はじめに言ってしまうと、片づけってそもそも楽しいのです。今まで無意識だった自分の持ち物にあらためて向き合って自分の感覚を確かめて、役割が終わったものには感謝してきちんと送り出してあげること。その過程はまさに自分の内面と向き合ってたな卸しをする、生まれ変わりの儀式のようなものです。それに選ぶ基準が「ときめくかどうか」ですから、むずかしい理論も数字も必要ありません。（「人生がときめく片づけの魔法,p91,2011年発行より）
お客様のＳさん（２０代）が私のところに相談に来たとき、初めて口にした言葉はこうでした。「こんまりさん、私、もっと『乙女な生活』がしたいんです。」（「人生がときめく片づけの魔法,p55,2011年発行より）
私の母親が、片づけきちがいみたいになって、私のものをどんどん片づけるからです。他人がどうしようと、知ったことではありません。
「片づけは祭りです。片づけを毎日してはいけません」片づけ講座で、私こんなことを突然言いだすものだから、お客様はそろって一瞬きょとんとした顔になります。片づけに関してはもちろん人によっていろいろな考え方があるし、ここまで片づけを調べつくした気でいる私でさえまだまだ知らない片づけ方もあるはずなので、これは私の方法にかぎっていうことなのですが、あえていいます。片づけは１回で終わります。正確に言えば、１回で終わらせるべきなのです。もしあなたが、片づけは永遠に続く日常で、ほぼ毎日しなくてはならないもの、と思っていたら、それは大いなる誤解だと思ってください。（「人生がときめく片づけの魔法」,p46,2011年発行より）
片づけをして部屋がさっぱりきれいになると、自然と自分の気持ちや内面に向き合わざるをえなくなる。片づけを始めたそのときから、人生のリセットを迫られるのです。そしてその結果、人生が大きく動き始めていきます。（「人生がときめく片づけの魔法」,p36,2011年発行より）
