96-97ページから抜粋します。

「感謝とは生産物に対する喜びと定義することができます。生産物と生産者、さらには生産活動そのものに対する意識化された素直な喜びが感謝です。生産とは価値の創造です。社会的に価値のあるモノやサービスを創造することが生産であり、その価値生産全体を意識に上げて喜びとして捉えることが感謝です。

謝という漢字は「言を射る」ことで精神の緊張を緩和する行為を象徴しています。感謝、謝罪といった言葉にも用いられるように、「ありがとう」「すみません」という発言は、心の安定を得る動作を示します。謝を感じることが感謝ということもできるでしょう。

「ありがとう」は「有り難い」という形容詞から派生した間投詞で、希少性または奇跡を表します。感謝の対義語は無視です。すなわち無関心、無感動です。ある出来事が起きても、それを意識して喜びに変換しなければ、感謝という感情は生まれません。

英語では感謝をthanksという動詞で表現し、独語のdankenに対応します。これらはゲルマン・アングロサクソン系の語源を持ち、元来「思いやり」を表していたようです。仏語では感謝をmerciをいう言葉で表し、これも同じく「思いやり」または「慈悲」を表しています。伊語のgrazieと西語のgraziasはいずれもラテン語のgratiaという「恩寵」を表す宗教用語から派生しています。

このように感謝という言葉は、生産者・生産行為・生産物に対する意識化された喜びであるという点ですべて共通しています。感謝という感情を表す単語を持たない民族は存在しないようですから、感謝は人類に普遍の感情といえるでしょう。」


言語・宗教についても造詣の深い著者が指摘する、「感謝」の真意。
「欲望」の肯定と、繋がってきますね。
ところで、本書における、
●宗教について、
●宗教が人間の意識と無意識に及ぼす影響について、
への言及は、刺激が強いのでこちらで抜粋・記載する予定はありません。どうぞ興味のある方はじかに著書でご覧ください!

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『健康方程式365』は、どこで買えるの?

泌尿

2007-12-07 | 酸素 Oxygen
いつにもまして、暮らしに健康方程式が必要なのを実感するお話。

「泌尿とは、血液の成分組成を一定に保つために、排泄物を水溶液という形で体外に排出することです。腎臓、尿管、膀胱、尿道という一連の袋、または管状の器官が連結して、水に溶けた電解質、タンパク質を尿という形で排泄することで、血液の成分は濃度を一定に保ち、体内全体を一定の成分組成に維持しています。上は腎臓から下は尿道まで、泌尿器は常に水分の流れを作っています。これらの流れも、代謝と同様に無意識のうちに進行しており、意識が関わることはほとんどありません。」
『健康方程式365』 p. 134)

代謝については、こちらをごらんください。

「健康方程式の第一項・呼吸と泌尿器には驚くべき関係があります。
解剖学的にいうと、横隔膜は腎臓に接し、尿道と骨盤底筋群に埋もれています。後背部の深くに位置しているため、体外からは触れることも押すこともできません。唯一、意識的に接触できるのが横隔膜です。横隔膜が大きな上下運動をすることによって、腎臓に対する愛撫効果、すなわちマッサージが可能になるのです。」

『健康方程式365』 p. 134)

おなじみ、横隔膜呼吸については、こちらをごらんください!

「横隔膜呼吸はその第二相である留気相において、横隔膜下の内臓をすべて包み込んで圧迫します。臓器に軽い圧力を加えることで、そこに停滞した血液を心臓に押し返すことができる。横隔膜呼吸は、24時間、大量の血液が流れ続ける腎臓を定期的にマッサージする効果ももたらします。」
『健康方程式365』 p. 135)

留気相、つまり、
肺で吸った後、息をとめて下腹を膨らませつつ肛門を締め、体内の細胞に酸素を行き渡らせることですね。

「腎臓をマッサージできれば、排尿のコントロールも可能になります。泌尿器の最下流である尿道は、定期的に括約筋の収縮訓練をしておかないと筋肉が退化し、高齢者では尿漏れや排尿困難などの排尿障害を起こします。排尿困難症は致死的ではありませんが、生活に支障をきたす病です。これらを予防し、骨盤底筋群の筋力トレーニングという副効果も備えた優れた呼吸法が健康方程式第一項の横隔膜呼吸です。」
『健康方程式365』 p. 135)

具体的に、老後、おむつを欠かせず子供とその配偶者に迷惑をかける自分を思うと、なんだかいたたまれません・・・。
老いは誰にでも訪れますが、自分の体の管理をきちんとすることで、こうして恥ずかしい事態がいっこでも回避・予防できるならば、問題を感じない頃から早めに、じっくり準備していきませんか?

