Graceのスピリチュアル日記

ささやかな日常とスピリチュアルな出来事。その中で得た気づきなどを楽しくシェアする日記。

女神の力。(変容の女神、バタフライ・メイドゥン)

2008-09-16 18:49:09 | Weblog
実を申さば、ここ数日、感情の泥沼にハマって身動きできないでいた。ふとした事がきっかけで、過去に受けた心の傷が浮上。抜き差しならないところに陥っていたのだ。

こういう類の感情は、普通は心の奥底に押し込めているものなのだが、何かのはずみで表面化すると、苦しさを蘇らせる。だから、一般的には、浮上してきた時点で、逃げずに向き合い見届けるのが正しい対処法。何故なら、そうすることで、大抵の場合は、その感情を解放することができるからだ。そしてそれにより、苦しさも収まる。けれど、今回のに関しては、そうすれば良いとわかっていても、自分ではどうにもならない規模のものだったので、まるで、漬物石に重しをされてひしゃげたカエルのごとく、瀕死状態のまま、丸2日を過ごしていた。


普段の仕事では、ネイティブアメリカンのヴィジョンクエストタロットでリーディングすることの多い私だが、素直に自分用のメッセージを受け取りたい時は、エンジェルやユニコーンのカードなど、その時々に、繋がりたいエネルギーのものを選んで引いてみる。カードは云わば、そこに記されている存在と私たちを繋ぐ橋渡しのツールと言える。

〈悲しみ〉、〈執着〉、〈劣等感〉、などで、際限なく心が痛むので、最初はソールメイトカードや、マーメイド・ドルフィンカードを引いてみていた。それによって、このハートの痛みを引き起こしている、もともとの原因は明らかになったが、苦しさは変わらない。助かりたい一心で、次にエンジェルカードやユニコーンカードを引いてみたが、励ましたり、慰めたりしてくれるものの、やっぱり痛みは続いたまま…。
あんまり苦しくて頭も飽和し、おかしくなりそう…。もうダメだ。限界だと、なりふり構わずひたすら
(もう限界です。神様助けて下さい。助けて下さいッ!)と、宇宙に手放しで祈りだしたところ、つと、女神カードに目が留まった。
(そうだ女神だ!女神に助けてもらうしかない。)


早速、カードを引いてみると、『バタフライ・メイドゥン』が出てきた。メッセージを読んでみる。これは『変容』を意味するカードで、〈古いものを手放す時期〉、〈この変化は祝福されたものである〉、などと書いてあった。

(それは、わかっている。でも自分じゃ、どうにも身動きできないのよ~!どうすりゃいいのよ…泣 ううっ。苦しすぎる!)

と思っていたら次に、この女神についての説明があった。

『バタフライ・メイドゥンはホピ族のスピリット、カチナとして豊作を見守る春の女神。この女神は、成長や喜びを妨げるような閉鎖された状況から、私たちを救い出してくれます。もし八方塞がりの状況にいるならば、バタフライ・メイドゥンに助けをもとめましょう…云々』とあった。

(これだ!まさにこれじゃん!)

八方塞がりの泥沼から、今すぐ救い出していただくために、即座に私は目を閉じて、女神に助けを求め、祈った。命を振り絞るごときに。(←大げさじゃないのっ!ホントに。)

☆   ☆   ☆

すると、次の瞬間、突然私は白昼夢?の中にいた。ログハウス風の小屋の中にいる。目の前に、カードに描かれた姿のままの、バタフライ・メイドゥンが立っていた。

「こちらへ、おいでなさい。」
彼女に促されるままに、木の階段を登って屋根裏部屋のような2階に案内されると、木のテーブルの上に、ブルーグリーンの液体で満たされたガラスのコップが置かれていた。彼女は、それを指差し、「これを飲むと、あなたの持っている古い想いが浄化されます」と言って、その飲み物を私にすすめた。

おもむろに勧められるまま、そのコップを手に取り、その液体を飲み干す。と、驚いたことに私の体から無数の色とりどりの蝶が飛び出し、天空の高みへと軽やかに羽ばたいて行くではないか!あっけにとられ、その不思議さにびっくりしている私…。それと同時に、何かが胸の中からすーっと消えて行き、軽くなったのを感じた。

