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sail hayabusa

千葉県 浦安にて活動中

第11回 スバルザカップ

2019-07-18 23:00:48 | レース <ログ・写真編>
ヨットレースの朝は早い。4時半起床。家を5時に出て、早朝6時半に舞浜駅に到着。
天候は思いっきり土砂降りである。テンションが全く上がらないレース当日。
雨は本降りになったり小降りになったり。

思ったよりも風も強く、5~7m/sは吹いているようだ。

 
マリーナに到着し、ヨットをクレーンで下架し、8時に出艇。
毎年、オーナーはレースの運営をされているので、オーナー以外の5人のメンバーで乗船する。
天候は少しずつ雲が薄くなっているような気がするが、ずっと小雨である。

今回のレースは、90艇近いチームがエントリーしており、
3つのグループに分かれて9:00、9:10、9:20と時間をずらしてスタートしていく。

東京湾のディズニーシー沖をスタートした各艇は、川崎と千葉を結ぶ高速道路の橋げたをくぐり、
海ほたるパーキングエリアをぐるっと反時計回りで回ってスタートラインまで戻ってくる。
強風で速い船だと2時間半程度、微風だと6時間程度かかるようなコースである。

風はずっと北風が安定して吹いており、
海ほたるまでの往路はずっとスピンを張ってのランニングとなる予定。
僕らのグループは3番目のスタートなのだが、
先行しているグループはスタートラインのアウターサイドに固まっており、
スターボードタックでスターとしてすぐにジャイブを返し、ポートで千葉側に進んでいるようだった。


僕らは艇が小さいので、あまり混雑する箇所で出ると抜け出せずにリスクが高いと判断し、
スタートのアウターサイド1/3あたりをスターボードで流し、
ルームを見つけてスタート、すぐにジャイブしてスピンを張る。
スタートは絶好調である。


スピードを持ってスタートできたが、いかんせん雨のせいで視界が見通せない。
海ほたるはおろか両側の陸地すら見えない状況で、
どの方角にマークがあるかがまったくわからない。

地図とコンパス方位を頼りに、ヘディング角度180度弱を
目指してひたすらスピンランを続ける。

今回、オーナーにスピンを新調していただいたので、ブローでぐいぐい加速していく。
平均で6ノットくらいだろうか。
同じグループの中だとほぼトップ5には入る位置取りで30分から40分程度進んでいく。


先行しているグループが左右に広がっていたのだが、
だんだんと近づいてきているため、
おそらく海ほたる手前の回航マークが近いぞと推測。

ずっと引き潮だったからか、ヘディング角度よりは少しだけ東に流されているようだ。
1時間ちょっと進んだ段階で改めてヘディング角度を
190度くらいに設定してしばらく走ると回航マークが見えてきた。

10:30頃に最初のマークを回航。

この時点で同じクラスの中だと先行できており、
ミネルバ艇と10艇身差、イーグル艇と15艇身差くらいである。
差をキープしたまま海ほたるに接近していく。

橋げたをくぐるとクローズ気味のアビームとなるため、
先にスピンを降ろしておき、ぐっと上っていく。
小型艇なのでできるだけ海ほたるの近くを通るようにし、
11時ちょうどくらいに海ほたるを回航。

ここからは約2時間のクローズである。

ジブはヘビーをセットしているが、ギリギリオーバーパワーくらいの風域。
軽風仕様の僕らのチームの船にはやや厳しいコンディションだが、
ここまでしっかり休憩していただいたメイントリマーのHさんに頑張ってもらうとしましょう。


11:20頃、最後のマークを回航。
ここからは後続のミネルバ艇、イーグル艇との差をいかにキープしつつ、
数分くらいのリードで先にフィニッシュするかが勝負である。
僕らのTAKAIミニトンと、ミネルバ、イーグルのYAMAHA23では、
強風のクローズの性能は若干向こうが上かもしれない。難しい戦いだ。


ほとんどの艇が左海面の横浜方向に走っていたため、
僕らも後続の2艇もタックを返して横浜方面に伸ばしていく。
基本的には、後続艇をカバーしつつ走るということを最優先に、
長いタックを走るというのがセオリーなので、そのように考えてコースを取る。


しかし、狙い済ましたかのように大型タンカーなどが近づいてくる。
せっかくマークしていても僕らだけがタンカーとミートする位置となり
3回ほど避けなくてはいけなくなり、じりじりと間隔をつめられてしまう。

左側海面をメインで使いつつ1時間ほど走っていると、
左のエンドまで来たのか、
羽田空港の滑走路の先の桟橋がぼんやり見えてきたので、
後続艇を押さえる位置でタックしてフィニッシュラインを目指す。
この時点でイーグル艇に差をつめられており8艇身ほどの差となっており、
ミネルバ艇は15艇身ほどの差となっていた。

イーグル艇の前で押さえてタックしたのだが、
イーグル艇はドライブモードで伸ばしていくのか、
ポテンシャルは変わらないものの、僕らが角度を稼いでいるのに対して、
どんどん下並行の位置まで伸ばされてしまう。


しばらく同じ対艇関係のまま走っていたが、
僕らの上側にいた別のクラスの艇がいきなりクローズから落として走ってきた。

何だ?とおもってよく周囲を見返してみたら、
なんとフィニッシュラインは僕らのクローズの位置より10度近く下側であり、
完全にイーグル艇に有利な位置にあるではないか。

見通しが無い中で他の艇との関係性ばかり気にしすぎて、コース全体を見れていなかった・・・・

結局そのまま、かなり落とした状態で走らざるを得なくなり、
フィニッシュ順位はイーグル艇⇒自艇⇒ミネルバ艇となった。残念。


後でGPSの航跡を確認したら、僕らが左に突っ込んだあたりで大きく左に振れており、
僕らがフィニッシュに向かって走っている間に、じりじりと右に振り返していたようだ。
イーグル艇がそのあたりの大局を考えてドライブモードで走っていたかは不明だが、僕らのミスもあり完敗である。

また、僕らのクラスでもう1艇、TALLBOY艇がトップフィニッシュだったのだが、
その艇は僕らが左に突っ込みすぎる少し前までは僕らの後ろあたりを走っていたものの、
その前にフィニッシュラインに向けてタックしており、
ほとんどミスすることなく数分前にフィニッシュしていたのであった。いやあ悔しい。



結果、表彰ではTALLBOY艇、イーグル艇に続き3位であった。
前半の走りが良かっただけに悔やまれる結果だ。
後半に集中力が切れていたのかもしれない。


また、見通しが効かない中での走り方やコースのとり方について、
もっとチームで話し合いながらやるべきだったなと反省である。
正直、僕は湾内でのブイ回りのレースばかりやっており、そういった海面での経験が不足していた。


過去、2015、2016、2017と優勝、2018が2位だったので、
今年は奪還!と思っておりましたが、そう都合よくいかないですね。
また同じようなミスをしないように気をつけ、来年こそは優勝目指して頑張ります!

