見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

漠然とした不安 2

2006年12月09日 | ショートストーリー
うなだれる彼を見ると、初老の男はつい余計なことを口走った。 「どうだ、人生でも、見に行くか?」 彼は男の顔をまじまじと見た。 「人生?」 初老の男は、深く頷いた。 そして立ち上がると、くたびれた車に乗り込む。 彼も従って助手席に・・。 車はとろとろ走り出した。 「こんな曲を知っているかい?」 初老の男は言いながら、カセットテープをデッキに押し込んだ。 流れ出る曲に合わせて、初老の男は歌いだした。 . . . 本文を読む