「あなたの〈苦しみ〉、〈悲しみ〉、〈執着〉はすべて美しい蝶になってあなたの元を飛び去り、今は天の花園で美しく舞っています。あなたは新しく生まれ変わりました。」

女神がそう言い終わると次に、一人の女性の身体が棺おけに入れられて、木の小船に積み込まれ、そのまま川を下って行く光景が見えた。どうも、その身体は私の身体らしい…。どうなるのだろうと思って見ていると、そのまま海へと押し出され、いっとう深い藍色の地点まで着くと、滑るように水底へと落とされて行った。静かに静かに、細かい光の泡を発しながら、とても厳かに、その棺おけは海底へと沈んで行った。

「これであなたの古い身体は海の底へと沈み、美しい水となって再生されました。忌むべきものも、まちがいも、ないのです。」

そして、再び先ほどの小屋に意識が戻ると、今度はテーブルの上に、ピンクの液体で満たされたガラスのコップが置かれているのが見えた。


「これを飲むと、あなたの心と身体と魂が、〈愛〉で満たされます。この〈愛〉は無くなったり、変容したりすることのない、〈完全なる愛〉です。これによりあなたは、もう〈愛の不在〉や〈欠乏〉に悩まされることがなくなります。」

女神はそう言って、私にそれを飲むように手を伸べた。

遠くでけたたましく、イヌの騒ぎ立てる鳴声がした。(何かが、私の気を散らせて、飲ませまいとしているのだな…。)と思いながら、ゆっくりと慎重にその液体を飲み干した。

すると急に、自分がとても安定し、今までの苦しさがウソのように消えて無くなっているのがわかった。古い感情に囚われ、どうにも身動きがとれなくなっていたさっきまでの私は、もう何処にもいなかった。

ありがたさでイッパイになり、心から、女神の愛に対する深い感謝の念が沸き起こって来た。私の悲鳴を聞きつけ、救いを差し伸べてくれた宇宙に、只ただ感謝した。私は晴れて、自由になったのだ!と感じた。


☆   ☆   ☆


ひと時ののち、静かに目を開けると、見慣れた部屋の中にいた。意識は別の次元に行っていたが、同時に常に部屋にいる自分の身体も感じていたので、違和感はなかった。


今は、塩抜きされたワカメのように、ボーッとしている。あんなにもシツコク私を苦しめた執着が、すっかり洗い落とされ、やっと素の私に戻った感じだ。
心なしか、力も湧いてくる。


それにしても、人間の感情のエネルギーのナント凄まじいこと。それは時に常軌を逸する程のパワーをもって、人の内面をボロボロに傷つける。そんなモノは手放してしまえばいいと分かっていても、中々に、自分一人の意思力でコントロールし、解放するのは難しい。


今日、こうして女神のお力で、折角ニュートラルな状態に戻してもらえたのだから、ここから、後もどりしてはイケナイと心しなければ…。過去を振り返ることで、古いエネルギーを自ら引き寄せて、再び泥まみれになってはいけないのだ。
それでは何のために自由になったのかわからない。時にそれが、どんな甘美な想いを運んで来たとしてもだ。


私たちは、今に生きなくてはならない。本当は、今以外は幻想なのだから。今ここに在るものだけが、真実といえるのだから。本当は、どんなに素晴らしかった事も、どんなに残酷だったことも、過去となった瞬間、実在しないものになるのだ。それをさも、実在するように見せているのは、私たちの想念や感情なのだ。その、今となっては実在しない、過去というものに文字どおり囚われた時、人がどれほど苦しむのか、今回あらためて、まざまざと体験させられた気がする。

過去に囚われている以上、人は心の平安を保つことはできない。未来を憂えるのも同じこと。人は今を生きている時のみ、宇宙と同調できている、そんな気がする。常に今に留まるということ…。


それにしても、女神の力、畏るべし!あの状態の私を、よくぞ救い上げて下さったと思う。そのパワーと慈しみの深さに脱帽だ。女神であればこその御業であろう。
女神は実在する。そして、その他の様々な光の存在達も。

今回宇宙は、こういう形で導いて下さったけど、その時々に応じて様々な形で、いつも、助けを求める者達に答えて下さっているのだろうと思う。それは久しぶりの友人からの電話だったり、偶然開いた本の1節だったり、優秀なセラピストとの出会いだったり…。
宇宙は分け隔てなく、常に私たちを愛してくれているのだと、またあらためて感じ入ったのだった。


ここからは余談だけど、超サイキックの友人からの情報によれば、ここぞ!という時に、美の女神アフロディーテに、彼女のエネルギーで身体を包んでもらうようにお願いすると、美しさが倍増するそうだ。友人の周りではすでに検証済みとか。(紗をかけてくれる感じになるのかな…?と私は想像している)効果があるという事なので、ここはひとつ女神の力を信じて、必要な方は、『ここぞ!』という時に活用してみてはいかが?

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