第9回 スバル座カップ

2017-07-21 23:36:41 | レース <ログ・写真編>
ご無沙汰しております。
ヘルムスのN島です。
今年も、東京湾の夏の祭典、『スバル座カップ』が開催されましたので
レースレポートをお送りします。

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7月16日(日)

前週の平日はずっと天気予報をチェックしていたが、
通常の天気予報も、windfinderの予報も、午前中は2~4ノット、
午後も6~8ノットと、ずっと微風予報だったので、
軽風(ほぼ無風)を得意とするハヤブサチームとしては、
タイムリミットにならなければなんとかなるかなーと思いつつ、
朝7時に浦安マリーナに集合した。

今回もオーナーはレースを取り仕切る立場だったので、
今回は以下のメンバーで参加。

バウ:Y川さん
トリマー:バラ君
ランナー兼トリマー:T山さん
メイン:H田さん
ヘルム:わたくしN島

そよそよと意外に風があるなーと思いつつ、
軽風のリグセッティングを行い、不要なセールを降ろして軽量化させて7時半くらいに出艇。

鏡のような海面を想像していたが、4ノット程度は吹いており、
特に風が無くなる気配はない。レース海面には少し早めについたので
浦安沖のスタートラインを上から下からチェックしつつ、
Aグループ、Bグループのスタートをやり過ごす。
何艇かはリコールもありつつ、比較的綺麗にスタートしていく。

これまでのスバル座カップのレース展開の経験と、
当日の風予報、東京湾の風の入り方を考慮し、
南風の場合は横浜寄りが有利ではないかという予想で、
スタートは上側から出ようかとチームで話しつつマニューバリングする。

今年のハヤブサチームは、スタートのやり方を若干変えている。
TBCレースであれ、TYCレースであれ、一番の小型艇なので、
中型艇大型艇が出来ない、ディンギー仕込みのスタートを心がけている。

今回は右側海面を使いたかったので、本部艇の上側のデンジャラス一歩手前で
ギリギリまでウェイティングして、同じく上イチを狙っていた横浜のFelix艇を先行させて、
本部艇とFelix艇の間の隙間にバウを入れて、上イチでスタート成功。

風は6ノット程度。ライトミディアムのジブをあげて若干ヒールする程度。
スタートからしばらくはFelix艇と同じくらいのポテンシャルだったが、
僕らが上側だったことと、おそらく上に振れてくるだろうと予測し、
ピンチングモードで角度を取って走る。

思った通り、スターボードで170度程度だったヘディング角度が
だんだんと180度、190度と上がってくる。
ヘルムスとしては下側にずっとライバル艇がいるっていうのは結構気が散りやすいが
風のシフト的になんとかなると信じて艇を滑らせる。

そのあたりで、スタート時にはいなかった、海洋冒険家の白石康次郎氏の
Spirit Of Yukoh艇が物凄いスピードで下突破していった。

そのままジリジリとロングのスターボードタックで走り続け、
10時半頃に海ほたる手前のマークまでイーブンとなったので、
タックして横浜側に出す。この時点で同クラスの中では一番横浜寄りを走っている。

横浜寄りを走りつつ、回航マークを目指して走っていると、
これまでマークしていなかった同クラスのピンクのフラッグを揚げている艇が
左(千葉より)海面より現れる。Felix艇よりも先行しているようだ。

11時10分くらいに海ほたる手前のマークを通過。
そのままの順位で、海ほたるを11時40分くらいに通過。

その時点で同クラスのピンクの船とは7~8艇身程度、
Felix艇とは12艇身程度。僕らの船はスピンが小さいので、
この艇差だとここからのフリーで抜かされる可能性が高い。

海ほたるを通過した時点でジャイブし、スピンを上げたが、なんとここでトラブル発生。
スピンの艤装が間違っており、ジブと干渉して上手く張れない。
Y川さん、H田さんの二人がかりでスピンを付け替えて、3分遅れくらいでスピンアップ。

だんだんと風速は上がってきており、12~15ノット程度は吹いている様子。
とりあえず、回航マークまでは大人しく最短距離を走る。

回航マークを12時過ぎに通過。後続の艇は若干近づいている気がする。
ずっと気にしていたFelix艇については、若干離しているようだったので、
レーティングを考えると何とか勝てそうだ。
後続の艇は同クラスのBlackBird艇で、Felix艇と同じレーティングみたい。
それであれば、もし負けたとしても5分以内くらいにフィニッシュすれば修正で勝てそうだ。

ヘルムの僕がいろいろと考えているときに、メインのH田さんが一言、
「男は黙ってファーストホーム」

なるほど・・・・!!

レーティングがどうとか小さいことを考える前に、
小さい船は誰よりも早くフィニッシュすれば良いのか・・・!!
格言いただきました。

幸いに、うねりもそこそこあったので、
通常の艇速プラスで、サーフィングで若干加速させて、
ジリジリと落とすことを繰り返して、少しずつ距離を詰められつつも
なんとか同じくらいの艇速をキープして走り続ける。

通常6ノット程度のランニングが、
うまく波に乗せてやることで、8ノットまで加速し、
キールを鳴らせつつぐいぐい走っていく。

そこから1時間は意地でも波に乗せてやろうと
パンピングやらウーチングやらをやりつつ、
26フィートのBlackBirdに負けてたまるかと走り続ける。

後半は抜きつ抜かれつでギリギリフィニッシュ直前まで
並んだ位置で走っていたのだが、最後フィニッシュ直前の30メートルで
良い波に乗れずに、結局3秒差でファーストホームを逃してしまった。。。。


しかし、これだけ長い距離でサーフィングできたのも久しぶりだったし、
格上の艇とここまで互角に走れたのも初めてだったので
非常に楽しいレースだった。



結果としては、レースクラスⅤでぶっちぎりの優勝で、
かつCグループでも総合優勝、
スバル座カップ3連覇と申し分のない結果でした。



他のクラスでも、Aグループの総合がnaonao carerraS
Bグループがツルギスピリット、Cグループがハヤブサと
浦安マリーナが全クラス独占という素晴らしい結果でした。
出来すぎですね。


個人的には、ずっと意識していたスタートが本番でもできた点と、
フリーでレーティングが上の艇とある程度対等に走れたのが非常に良かったです。
この勢いで、9月の全日本にむけても頑張りましょう。






第7回スバル座カップ

2015-07-21 23:27:36 | レース <ログ・写真編>
更新が開いてしまいました。ヘルムスのN島です。
この3連休、江ノ島でディンギーの整備⇒スバル座カップ
⇒江ノ島でディンギー+海水浴と海づくしの日々を送っておりました。
日焼けが痛いです。

さて、7月19日(日)に、梅雨明けを告げる東京湾の海の祭典、
スバル座カップが総勢100艇のエントリーで盛大に開催されました。
レースの簡単なレポートをお送りします。

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当日は8時には出航すべく、7時前にマリーナ集合。
前日までにメンテ、船底を磨いていただいていたオーナーに感謝しつつ
テキパキと準備を済ませる。



前週に西日本で大雨を降らせていた台風も
温帯低気圧に変わりながら日本海に抜けており、
台風一過のような青空が広がっている。
風は予報よりも強く、台風の影響でうねりも残っており
小型艇には多少厳しいコンディションだ。

本日はオーナーが運営なので、
大阪よりUさんに参戦頂いてランナーを担当頂く。
バウ+ジブ:Y川さん
スピントリマー+ピット:Aちゃん
メイン:H田さん
ヘムルス:わたくし

時間通り8時に出航してみると、思っていたよりも強風。
15~18ノット程度は吹いているようだ。ジブはNo.2を選択し、
CグループなのでA、Bそれぞれのスタートを眺めてコースを予測する。

第一マークまでが7:3くらいのスターボロングのコースなので、
ほとんどの艇はタックせずにまっすぐ走っているようだ。
かつスタートラインが下有利なので、ラインから余裕をもって
下から5番目くらいの位置でスタートし、僕らもスターボードで伸ばすことにする。

