Graceのスピリチュアル日記

ささやかな日常とスピリチュアルな出来事。その中で得た気づきなどを楽しくシェアする日記。

 大洗磯前神社の秘密…? (常陸参り その8)

2008-08-21 16:49:51 | Weblog
「実は何処にも書いてないし、うたっていない事なんですけど、当社には烏帽子岩というのがありまして、
これがどういう岩なのか分らないんです。鹿島神宮の要石と繋がってるらしいんですが。こちらにあります…。」

と言いながら、先程の手洗い場から、本殿に向かって左の方へ2人で歩いていく。

休憩所を過ぎ、左へ折れた木立の前で、巫女さんはおもむろに足を止められた。
距離は、本殿からはさほど離れていない。なんの変哲もない岩だし、立て札があるわけでもなく道端にひっそりあるので、
私ひとりであったなら、おそらく気にも留めず、通り過ぎてしまっていただろう。

直径1メートル超位、厚さ80センチ位の楕円形の岩にしめ縄?が巻いてある。

なにか別の石の上に乗っかっているようだ。
高さは私の胸の辺りなので120センチ位というところか…。

「昔はこれで、力比べをした、なんて話もあるらしいんですけれども…。よくわからなくて。」と巫女さん。


「では参らせていただきますね。」

岩の前に立ち、意識を合わせてみると、たちまちその岩が、氷山の一角の様な存在であるのが分った。
山の頂から裾野を見るように、エネルギーがぐんぐん下に広がっている。この地の押さえはこの石だ!私は直感した。
同時に大きな深い愛を感じる。すべてのものを許し育む愛。ありがたくて涙が出そうになった。
と、岩の上に男の神さまが腰掛けておられるのが分った。日本神話の神様の装束。白い着物、左右に分け束ねた黒髪で、
石の上にあぐらをかいて左足だけ下に垂らしておられる。

2度3度、『アメノミカヅチノミコト』と言う声が聞こえた。

(この神様のお名前だろうか?それにしても、どこかで聞いたことがあったような…)

その神がどういう神なのか、石と同一の存在なのかはよくわからない。けれどこの深い愛がこの方から放たれているのは、はっきり感じられた。
慈しみ深く微笑まれている。私はイエスキリストを思い出していた。エネルギーの質がとても似ている。この神はご自分が人々に知られていなくても、祀られていなくても、一向気にはしていらっしゃらない。ただひたすら人々を愛し、この土地を愛し、ここに住まうすべての生き物を愛し、守っておられるだけだった。

(この石が常陸国の、本当の要石では!!?)

予定外だったが、熱田の神の許しを得て、翌日使う分の熱田のお水を少し、8の字に岩の上にかけさせていただいた。
本当に、ありがとうございますと言いながら…。


私は巫女さんに、感動しながら事の次第を伝えた。
こちらが本当の要石かもしれないと。
もちろん、鹿島神宮の要石をみていないので、確かなことはわからないと、付け加えもしたが。

巫女さんは深く頷かれて、
「そうですか。神様が…。やっぱり尊い石だったんですね。それが分って良かったです。それにこの辺にはミカヅチと名のつくところも沢山あるんです。なにか関係があるかもしれませんね。」とおっしゃった。そして、

「…実はもう一つ気になる場所があるのですが、ここはあまりよくない所かもしれません。
この森の奥に個人の方が建てられた稲荷神社があるのですが、そこで神事を行っていると、私も神官も、頭が痛くなったり左肩が重くなったりして、変なのです。何かに触られてる感じだったりで…。
もともと神様がお2人いらっしゃったみたいなんですが、名前が刻まれた石が2つあるだけで、後の事は、全く何もわからないんです。
何か私達に、お伝えになりたいことがあるように感じるのですが、どうにもわからなくて…。もしお嫌でなければ、一緒に行っていただけますか?」

(ひえ~!出た。これが例のダーク勢力?)

と思ったけど乗りかかった船だし、お困りのようなので、私で何かお役にたてればとついていく。

「ここは一人で来るな、と神官に言われておりまして…。」という森の細道をしばらく行くと、お堂のような暗いお宮に着いた。

これが神様のお名前ですと、丸く長細い2つの石に刻まれた銘を示されたが、漢字が難しくて全く読めない。
ミカヅチという文字が入っているようなことを、おっしゃっていた。


早速私は黒いストールを羽おり、ホワイトセージに火を点けて辺りを清めながらお拝殿の前に立つ。狐は全く感じられない。
もともと私は狐が苦手だ。悪さをされる方が多い。だから繋がりにくいとも言える。

目を閉じると、意に反して現われたのは黒いヘビだった。怒っている。訳を聞いてみる。
黒ヘビさんが言うには、自分は大洗磯前神社の黒龍である。元々この地は白龍黒龍でそれぞれ天と地のエネルギーを分担し治めていたのに、人々は天の功徳をもたらす白龍ばかりをお祭りし、黒龍をないがしろに…。そのせいで黒龍は心を閉ざしついにヘビになってしまった。
ということだった。

