Graceのスピリチュアル日記

ささやかな日常とスピリチュアルな出来事。その中で得た気づきなどを楽しくシェアする日記。

東京国際キルトフェスティバル。

2009-01-22 11:49:04 | Weblog
昨日、東京国際キルトフェスティバルへ行ってきた。
訪れたのは今回で3度目。

会場はおばちゃん達の熱気にあふれ、私のザットみたところでは殆どが5~60代の女性。
さながらお歳暮解体セールの会場のこどき混雑で、年々入場者数は増えているのではという印象だった。

東京ドーム会場のフロアが丸いため、歩き回っている内に、自分がドコにいるのか分からなくなるのがいつものことなのだが、ともかく端の列から順番に見ていくことに。


するとほどなくして古布通りのとあるお店に、カラフルな刺繍を全面に施したタペストリーを発見。
(キルトだけが好きなわけじゃないので、何でもキレイな布に目がいく私。)

お店の人の説明によると、その布はブータンの婚礼衣装とのこと。
かの国では娘が生れると、すぐにお母さんが娘のために婚礼衣装作りを始めるのだそうで、織から刺繍まで全部手仕事でするので完成するのに何十年もかかるのだそうだ。
衣装と言っても体に巻きつけるタイプなので、広げてしまえばタペストリーのような四角い形。布の中に糸を渡して刺繍していくやり方なので、裏には糸だまのついた結び目しか出て来ない特徴がある、極彩色のとても美しいお品だった。
そしてそのお値段は、木綿の糸で刺繍してあるタイプのものだったので、絹糸使用のものの半値、それでも39万円と言っていた。

(そうだよね、これだけの手間隙のかかったものだもんね、それくらいはするわよね…。)
と思っていると何故だか突然、
やおら店員さんが、
「でもこれちょっと悲しいいわくのあるもので、実は娘さんがこの衣装を着る前に亡くなってしまったので、未使用の新品なんですよね…。」
と言い出した。「だからキレイでしょ?」だって。

(ん?!)
そこに至って初めて私は、何故吸い込まれるようにこの布に引きつけられたか、突然理解した。

(そうか、ご供養なわけね…)


普段から人にはあんまり関わらないように、目を合わせないようにしているんだけど、布には油断していた。

(あちゃ~。こんなとこまで来ても、お御魂に引き寄せられるとは…)

と思ったけど、聞けば何とも気の毒な話。何年も娘のために幸せを願って針を動かしてきた母の心を思うと、子供に先立たれることほど、親にとってツライことはない。(←フツウはね。)


「でも逆のパターンもあるんですよ。お母さんが早くに亡くなって、衣装が完成しなかった場合とかも…」
店員さんの話はまだまだ続く…。

やっぱり今でも先進国と比べ、医療が整っていないため亡くなる方が多いのだそうで、それを考えると、母が作った婚礼衣装を身に着けて、祝福の中結婚できる娘は幸せ者といえるのかもしれない。


もちろんそんな思いのこもったお品は、値段も含めて買えるわけないので、早々にお店を立ち去らせていただいた。

でもしっかり、ご供養の契約はなされてしまったようで、その後帰宅して浄化するまで私の腰の痛いのは続いた。娘を失った母の悲しみというよりも、母の悲しむ様子に心を痛めて成仏できない娘さんの思いが強かったようだった。

光を呼んで『人生は今生限りじゃないから、ちゃんと浄仏して上に上がってから、お母さんが生きておられる間、お母さんを守ってあげて下さいね。来世は、そんなことはないと思いますからね。』と語りかけさせていただいたら、大天使達のサポートを受けて光の世界へ昇華されたようだった。まずはホッと一息。


まあ腰の痛いのは、日帰り強行軍の新幹線で出かけ、会場にいた4時間余り一口の水を飲むこともなくトイレに行くこともなく、ひたすら歩き回って作品やお店を見続けたせいかもしれなかったけどね。
ともかく見るものが多すぎて、いつも息つく暇なく歩き回って、やっと一通り見れるかなって具合なの。


そんで肝心のキルトはというと、今回は創作キルト部門や森のキルトコーナーに、個人的にいいなあと思う作品が多かった。
中でも一番私が好きだったのは、海外のキルト作家スーザン・シエさんの作品だった。
彼女の作品には、ハートフルなパッションと言うべき、あふれるような熱いエネルギーを感じた。

おしむらくは、写真撮影が禁止されていたこと。いつものことだけど。

作品を収めたオフィシャル本を売るためなんだろうけど、当然ながら一部の作品しか掲載されておらず、自分の好きだと思う作品がないこともしばしば。
今回のシエさんのも1点しか載ってなかったので、本を買うのは止めにした。
一般の人の作品は撮影オーケーで、作家さんのはダメというのは、他にも色々理由があるのだろうけど、入場料2000円払って見に行っているわけである。
ふつうの美術展レベルのぶ厚い画集を出せとは言わないまでも、もう少し何とかしてもらえないものかと思う。

まあそんなこんなで忙しい?1日でしたが、久しぶりに東京でエンジェリックデザインのMちゃんに会うこともでき、とても楽しい1日でした。






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