No.2のジブと3名のハイクアウト、メインもカニンガムとアウトホールでかなり浅くして
なんとか走れる程度の風だ。ランナーのテンションをかなり強めにかけているので
これまでのようにふらつくことはなく、ブローのインパクトさえ逃せば
安定して前に出ていくことができる。
この風だと、僕らより大きな船に対して落としてスピードで前に出ることは難しいので
波風の強弱、振れに対応しつつ少しずつ角度を稼ぐ走りに集中する。
スタートして10分ほどで同クラスの艇からは角度、スピードでも前に出ることができた。

気になるのは、下から良いスタートを切って先行、前を横切って
上並行20艇身ほどの位置につけたFelix艇と、
下並行の位置でずっと走っているTwilight 艇の2艇。

セオリー通り、第一マークまでを7割程度消化した段階で
新たにコースを取ることにする。
千葉側の奥を使っていた先行艇団の角度があまりよくない気がしたので
一旦横浜側に伸ばしてみる。

第一マークはスタートから2時間程度で通過。
昨年の微風のスバル座カップでは4時間かけてなんとか近づいたことを考えると
5.6ノット程度出ている今回はずいぶん速い。
この強風下で2時間以上、ずっと一人でメインを引き続けてもらった
H田パパの根性のおかげですね。お疲れ様でした。無事海ほたるの橋げたを通過。
この時点でTwilight艇とは結構な差を開くことがで、
同クラスで先行するのはFelix艇のみ。3分程度の差を持って追いかける。

だんだんと風も12~15ノット程度で落ち着いてきており、
アビームで楽々と海ほたるを回航。
バシッとスピンを上げて次のマークを目指す。

隼はスピンが小さいので、J24のFelix艇や
他の大型艇に比べてあきらかにフリーの艇速が出にくい。
細やかなスピントリムや、サーフィングでなんとか離されないように粘る。

今回課題だったのが、ランニングで走る時に、どうしても艇がローリングしてしまうことだ。
メインが大きく、スピンが小さいので船が不安定になりやすく、
また、上ってスピードで前に出るよりも、他艇よりも落として
ランニングに近い角度でマークに近づける走り方のほうが速いのだが、
キールも小さく軽いので、後ろから波を受けた場合にフラフラしてしまっている。
ここはもう少し練習が必要だろう。

しかし、フリーでは最短距離を走っており、そこまで大きなロスもなく、
最後吹き上がってきてジャイブで切れ上がりそうになったトラブルはあったものの、
そのままFelix艇に次いで着順2位でフィニッシュ!

4分程度の差があったようだが、レーティングで負けたかどうか、、、、といった感じ。
いやー、強風で4時間のレースはなかなかハードですね。
隼チームの皆様も参加、運営の皆様もお疲れ様でした。

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マリーナに帰港し、艇とセールを水洗いして片付け、
一息ついたところで夢の島マリーナへと移動。
18時からの閉会式だったが、16時くらいからのんびりとビールを飲んで
H田家のお子さんたちと遊びながら待つ。

皆様ドライバーなので、僕とAちゃんがひたすら飲んでいたのだが、
いい感じに酔っ払ってきたころに表彰式スタート。
気になるグループCの結果ですが、なんとクラスⅤ、
グループCともに優勝で、クラス優勝と浦安市長杯も頂いてしまいました!
オーナー曰く7年目にして初の優勝ということでした。





2位とはわずか33秒の差だったので、
少し気を抜けば負けてしまうところでした。
いやーヨットレースって楽しいですね。














ミニトン全日本選手権大会

2014-10-28 23:28:29 | レース <ログ・写真編>
こんにちは。遅ればせながらヘルムスN島です。
10月の11日、12日、13日でミニトン級の全日本選手権大会が開催されました。
チームハヤブサとしても満を持して遠征してきましたのでご報告です。

前週に台風の影響で大雨の降る中、
船底掃除とマストの梱包、遠征準備を行って、
10日(金)にオーナーとY川さん、ツパマロスチームのHさんに
先に琵琶湖入りして頂き、マスト立てとセッティングを行って頂きました。

他のメンバーは11日(土)の朝の新幹線で京都へ、
そこから琵琶湖入りです。
昼前にレークウエストマリーナに到着。
テストセーリングと簡単な動作確認を行い、
初日は体重測定、艇長会議でした。
南から今年一番の勢力という台風が近づいており、
13日(月)についてはレースの開催自体が難しいのではとのこと。

さて、12日(日)いよいよレース当日。
心配していた台風も少々スピードが遅いようで
そこまで天気は崩れない様子。
しかし風が上がる予報はあったので
念のためにヘビーコンディションのジブも積み込んで一番に出艇。

もともと琵琶湖なので微風を予想していたが、
実際に湖面に出てみると腰の重いブロー性の風が吹き降ろしている。
3レース実施されたが、1レース目がライトミディアムでややオーバーパワー、
2レース目がヘビー、3レース目がNo.2と吹き上がっていくコンディション。

結果としては8位、3位、6位となかなか上位を取れずに終わってしまいました。
着順は確か6位、2位、5位だったかと思います。

さすがに全日本の大会で、プロセーラーも2チーム乗船しており、
非常にレベルの高いレース展開でした。
オールトップだったイーグル艇はさすがに圧巻でしたが、
それ以外のチームはマーク回航ごとに順位が入れ替わり、
全く気が抜けないスリリングなレースが続きました。

チームハヤブサの課題だった強風のセーリングですが、
昨年に比べると格段に良くはなってきており、
ボートスピードは他艇と比べても悪くない段階まではきているようでした。
しかし、ブローのインパクトや波への対処で少しずつリーウェイしているケースもあり
角度で負けてしまうことも多かったようです。

速いチームに話を聞いてみたのですが、
1ブローごと、1波ごとに細かくモードの切り替えを行っており、
1センチでも2センチでも高さをつくる走りができているようです。
そのあたりについては今後もっと練習して感覚をつかむ必要があるようです。

また、コース取りについてもマークすべきところでリスクをとってしまい
順位を落としてしまうケースがあり、
私個人的には非常に課題の残る場面もありました。


結局、その日でレースは終了とのことで、
着艇後は大急ぎでマストを抜いて梱包し、
閉会式+レセプションパーティへ移動。
総合成績としては6位でした。
まだまだ修行が足りないですね。

1日のみのレースとはなってしまいましたが、
レベルの高いレースが経験でき、
今後のための課題もはっきりしましたので
参加できたことは非常に有意義だったと思います。
大会の実行委員の皆様、参加各チームの皆様ありがとうございました。

翌日は大荒れの天気でしたが、
お昼の新幹線に振り替えて無事東京へ戻り、
艇も無事浦安マリーナに搬送されて、オーナーにマストを立てていただきました。
本当に最初から最後までありがとうございます。

チームハヤブサの次回の予定としては、
今週末に予定されている東京湾インショアレガッタです。
参加メンバーが少ないのですが、今シーズンラストレースなので
しっかり頑張りたいと思います!

