アクティブなツアラーだった3代目（その2）

​これはヤバイなあ。

　 冬の雪道をスタッドレス装着での走行に多少の不安や不満を抱えて<wbr />も、雪道を走る頻度は1年の中でもほんの数日。
それよりも栃木県～<wbr />関西に帰省する時の高速走行についてチェイサーは素晴らしい性能<wbr />を発揮していた。圧倒的な加速感、<wbr />しかも静かな室内で乗り心地も良いので長距離を運転してもほとんど疲れない。<wbr />燃費も現在の最新車種とは比較できないが、高速走行で10～<wbr />11km/L、決して悪い数字ではないと記憶している。

ある年、関西に帰省した時の高速走行時、<wbr />チェイサーに異変が起きた。

高速道路本線からPAの誘導路へ進入しようと緩く左へステアリン<wbr />グを切ろうとした瞬間。

あれ！！

ステアリングがロックされてピクリとも動かない。

これは、ヤバイなあ！

ハンドルが利かないのであれば最悪止まればイイか、と、急ブレーキにならぬ様、<wbr />思い落ち着いて緩くブレーキを踏み減速。
すると、”フッ”、とロックが解消されステアリングが自由に動き、<wbr />車は何事も無かったかの様に誘導路を通過して無事PAに停車した。<wbr />この後ステアリングに不安を感じつつも再び本線に向け発進。高車線変更等で左に緩くハンドルを切ろうとするとハンドルロック（<wbr />不思議に、右に切る時は全く症状が出ない）、<wbr />ブレーキで減速するとロックが解消する症状が数回発生した。

 （わりと早目の）後日、<wbr />ディーラーに持って行き症状を伝え、点検してもらったところ、<wbr />ステアリング系統には異常が無いので様子を見て欲しいとなった。

 

<wbr />一般道を走行している時には症状が出ないので日常運転に支障は無<wbr />いが、またいつ起きるか？しかも原因不明なのはとても不安が大きい。<wbr />その後も違うディーラーに持ち込むも回答は同じ。
また、別の機会で高速道路を走行、<wbr />妻がハンドル握っていた時にも同じ症状が出た。

ちょうどその頃は、販売されていた割と年式の新しい車種の多くにABS<wbr />やエアバック、衝突安全ボディ（TOYOTAはGＯＡ）<wbr />等の安全装備が標準搭載されて普及する時期でもあった。

チェイサーも購入してから年数が経ち走行距離も10万キロを軽く<wbr />超えていたし、ステアリング不具合の原因も不明なまま。仮に原因が判っても修理に多額の費用が発生する可能性もある。年式も古く走行距離の多い車に不安を抱えながらそこまで投資するべきか？<wbr />しかも安全装備に関してはここ最近の車種と比較しても大きく劣る。

神奈川県から栃木県へ一緒にやってきた愛着のあるチェイサーとは<wbr />お別れをする事を決断、3代目の愛車を検討・探すことになった。

（まだまだ続く）

　*イラストはフリーの素材を使用させて頂いてます。