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コレクティブルズ・アルミウエア(25)
さて、これまで色々なアメリカン・アルミの会社やブランドが登場してきました。
そんなビンテージアルミのブランド名は、現在コレクターの間で認識されている
だけでも100ブランド近くあります。
そんな数あるブランドの中で、、これもまた決して欠かせない存在、、、
それが本日の灰皿の製造ブランド、『KENSINGTON』です。
このブランドは、先日ご紹介したKROMEXのALOCOA ALUMINUMが出資したもので、
まさにビンテージ・アルミウエアの王道系そのもの。
その特徴は、ハンマー打ちのアルミ製品が世の中を台頭していた時代、
SPUN ALUMINUMとよばれる薄く引き延ばされたアルミ地を土台としていたこと。
またそのアクセントとして、真鍮製のノブや飾りなども付けられていました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/c1fcdf39fad3b439c7788e7a6acae97f.jpg)
ブランドの誕生は1934年、製造が終了されたのは1976年。
基本コンセプトはモダンデザインとデコラティブアートで、アール・デコの影響を
かなり色濃くだしているのも特徴のひとつとされています。そういった目で今日の
灰皿を見てみると、、、その特徴、はっきりと読み取ることができますよね。
因みにアール・デコとは・・・ご存知の通り“アール・ヌーボーへの反動から
生れた機械文明を肯定することから生れたデザイン思潮”のこと。
その最大の特徴は幾何学模様や直線のライン。
灰皿の表面にあるそのデザインは、、まさにアール・デコそのもの!
機械文明=当時の工業文明=アルミニウム産業の発展。
そのしっかりとしたコンセプトの流れをみれば、ケンジントンのアルミウエアが
コレクターズの間で高い評価を得ているということは、簡単に理解できそうです。
![]() | Art Deco Aluminum: Kensington (Schiffer Book for Collectors) Schiffer Pub Ltdこのアイテムの詳細を見る |
そんなケンジントン・アルミウエアは、パーティやカクテルグッズに関連する
ものが大半。庶民的なデザインというよりは、高級感を求めていたらしく、
他のアルミブランドとは、かなり異なった印象をうけるかも知れません。
そして、ケンジントン・アルミの忘れてはいけないもう一つの特徴は
“指紋やキズがつかないアルミウエア”であること。
確かに撮影でなんど触れても、私の指紋は浮き上がりませんでした。
だからこそ、、割れずに美しい光沢を持つこれらのアイテムは、
ちょっとハイソなガーデンパーティ等に最適だったのかもしれませんね。
そんなすばらしいコレクションの数々は、上記の本でみることができますので、
ご興味のある方は、是非手にとっていただければと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/02/c773484396b64c97a3a21d8a0b2800be.jpg)
今日の灰皿の撮影に使用したテーブルクロスは、20世紀を代表するアメリカの
工業デザイナー、ラッセル・ライトのデザインによるもの。
(ラッセル・ライトも有名なアルミブランドのひとつです。)
確かに灰皿の基本はアール・デコなのですが、、なんとなくその形は
アトミックやスペースエイジにも繋がっているような気がします。
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