第6回スバル座カップ

2014-07-30 23:09:02 | レース <ログ・写真編>
少々間が空いてしまいましたが、スバル座カップのレースレポートをお送りします。
すでにレースリザルトは出ておりますが、今年のレースも
終始微風に翻弄される結果となり、あと30分!というところで、
海ほたる手前の第一回航マーク手前で
残念ながらタイムリミットとなってしまいました。

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今回もオーナーが大会実行委員長のため、
福岡よりUさんにご参加頂き、クルー6名でエントリー。
7時にマリーナに集合し、レース用のセールをセットし、8時前には出航。

今年は全日本のミニトン選手権のために遠征することもあり、
久しぶりにチームのユニフォームを新調。
「HAYABUSA Sailing Team」とプリントされた
揃いの紺色のポロシャツを着て気分を盛り上げる。

海上チェックインを済ませ、動作確認を行い、コースについて皆で打ち合わせ。
天気予報では、9時北風、12時東風、15時南風。
うす曇の天気なので、シーブリーズが入るほどは晴れないはず。
絶対に途中で無風になり、東からの吹き出しがあると予想。
また、11時半満潮なので、なるべく向かい潮を走らないように
マークに対してまっすぐかやや左側(東側)を狙っていくことにする。

スタート時刻が近づいてくると、マーク角度が185°前後に対して
風が北北西あたりに変わってくる。スターボードで出るとして
あまりシモから出るのも得策ではないため、
カミめから出て風上のルームを守りつつ、落としながらバウを出して
まっすぐマークに向けて走ることにする。

定刻どおりに9時20分スタート。約30の艇のうち、
自艇右側(西側)に5艇前後、左側(東側)に15艇前後、
あとはスタートに出遅れている様子。


はじめはスピンをきちんと張れる程度の軽風だったので
3ノット前後の艇速でバウを出す。
左側の艇には勝てており、上って離れていく右側の3艇が伸びている様子。

30分くらいすると、だんだんと風が弱まってきて
フラットにしてスピンを張っていたモードから
ヒールをいれ、ポールを下げ、角度を取ってバウを出すモードに切り替える。

当初、弱まった風は東側に巻いてくるものと考えていたが、
意外と西の横浜側に伸ばした3艇がぐいぐいスピードをつけて離していく。
もしかすると、潮の影響もあり上ったほうが見かけの風が良いことと、
湾の真ん中でぶつかった風が、まだ岸よりだと残っていることで
西側が伸びているのかもしれない。

そうこうしているうちにジリジリと風は無くなってきており、
ほとんど止まっている前のグループの艇に、1ノット程度の艇速で
ジリジリと追いついてくる。
艇が軽いので、止まりはしないのだが、集中力が途切れやすく
なかなか厳しい消耗戦である。

全員で風の吹き出し口を探しながら、とりあえずマークに向けて
半分漂いながら走り続ける。
10時半ごろ、第一回航マークまでの2/3あたりまで来た段階で、
ほとんど風がなくなってきたので、スピンを下ろす。
風がなく上っていたので、マーク位置が11時、西側の先行艇が1時半あたりにいる。

先行していた西側の艇も、鏡のような海面で止まってしまっている。
ほんの少しのそよ風を感じたので、試しにブームを返して、
東風のあわせてみる。これが正解だった。
そよそよではあるが、東風が吹いてきている。
一番にクローズに近い角度で走り出して、
前方のグループの艇団に大きく追いつく。

西側奥まで伸ばした艇団は、あたらしい風向だと
完全にロスする風下の位置となっており、
スピードの違いもあり、一気に逆転する。

グループCの中ではトップの位置にいるものの、
今度はタイムリミットが迫ってくる。
11時半を回ったが、回航マークまでは目測でも2~3マイルは離れている。
艇速は1.5~2ノットなので、正直厳しい。

12時を回っても、どの艇もあきらめてはいない様子だったので、
一縷の望みを託して走り続ける。

しかし、12時30分前後、回航マークまであと200~300mほどまで近づいた段階で、
マーク付近にいた運営艇より、タイムリミットが告げられる。無念。

これでUターンして帰るのも悔しいため、
形だけでもと回航マークと運営艇の間を通り、
運営艇に挨拶をして艇をマリーナに向ける。

============================

途中で逆転していただけに非常に残念だが、
タイムリミットにかかっている以上は順位はなし、すべてDNFです。

難しい微風の中で運営して頂いたスタッフの方々に感謝しつつ
次のレースに向けて反省できるところは反省し、
10月の全日本に向けて調整していきたいですね。

いやー、しかし残念でした!
皆様お疲れ様でした。

第三回東京湾インショアレガッタ

2013-10-20 02:06:09 | レース <ログ・写真編>
今年もシーズン終盤、10月13日、14日に
東京湾インショアレガッタが開催されました。
今回もN島がレポートいたします。

当初の天気予報では、北風が西に回って微風になる予報だったが、
朝8時前にマリーナに到着したところ、
やや風が強いようだ。

本日のメンバーは以下。
バウ:Y川さん
ヘッドセール:Aちゃん
ランナー:オーナー
メイン:H田さん
ヘルム:私

IRCという比較的正確な世界標準のハンディキャップの下、
40フィートの大型艇から、22フィートの最小艇の隼まで
8艇が参加するインショアレース。
今回が3回目なのだが、1回目が優勝、昨年の2回目が3位入賞、
僕は昨年から参加しているが、昨年はQUATRE HIRO艇が
強風シリーズをオールトップで優勝している。
他のチームも相当気合を入れて練習しているようだ。

海面に出てみると、なんだか風が強い。
ライトミディアムを選択したが、レース直前にヘビージェノアにチェンジ。
レース中も風は落ちないようだ。

【1レース目】

1レース目はややカミ目からスピードを持ってスタート。


リコール旗が掲揚。結構スタートで攻めていた感じがあったので
大事を取って戻る。他にもプロント艇が戻っていたようだ。
リコールを解消し、右目の海面を取って上マークへ向かう。

15ノット程度の風の中、カミマークは着順最下位で回航。
こればっかりはしょうがない。
大型艇とは、10分間で1分50秒のハンディキャップがあるので
自分のレースをするしかないのだ。

ランニングのレグでジャイブした際に、スピンがちょうちんになってしまうトラブルあり。
思ったより強い風の中、5人乗船で平常どおりの動きができていなかったのか、
少し時間を取られてしまう。

その後は大きなトラブルもなく、結局着順8位でフィニッシュ。
トップはレティシア艇と激しいマーキングを行っていたQUATRE HIRO艇。
12分も前にフィニッシュしていた。
修正順位では5位。



【2レース目】

1レース目でトラブルがあったので、気を取り直して
平常心で第2レースににのぞむ。



カミ目よりスタートしたが、どうしても大型艇に比べてスピード差で負けてしまうので
ぐいぐい先行されてしまう。しかもだんだんと風が強くなってくる。


しかし、先ほどのレースよりは離されずについていくことができた。
カミマークも着順7位で回航。



今度はミスなく展開し、トップと10分差の着順7位でフィニッシュ。
修正順位では変わらず5位。

【3レース目】

やや風が強くなってきており、ヘビーでは
ヒールをつぶしきれなくなっていたので
伝家の宝刀No.2にチェンジ。
コースもこれまでの1.5倍ほどに長くなっており、
体力勝負になりそうだ。

それまでのレースで、右よりの海面が調子よかったので
カミ目からのスタートを狙う。カミ2番目でスタート。
リコール旗が上がって、シモ目で出た2艇ほどが戻った様子。



16~18ノットの風だが、北風で波がないのでまだ走りやすい。
30フィートのAZ艇やプロント艇と比べてそこまでスピードで負けていない。

しかし、突如メインシートのブロックが効かなくなってしまう。
ブームにつけているダブルのブロックが、どうしてもテンションがかかって
斜めに引くようになってしまうのだが、どうやらベアリングが偏磨耗して回らない様子。
普段1/6で引いているメインシートが、1/2になってしまう。
波がないのでなんとかなるが、ほとんどメインを固定して、
トラベラーでトリムしつつ走る。

カミマークを6番手で回航。トップはなんとULALA艇、
その後にHIRO艇とレティシア艇が争っており、プロント艇、AZ艇と続く。
16ノット程度であれば、まだまだスピンも問題なく張れる。



2カミまででDONNA艇に抜かれるが、その後スピントラブルがあったようで、
結局着順6位でフィニッシュ。
今回は結構良かったはず。
1時間のレースでトップと10分程度の差。
結果、修正でなんと2位だった。