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代謝

2007-12-05 | 健康 Health
「代謝とは細胞を構成する物質の化学変化の流れの総称で、生命活動の本質そのものです。人体の中では、内分泌というホルモンによる反応開始の刺激を受け、酵素という媒介に指示されて、24時間365日絶えることなく、無数の化学反応が起こっています。」
『健康方程式365』 p. 132)

今この瞬間も、自然に、私たちの体が働いているわけですね!
不思議。

「絶えず結合と分離を繰り返している分子の流れを意識で制御することはできません。体内で発生している化学反応の指令は、それぞれの化学反応を媒介する無数の酵素によってなされており、その酵素を制御するのは遺伝子にあるDNA配列です。これらは原則的に無意識下で行なわれます。」
『健康方程式365』 p. 132)

代謝促進、
がうたわれて久しいですが、代謝というものがどういう働きなのか、詳しくを知りませんでした。
そして、こうして知ってもやっぱり、複雑で難しいと思いました。
人間の体の絶妙なバランスに、感嘆しました。

「口から入った栄養と鼻から入った酸素は、消化器を通じて吸収され、血液に移行して全細胞に運搬されます。栄養は、タンパク質と炭水化物と脂肪に加えて、ビタミン類と微量元素、食物繊維という分類で説明されますが、もっと単純化すれば、「体を整えるもの」「体を燃やすもの」「体を作るもの」の3種類からなります。」
『健康方程式365』 p. 132)

ダイエットのため、といっても、やたら燃焼にばっかり偏らないことが必要なんですね。バランスをとることが、体にとって自然なことですから。

「人間が意識的に制御できるのは、入り口、すなわち食べるものと吸うものだけであり、一度摂取してしまった後は、ほぼ自動的に消化・吸収・代謝・排泄が行なわれます。それだけ、栄養素、すなわち「整える」「燃やす」「作る」材料の選択が重要になってきます。
健康方程式の第二項・究食では、この整・燃・作という生命の原料を、それぞれ、朝・昼・夕に摂取する具体的な方法を説明しました。」

『健康方程式365』 p. 133)

今一度、おさらい

「起床後の朝には、体を整えるもの、すなわち水とビタミンを摂取します。
昼食には体を燃やすもの、すなわち炭水化物を摂取します。
夕食には体を作るもの、すなわちタンパク質を摂取します。睡眠は筋肉や心肺の休息と再生産の時間で、寝ている間に体は作り替えられます。タンパク質の原料であるアミノ酸を摂取するのに適切な時間は、睡眠前、すなわち夕食です。」

『健康方程式365』 p. 133)

食材は、どんなもの?――こちらをごらんください。
そして、この言葉を肝に銘じつつ。大切に今日を過ごしたいですね。

「私たち人間は、代謝の無数の流れを意識で制御することはできません。意識が関与できるのは、栄養の選択とその摂取する時間だけです。それゆえに、食べない時間、食べる時間、食べ方、食べるものを正しく選択し、日常として取り入れていかなければなりません。」
『健康方程式365』 p. 133)


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健康方程式における幸福の定義 ~酸素【4】

2007-12-04 | 酸素 Oxygen
「神経細胞は無数のネットワークを形成して情報を伝達しています。その活動の総体が精神であり、その活動全体を総括して、精神四面体という概念で象徴することができます。これは、世界で初めて、本書で発表された新しい概念です。」
『健康方程式365』 p. 52 )

新しいものを理解するのには、時間がかかります。
おさらい用にこちら(前回記事)→ 「精神四面体」

「精神四面体は、運動・感覚・感情・言語という4つの面から構成されますが、そのうち感情面は三角形で構成され、感情三角形は、欲望と喜びと悲しみを三頂点とします。」
『健康方程式365』 p. 52 )

ここでblog作成者からお詫びです。
前回書いた図は、かなりキホン的なところで間違ってました。。
「四面体」って、三角形の面3つと、それを支える底面が三角形でできている、ピラミッドのようなかたちなんですね!(*ピラミッドは五面体)
どうも感情三角形にかたちが繋がらない・・・と思って悩んでいましたが。。
お恥ずかしくも、基本的な無知が理解をさまたげていました!
・・・そんなわけで。

    欲 望
     △
喜 び   悲しみ


この「感情三角形」が、「精神四面体」「感情」の一面となるわけですね。 
       ▽     △     ▽
感 情  感 覚  運 動   言 語 
 

ようやくすっきりご迷惑おかけして、失礼しました!

そして、本文の解説はさらに続きます。

「健康方程式における健康は、生産的な心身の状態と定義していますが、ここでいう生産とは欲望の働きのこと。ドーパミン活性が高い状態は、生産性の高い状態を示します。一方、静かな喜びはセロトニン神経によって基礎づけられています。
ドーパミン神経とセロトニン神経の無限連鎖が究極の幸福、すなわち至福になります。これらの神経はすべて大量の酸素を消費しながら、絶え間なく活動を続けています。幸福を導く神経細胞はいずれも、酸素が大好物なのです。」

『健康方程式365』 p. 52 )

健康方程式H=o+s+t第一項「酸素Oxgen」と、哲学で解答された「感情」。感情は、第三項「感謝Thanks」へとつながります。

哲学と酸素の不思議な繋がり方でした。(まとめ直して変更した部分がありますのでご確認ください)
新鮮
かつ、難しいですね・・・!
けれど、この理論を活用して精神のもやもやをクリアにしたら、「客観」という能力に飛躍的な伸びが期待できそうです。

こちらでは本文を連続4記事に切りながら、しかも私が抜粋した順にご紹介してきましたが、
『健康方程式365』(ソトコト新書)をお持ちの方は、【第一章 酸素】をぜひ今一度お読みになって、複雑とばかり思われていた「精神」を読み解くこの新しい概念を、あらためてご確認ください

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