以前、家の近くの白龍さんが、池の工事でお社が壊れた時白ヘビになってしまったのを見たことがあったので、黒ヘビさんの言うことも分る気がした。龍は波動が下がるとヘビになることがあるらしい。

天と地と、2つ揃って初めて、何でもコトガ成るのに、人間が愚かでまことに申し訳ないことを致しましたとお詫びを申し上げながら、お水を奉納した。やっぱりここでも8の字を描いている。

心なしかお気持ちも和まれたようだったので、巫女さんに今見聞きしたことを、そのままお伝えした。
お稲荷さんなのに狐でなく龍の話をするのは、なんともきまりが悪かったが仕方が無い。名前しか分らぬ2人の神様のことも、さっぱりだった。

「あまりお役にたてずに、すみませんでした。もっとちゃんとした人に診てもらって下さいね。」という私に
「いえいえ。ありがとうございました。」とおっしゃる巫女さん。


ついでにその奥にあったもう一つの社にもお参りする。こっちはさっきのと打って替わって明るいお宮だ。巫女さんいわく、漁師が海で引き上げた切り株に刀を当てようとしたらピカン!と光ったのでご神体としてお祀りしたとのこと。

意識を会わせると、宝船に乗った大黒さまの様な風貌の方が現われ、
『わしはここが大変気にいっている。ここは真にきもちいい!』とおっしゃっていた。

(ここは何の問題もないな。 隣同士だというのに、何という違いだこと!まるで明暗。)


巫女さんにお話すると、「そうなんですよね~。ここは草を刈ると海が良く見えてとても景色がきれいなとこなんです。」とお返事が返ってきた。

2人揃って、来た道を引き返す途中、突然巫女さんが脇の草むらを指差して
「ヤマカカシ!ヤマカカシ!!気をつけて下さいッ!」
と叫ばれた。

よく見ると、縞々の70センチ位のヘビが、私達と反対方向のお社の方へ、顔をあげて真っ直ぐ進んで行く。
こちらを全く無視して、気品すら感じる趣で滑っていくヘビの姿に、私は不思議と、全く恐怖を感じなかった。いつもなら、ギャーと飛びのくところなのにね。

そしてハタと思い至った。そのまま口に出た。

「ヘビでしょ?ヘビ。やっぱりヘビになってたっていうお知らせじゃない?!」

真偽の程は定かでないけれど…。


あっという間に2時間が経っていた。
次のバスまで50分ほどあったので、下の海岸に降りて散策することにし、巫女さんにお礼を述べて神社を後にした。


大洗磯前神社は心と体を清めてくれる素敵なところという軽い気持ちで訪れたのに、実際は思った以上にスゴイところだった。
鹿島神宮との並々ならぬ繋がりも感じた。
そしてもしあの巫女さんとお話していなければ、大切なところに参らないまま帰るところだったと思うと神様のお導きを深く感じ、ご縁をいただいた巫女さんにも深く感謝した。


道路わきにそびえる、鳥居のとこまで来た時、海に向かって左側に、行きには気づかなかった池をみつけた。
(これが白龍さんの住まう池かな?)
木漏れ日を浴びて、ゆうゆう泳ぐ鯉をみて楽しんだ後、道路を渡り海岸に下りた。


岩の上に鳥居がたっている。
(ここと富士山と二見が浦の夫婦岩を、ほぼ直線で結ぶことができるって、巫女さん言っておられたなあ。)と考えながら岩によじ登ってみる。

風向明媚だ。だが水が汚い。波頭が茶色になっている。
かつてはどれほど美しい水だったろうかと思うと、人間がしたことの申し訳なさをつくづく痛感した。本当にごめんなさい。

それでも足だけ海に入ってみる。気持ちイイ。空は青く晴れ渡り、白い雲、飛ぶ海鳥。まさに日本の夏の風景だった。



そろそろ時間かなと思いバス停に戻る。1時間に1本だ。乗り遅れる訳にはいかない。

バスが来た。どこまで乗っても1回100円のバスに15分ほど揺られると、大洗の駅に到着。
ココからは鹿島臨海鉄道で鹿島神宮駅まで行く予定。

駅でまた、待ち時間が1時間ほどあったので、構内にあるコーヒーショップに入り、今日1日あった出来事を書き留めることにした。
おかげで今、この様にブログも書くことが出来るというわけだ。


電車が来た。中は扇風機が回っており、ボワーンとした熱気に包まれている

さて今日の宿には、何時に着けるのかな?と思いながら、いつの間にかウツラウツラし始めた。
それにしても、ダークなエネルギーはここでも大して感じなかったなぁ。あれはやっぱり只の夢だったの?!…。 つつく



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