レースの後は恒例のビールタイム。
ドライバーの皆様申し訳ありません。

本日はマリーナでお祭りもやっていたようで、
海上ゴザ走りのイベントが結構盛り上がっていた。

ーーーーーーーー

さて、2日目。昨日の強風は収まったようだが、
微風というよりは軽風といった感じ。
現時点ULALA艇、HIRO艇、レティシア艇に続いて4位。

昨年3位だったので結構頑張らないといけないポジション。

本日はY川さんがレースに出れないので4名で乗船。
クローズは問題ないが、ランニングが工夫が必要だ。
海面に出てみると、東風予報だったがまだ北が残っており
6~8ノット程度の風。ジブはライトミディアムを選択。

【4レース目】

北風から東にシフトしてきそうだったので
右海面に行くためにカミ1の位置を狙う。

HIRO艇、レティシア艇、ULALA艇が激しくマークしつつスタート位置を争っていたので、
僕らは一番カミに位置していたULALA艇の少しカミでウェイティング。
大型艇はこの軽風では行き足を止めることができないので、
スタート時に本部艇との間に空いた隙間からフレッシュウインドを掴んでスタート。



スピードで先行される前にタックを返して右海面へ。
思ったとおりに右にシフトが入って、なんとカミマーク付近まではトップを独走。
いやーこれは出来すぎか。
最後のマークアプローチで若干無理して上って失速してしまったが、
ULALA艇に続いて2位でカミマークを回航。

スターボーロングのコースだったので、マークでジャイブしてシモマークへ。
他の艇は全てジャイブせずに走っていたが、なれない4名の動作で
回航後にジャイブアップしてしまったので、失速してロスしてしまう。反省。

8ノット程度のランニングでは、スピンを張った大型艇は
ブローに乗ってぐいぐい順位を上げていく。
結局シモマークは6位回航。

ランニングではオーナーがバウからランナーまで大活躍だった。
最年長ながら2人分ポジションを軽々とこなしていた。
60代とは思えない動きに脱帽である。

クローズはまた右海面を選択。左海面にいったAZ艇を抜き、
逆にDONNA艇に抜かれて6位でカミマークを回航。
そのまま順位を守って6位でフィニッシュ。
40分間のレースでトップとも4分程度の差だったので上出来。

【5レース目】

風が右にシフトして、すっかり東風で安定してきた。
マークも打ち変えて、コースも延長。
スタートは、どっちの海面を使うか迷ったが、
だんだんと左に振り返している感じがしたので
一番シモからジャストのスタート。









先ほどのレース展開を見てか、ほとんどの艇が右海面を選択。
僕らも右海面に移動しようとおもったが、
全艇の前を横切るほどにはゲインできていなかったので
おとなしく振り返しに期待しつつ全体の左を進む。

レティシア艇ははるか先を走っているが、
その他の艇とはそこまで離れずに7位でカミマークを回航。
フリーは前回の反省を活かして、極力スピードを落とさないようにして
差が開かないように頑張る。



2回目のクローズは右海面を走る。
AZ艇、DONNA艇に続いて7位で回航。
そのまま、順位は変動せずにフィニッシュ。

レティシア艇は10分以上前にフィニッシュしていたが、
それ以外の艇は70分のレースで10分以内の差だったので
今回は良かったかも!


強風から軽風まで5レース。楽しかった!
今回は人数も少ない中で、フォローしあいながら
なんとか大きなトラブルなく走れていたと思う。

マリーナに戻って後片付け。
昨日使ったセールもしっかり塩出しして干す。
シャワーを浴びて、ビール片手に表彰式。

なんと、本日のレースが両方トップだったらしく、
昨日の4位から2位にジャンプアップ。



優勝はできなかったが、強風を含むレースで準優勝は良かったかも。
優勝はやはりULALA艇だった。

ULALA艇は2,1,1,2,3で9点。
この大会のために相当練習を重ねていたらしく、
40フィートの艇を押さえてファーストホームを取るなど、
非常にレベルの高いセーリングをしていた。

レースの写真を見ても、非常に綺麗なセールトリムができており、
スタートも毎回良い位置から出れている。
これは見習うべきだ。


僕らもだんだんと走れる風域が広がっているものの、
ダブルハンドレース、スバル座カップ、ミニトン全日本、インショアレガッタと
今年参加したビックレースは全て2位で優勝を逃している。

安定はしているものの、スタート、コース、セーリングなど
まだまだレベルアップが必要なのだろう。
今シーズンも終盤だが、来シーズンに向けて課題を見つけて
しっかり練習しないといけない。

ミニトン全日本選手権

2013-09-27 23:36:41 | レース <ログ・写真編>
今年度のレース活動の一番の目標としていた、ミニトン級全日本選手権大会が
ホームポートである浦安マリーナで開催されました。
今回もN島がお送りします。
※今回の写真は、外洋東京湾のNさんに撮影して頂いたものを
外洋東京湾のサイトよりお借りしております。



3日間の日程で、初日はインショア2レース、
2日目はショートディスタンス1レース、
3日目はインショア3レースの予定です。

今回の参加メンバーは以下。
バウ:Y川さん
ヘッドセールトリマー:S原君、Aちゃん
ランナー:オーナー
メイン:H田さん
ヘルム:わたくしN島



【初日】
朝一番にマリーナ集合。レースは昼からなので艤装して外架。
艇長会議を終えて11時に出艇!本日は2レースの予定。

セールアップ、動作確認で軽くウォーミングアップを行い、
予定通りに12:30に第一レーススタート。
右海面を使いたかったので本部船のカミ側でウェイティングして
少し遅れたが一番カミでスタート。ロールタックで右海面に向かう。

全体的に右側にシフトしてきたので、そのまま全艇を押さえて
カミマークを一番で回航。
マークしていたイーグル艇にフリーで若干差をつめられるも
微風のクローズは自信があるのですいすいスピードでバウを出して
そのまま2分強の差をつけてファーストホーム。1位。

2レース目は、スタートでカミの艇と下から突き上げてきた艇に
挟まれて失速。スタート時点で出遅れてしまう。
セーリングでリカバリーしようとしたが、若干風が上がっており、
ライトミディアムでフルパワー近い風では
YAMAHA23勢とスピードの差が出せない。

なんとかミスなく一つずつ順位を上げて、
着順2位までは追い上げたものの、イーグル艇ははるか先にフィニッシュしており、CENTRO艇、万天艇が1分以内にフィニッシュ。
レーティングで逆転されてしまう。着順2位、修正4位。

初日を終えた段階で、イーグル艇が3点で1位、隼が5点で2位。
まだまだ逆転は可能。翌日のショートディスタンスで挽回なるか!


【2日目】

ショートディスタンスレース1レース。
もともとの予定では、午前中が北風微風のスピンラン、
午後が北東の順風の予報でしたが、海上に出てみると
どうも北というよりは南東の風。そしてかなりの微風。

全艇がギリギリでスタートラインについて、
2~4ノット程度の中でスタート。

僕らはカミ側、イーグル艇はシモ側からスタート。
この微風であれば行き足を止めなければバウを出せるのだが、
結構な強さの潮がスタートラインのリミット側から本部船に向かって流れており、
シモ側にいたイーグル艇が非常に有利な状態。

僕らは少しだけポートで走り、バウを出した段階で、向かい潮のスターボーで
左海面に向かっているイーグル艇を追う形となった。

ノースセールのU森さん特製のライトミディアムを揚げて、
かなりのルーズトリムで追い上げる。確度よりもスピードを意識して、
30分ほどかけてシモから追い抜く。
もともと使用していたライトのセールよりも艇速と確度のバランスが良い。

全体を俯瞰すると、今のところ左海面が有利だが、
艇団は綺麗に2つに分かれており、左海面に隼、イーグル艇、万天艇、PEANUTS艇、その他の艇は右海面の横浜寄りを走っている。
スターボードタックでマークに向かうほうが最短距離のはずだが、
若干片のぼりのように風が触れているのが気になる。

しかし、ここで反対サイドに進むわけにもいかず、
GPSを見ながらじりじりと左海面を進む。

てっきり、僕らがトップだと思っていたが、僕らより中央寄り前方に
万天艇を発見。次のターゲットとして、スピードと確度をチェックしつつ走る。
ブローが入った際はそこまで変わらないのだが、風が3ノット以下になると
すいすい前に出てくれる。

1時間近くじりじりと走って、ある程度離した時点で風が止まる。
もしかしたらタイムリミットすら厳しいかもしれない。
海面を見ても、一面鏡のようで、時折マストトップの風見が揺れる程度。

ちょうど南風と北風がぶつかっているようで、
何度か苦し紛れにタックしながら風を探す。
南だった風向が南東⇒北東に変わった様子。

1ノット以下の艇速でも、止まらなければ勝てると信じて、
あきらめずにマークに向けて進む。

北が入ってきて、スピンが張れるようになったので、
ショートコースになっているはずの回航マークを目指す。
このままいけば、16時のタイムリミットには間に合うはず。

一番は、僕らだけフィニッシュしてタイムリミットだが、
なかなかそうはうまくいかない。
一日待った北風がようやく降りてきており、後続の艇団が
せっかく1マイル近く離していた差をぐいぐいつめてくる。

僕らが3ノット程度の艇速で快走し、14時48分にフィニッシュ。
5時間の長丁場でしたが、なんとかファーストホームでラインオナーゲット。

しかし、そうしている間にも風はどんどん強くなっており、
僕らがフィニッシュした際の8ノット程度の風が
15ノットまで上がっている。

もちろん、他艇は5ノット強の艇速であっという間にフィニッシュに向かい、
左右に分かれていた艇団もほとんどダンゴになって10分程度で全艇フィニッシュ。
なんだか、イーグル艇とSPRAY艇に逆転されてしまった
前回のスバル座カップのような展開だった。

結果、ファーストホームではあったがレーティングで逆転され、
修正で5位となってしまった。
2日目が終了した段階で1位が万天艇、2位がイーグル艇、3位が隼。
それに4位までが2点以内に入っている混戦。
勝負は最終日に持ち越しとなった。


【最終日】

天気は良いのだが、どうにも不穏な風が吹いている月曜祝日。
マリーナの受付に掲出してある風速予報は、8~12m/sだと。
出艇してみると、やっぱり強風。レース海面に近づくにつれ強くなる風。
セールは2番をチョイス。
風は8m/sから10m/s程度で、2番だと若干オーバーパワー。

第一レースは定刻通りにスタート。
シモ側からスタートし、クローズでじりじり前に出して、
スタートで戻っていて遅れていたイーグル艇をカミ平行で押さえて
一緒に右海面に返す。
これまでは強風レースでY23に遅れることが多かったが、
艇速では負けていない様子。



しかしクローズ中にジブシートが外れてしまいロス。
イーグル艇に続いて2位で上マーク回航。

強風と1メートルほどのうねりの中だったが、
迷わずスピンを展開して追い上げる。
しかし、ジャイブがうまくいかずブローチング。
落水や怪我はなかったが、スピンがはらんだまま切り上がってしまい
大きくロスしてしまう。

そのまま順位をキープして着順2位でフィニッシュ。
修正も2位で問題ないはず。


レース中に風が若干上がってきていたので、
試しにジブをNo.3にチェンジして第2レース。

オーバーパワーでのウェザーヘルムが課題だったので、
早め早めにジブを小さくして走るほうが良いかと思っていたが、
No.3は若干やりすぎだったようで、起こして角度は取れるものの
若干他艇に比べてスピードが出ない。

おそらく、ワンポンリーフで使うようなセールなのだろう。
フルメインではセールのパワーバランスが合っていない印象。
クローズで出遅れてしまい、5位でカミマーク回航。
怒涛のスピンランで抜いてシモマークが3位。

そこから2回目のレグで1艇抜いて、
なんとか着順2位でフィニッシュしたものの、
3位の万天艇に30秒しか差を作れず。


2レース目の反省を活かして、再度No.2ジェノアにチェンジ。
そろそろメイントリマーのH田さんの腕も悲鳴を上げている。
そして僕も喉が痛い中で声を出し続けて声が限界。
しかし最後のレースだと気合を入れてスタート!

展開としてはこれまでと同じく、シモ目のスタートから艇団の動きを見つつ
全体の艇団を左から押さえて走る。
4名で気合のハイクアウトを行い、皆で声を掛け合って走る。
強風の走りにも慣れ、僕とH田さんのコンビネーションも合ってきており、
クローズで6ノット近いスピードで快走。ようやくトップ回航することができた。



スピンを張って、10ノット以上の艇速で差を広げるが、
シモマークでタイミングよくジャイブができずにオーバーラン、逆転されてしまう。

2回目のクローズでは、なんとか追い上げるぞと
声を掛け合いながらフルハイク。
少しずつ差を詰めたものの、カミマークを2位で回航。

スピンランでも近づくことはできたが、
さすがに逆転はできずに15秒差で着順2位。
おそらく、後続艇は1分以上の差があるので大丈夫のはず。

イーグルチームが艇の上で声を上げながらハイタッチしていたのが印象的だった。
非常に悔しいが、この強風で3レースオールトップは素晴らしい。
修正でも間違いなくオールトップのはず。
日頃の練習の賜物ですね。おめでとうございます。



15時過ぎから閉会式。
結果、我が隼スピリットⅡはイーグル艇に続き総合準優勝だった。
もう少し悪いかとも思っていたが、他艇がスコアを崩したこともあったようだ。

初日:1位、4位
2日目:5位
3日目:2位、3位、2位
総合:準優勝



3日間にわたるミニトン全日本だったが、
無風~微風~軽風~順風~強風と
非常にバラエティーに富んだレースができた。

これまで、小さい艇でレーティングで勝負していたところも多かったが、
今回の大会では隼がレーティングで上から2番目に高く、
追われるレースというのも刺激的で楽しいものだ。

何より、これまで苦手だった強風下のハンドリング、
セールトリム、クルーワークについては、最終日の3レースで
少しずつ安定感を増してきており、レベルアップしていったように感じる。

優勝できなかったのは残念だったが、
手ごたえは感じたので、もっともっと速くなれるはずだ。

次の目標はインショアレガッタ。隼チーム頑張りましょう!

第5回スバル座カップ

2013-07-24 00:09:03 | レース <ログ・写真編>
7月14日、今年の目標レースのひとつである、
第五回スバル座カップが開催されました。

昨年は強風で中止となっていたので、
僕とAちゃん、S原君は初めての参加です。

今回、オーナーが大会の運営で参加できないため、
Y川さん、H田さん、S原君、Aちゃん、僕の5人で乗船。
スタート時刻が早いので、7時前にマリーナに集合となりました。

早めに艤装を済ませて艇を下架し、7時半には準備完了。
S原君の発案で、何故か大量に持っていた緑のTシャツや
ポロシャツを全員で着て、隼のチームカラーのグリーンで
お揃いになったところで出艇。

普段はバラバラの服装で乗ってますが、
やっぱりこういうのは良いですね。
浦安の各チームも、お揃いのウェアやアロハシャツ、ポロシャツ等を着ていて
なかなかカッコいいのです。
皆でユニクロのウェア等で揃えてみましょうか。

さて、機走の船外機の調子も良く、浦安灯標付近のスタートエリアへ。
なんだかそよそよとした微風。これは期待できます。

早めにレース海面に着いたのですが、総勢100艇の参加艇が
浦安や夢の島から一挙に集まってきます。圧巻ですね。

さて、隼はCグループのクラスⅤなので、スタートは3番目。
初回のAグループでゼネリコがあったので10分遅れのスタートです。
風は東よりの北風。ランニングでのスタート予定。

リミットサイドがけっこう込んでおり、
ランで出た場合に風が乱れてしまうので、
早々にフレッシュをつかむためと、スタートで余計なケースを起こしたくないので、
リミットサイドからスターボでゆっくりと本部船に向かって流し、
本部船側1/5くらいでランニングに落としてスタート。

ポートでのスタート艇が多かったので、
スターボードでスピンアップし、若干ロスではあったが、
少し離れた位置でジャイブし、横浜寄りからポートで海ほたるを目指す。

スタートした時点では、千葉より(リミット側)から出た艇が多く、
SPRAY艇がブローに乗って先行していたようです。

海上がガスっており、海ほたるは全く目視できないので、
A,Bクラスの先行艇集団と、コンパスのヘディング角度を参考とし、
あまり集団に近づきすぎないようにして走る。

若干のぼりめのランニングだったのだが、何故かいまひとつ艇速が伸びない。
また、千葉よりのほうが風が良いのか、艇団に先行されてしまう。

また、うっすらと海ほたるが見えてきた段階で、
海ほたるに艇を向けてしまったが、
想定していた位置よりもかなり千葉よりにゲートマークがあったため、
大きく蛇行する結果となり、ここでもロスしてしまった。
特にゲートマークに至るまでに陸に沿って追い潮が流れていたようで、
ゲートマークをかわすためにスピンを張ったままで
かなりタイトに上ることになってしまった。
本日の反省ポイントその1。

ゲートマークを回航し、ランニングで海ほたるの橋桁を目指す。
ここでイーグル艇とSPRAY艇を発見。
10艇身以上先行されている。

気温はぐんぐん上昇しており、完全なランニングになると
一気に汗が噴き出してくる。
互いに声をかけて気合をいれつつ先行艇を追う。

海ほたるの千葉よりの橋桁をくぐって、反時計回りに回航。
ランニングから上りのレグとなり、吹き抜ける風が非常に気持ちよい。
海上から眺める海ほたるSAも巨大でカッコいい!思わずテンションが上がる。
早めにスピンを回収し、風が乱れない程度に海ほたるに接近して
回航でかなり順位を上げる。


先行するイーグル艇


思わず笑みがこぼれる若手男子メンバー。

クローズの復路のゲートマークあたりで、だんだんと風が弱くなってくる。
運営サイドは大変でしょうが、僕らとしてはチャンス。
風速2ノット程度の微風で他艇が止まってしまう中でも、
じりじりとポテンシャルを稼ぐことができる。

ゲートマークをすぎて、SPRAY艇と千葉よりを走る。
イーグル艇はゲートマーク後、横浜側を走っていたようだが、
離れてしまい見失ってしまう。

僕らはかなりのルーズトリム+ヒールでバウを出して走り
SPRAY艇は淡々と同じ角度で走っているので、何度かミートしては
僕らが右に出すという繰り返し。3回目くらいでようやくバウを出すことができた。

そのあとは、とにかく艇を滑らせてフィニッシュに向かうことだけを考えて、
汗がダラダラ出る中全員で集中して走る。暑い暑い。

SPRAY艇がタックを返して千葉側に再度出していったが、
僕らはロングコースを走るためにそのままスターボードで伸ばす。

この微風で順位を伸ばす事ができ、
ここまでくればCグループで優勝が狙えるか話していたが、
シモ側をワッチしていたY川さんが同グループのピンク旗をつけた艇を
10艇身以上前方に発見。

んんん??

近づいてみると、海ほたる回航後に反対サイドに返していたイーグル艇が
横浜よりの風を掴んで大きく順位を上げていたようです。
素晴らしいコース取りですね。

あとでGPSの航跡を見てみると、ゲートマーク回航後、
大きく右にシフトしているものの、僕らがポートにタックを返した際に、
タッキングアングルが非常に広く、
フィニッシュから遠ざかる方向に行っていたことが分かった。
そのタイミングで、横浜寄りの安定した風で、
まっすぐに北に向けて走っていたんでしょう。

レースを終えて冷静に航跡を見るとわかるが、
ガスって目標もない海上だと、
いきなりワープして先行されたような印象でなかなか焦ってしまう。
この千葉よりのコース取りが本日の反省ポイント2。


そろそろ15時のタイムリミットが心配になってきた。
このままの艇速では間違いなくCグループは前艇フィニッシュできないだろう。
しかし1ノットでも2ノットでもフィニッシュには近づいているので、
あきらめずに差をつめることに集中する。

ゲートマークからフィニッシュまで2/3ほど走った段階で、
ぼんやりと見え始めた陸地を頼りに、
浦安方面に艇を向けるべくタックしてポートで走る。

ここでようやく東からそよそよと風が入ってきて、
そのまま横浜よりを走っていた艇団を引き離すことができた。

フィニッシュまであとはまっすぐ走るだけだ。
レース時間が5時間以上あるため、SPRAY、イーグル両艇に対しては
6分以上の差をつけて先行しないといけない。

2艇はまだラルにつかまっており、このままのそよ風であれば、
6分差でもなんとか勝てるかもしれないと期待していたが、
なにやらどんどん風が上がってくる。
もっとそよ風で良いのに~。

僕らは上り目のアビームで一直線にフィニッシュを目指すも、
吹いてきた風に乗って、SPRAY艇とイーグル艇もぐいぐい近づいてくる。
僕らが14:39にフィニッシュ。
そして2艇がその4分後にフィニッシュ。
いやーやられてしまいました。

楽しかったですが、なかなか課題の残るレースでした。
ロングのコースの取り方は、ブイ回りとは全く違った戦略が必要ですね。


着艇後、急いで解装してシャワーを浴びて、S原君の車に乗って
近くのコンビニでビールをゲット!
夢の島マリーナに向かうバスの中でようやくお疲れ様の乾杯!



いやー、、、染み渡る。
今年飲んだビールで一番旨かったかもしれないです。

夢の島でお酒を飲みつつ、表彰式だったのですが、
なんと、結果はレースクラスVで準優勝。

ん?準優勝?

スタートで攻めすぎて、またしてもリコールだった様子。
本日の大反省ポイント3です。
スタートはまだまだ修行が足りないようです。

リコールだったことにも驚きましたが、なんと時間内にフィニッシュした艇が
僕らを含めて2艇しかいなかったので、リコールの5%ペナルティを加算しても
準優勝だったことにも驚き。
なにやら去年のダブルハンドを彷彿とさせる結果になってしまいました。


ちゃっかり写真には写ってみる。

今度の全日本では、ショートオフショアレースもあるので、
リコールだけは防がないといけないですね。
早速、先週のTBCレースかちょっとスタートのやり方を変えて
練習してみております。

いやー、良い点も反省点も勉強になるレースでした。

TYC4戦、5戦

2013-06-20 23:56:48 | レース <ログ・写真編>
先週末は東京ヨットクラブのクラブレース。上下4レグで2レース開催でした。

【1レース目】
昨夜から降り出した雨は小雨となって降り続いており、どうにも止みそうにない様子。
今日は九州からミニトン協会のお客様がいらっしゃってるとのことで、オーナーは乗船せず。S原君も予定があるとの事で、Y川さん、H田さん、Aちゃん、僕の四人。全員合羽を来ていざレース海面へ。

微風かと思っていたが、意外と風があるためジブはミディアムを選択。マークは北風でセットされていたが、スタート時間が近づいていくにつれて風は東にシフトし、スターボロングかつカミ有利に。カミ有利のスタートは、ラインに近づきすぎないこと、シモに艇を入れて突き上げられないこと、デンジャラスゾーンに入らないことが大事。冷静に冷静に。

スタート2分前から位置を見極めて、カミのデンジャラスゾーンギリギリの位置からゆっくりとラインに近づいていく。自分よりカミにはまだ他の艇がいっぱい。皆様カミを狙いすぎて怖い。安全第一です。
デンジャラスに入っていた艇を3艇ほど押さえて、本部船の横、一番カミの位置よりスタート。スピードはまあまあ。僕らの前にいたStrayDog艇がジャストでいいスタートを切っていた。スタートしてみると、かなり風は東に回っており、上マークまで一本道。クローズでは艇速差があるため、このままではSTRAY DOG艇にじりじりと先行されてしまうと思い、ロス覚悟でタックして少し外に出る。

ここからが厳しいレース展開。上マークまでは、クローズよりも若干落とした角度であり、艇速の差が何とも苦しい。しかも思ったよりも風が強いため4人だと起こしきれずにじりじりと順位を落としてしまう。スタート直後はいい景色だなーと思っていたが、上マークに到達するころには後ろから数艇のみになってしまう。。。

なんとか挽回するぞーと上マークを回航するも、横っ飛びの一本コースなのでスピン艇にはちょっとツライ。また、スピンアップやダウンの際、普段の5~6名の乗船時と勝手が違うためスムーズな連携ができず、タイムロス。

結局2上でも順位を落としてしまい、久しぶりに着順最下位になってしまいました。無念。

【2レース目】
運営艇がマークを打ち換えている間に、Y川さんにご用意頂いたバナナとパンで腹ごしらえ。気を取り直して2レース目のスタート。東よりの風だったので、マークは60°にセット。スタートラインをみると若干左にシフトしているようでシモのアウターが有利か。
3分前にシモからスタートすることを決めて、ゆっくりとアプローチ。かなりラインが凹んでいたため、ラインに対してジャストではないものの、カミの艇からは結構バウが出せており良いスタートだった。

1レース目よりは若干風が落ち着いており、ミディアムで丁度良いくらいの軽風。上マークまではきれいな風を掴んで走る事を意識して、ツパマロス艇、ボーンフリー艇、StayDog艇に続き4位で上マーク回航。

接近していたので、先にジャイブを返してマークを目指す。インに入ってしばらくは先行していたものの、下マーク近くでボーンフリー艇に上られてインを取られてしまい、ボーンフリー艇、隼、StrayDog艇の順番で下マークを回航。

僕らは先にタックを返して左海面へ。ボーンフリー艇は真ん中あたりでタックして左海面へ。StrayDog艇は途中から右海面に向かっていた。

コンパスのヘディング角度を見ていると、30度から50度近くまで触れており安定しない。タックポイントがなかなか難しい。かなり先で同じタックで走っているツパマロス艇の角度とスピードを見ながら、左にシフトするタイミングでタックを返して上マークに近づく。ボーンフリー艇とStrayDog艇に5艇身ほど差をつけて上マークを回航。

スピンアップ後にジャイブして、ポートタックで下マークを目指す。マークまで一直線に落として走る。後ろを走っている2艇が上りあいをやっていたため、若干差を開いてフィニッシュ。Aちゃんのスピンワークも安定してますね。


(僕は後ろから足で舵を操作しつつiphoneで写真撮ってます)

着順はツパマロス艇に続き2位で、修正で1位でした。

今回は2レースの合計得点で勝敗が決まるのですが、1位がツパマロス艇、僕らが2位~4位まで同点での2位でした。2レース目が勝ったから2位だったものの、なかなか実力も拮抗している中でシビアなレースでしたね。

TBC第4戦

2013-06-12 20:05:05 | レース <ログ・写真編>
6月になってすぐに梅雨入りしたはずなのだが、ぜんぜん雨が降らないカラ梅雨。水不足で困る地域もあるかもしれないですが、なんとも心地よい日差し。
この週末も非常に良い天気の中、東京ヨットクラブのクラブレース。軽風からほぼ無風まで2レースを実施しました。

【1レース目】
5ノット程度の軽風だったので、ジブセールは一番大きなライトをチョイス。スタートラインは10艇に対してはかなり短めだったため、なるべくスタートラインから離れないようにしてマニューバリング。

狭いスペースで混戦した中だったが、僕らは艇が軽いので、フレッシュエアをしっかり掴んでスタート。スピード、位置もOK!しかしここでリコール旗掲揚。僕らか、僕らのシモ側から出ていたvaroom艇がリコールだろうと思ったが、ここで無理して走っても失格だとしょうがないと思いすぐにタックして戻る。

左右を囲まれた中でのスタートであり、後ろからも迫ってきていたので、バウを出そうとすると、リコールギリギリを攻めるしかなくなってしまう。参加艇数が多いレースではたいていの場合ゼネラルリコールとなり、スタートがやり直しになってしまうのだが、今回はしっかり本部船から見えていたようだ。

リコールを解消し、気を取り直して再スタート。レース海面を見通してみると、さすがにvaroom艇は左海面を使ってかなり先に行っているが、他の艇はまだ追いつけない位置ではない。若干ポートロングだったこともあり、そのまま右海面で挽回を狙う。

上マークを10艇中8位くらいで回航。ランニングでも2艇抜いて6位くらいで下マーク回航。2回目のクローズのレグも右側を攻める。結局、そこから2艇抜いて4位でフィニッシュ。varoom艇とHIRO艇がリコールだったようで、僕らの前にフィニッシュしたTSURUGI艇が着順、修正共に1位。30分の短いレースだったが、なんと修正timeで3秒差という僅差だった。

【2レース目】
風がだいぶ弱くなってきており、少し風位も南に変わってきている。コース、スタートライン共に長めに変更になっていた。風が弱いのでラインから極力離れないようにし、2分前からゆっくりラインに近づく。TBCレースは参加艇のレベルが高く、どの艇も綺麗に並んでスピードを調整しつつ、スタートのタイミングを窺っている。

第1線でスタートはできたものの、下側にいたvaroom艇より若干クローズにするタイミングが遅れてしまい、じりじりと後退してしまう。これは逃げのタックを打つべきかどうか。振り返ってみるとしっかりバウを出せていたので1艇のみのミートで大丈夫そう。えいやっとロールタックで右海面に向かう。運よく、ミートしそうだったnaonao艇もタックしたので、並んで右海面へ。

全体を見てみると、ほとんどの艇は下側からスタートしてスターボードで左に伸ばしている。varoom艇がスタートの勢いのまま集団を率いている。右側を走っているのは僕らとnaonao艇、少し遅れてHIRO艇。風はだんだんと弱まってきており、少しずつ右(南風)にシフトしている様子。

HIRO艇が一番先に左に返して、それをカバーするようにnaonao艇が左に向かう。しかし左海面を見てみるとほとんど無風で止まっている状況。僕らはじりじりと右海面を使いつつマークに近づいていく。3ノット程度あった艇速が、2ノット、1.5ノット、1ノットと無風に近づくにつれて遅くなっていく。こうなってくると30フィート以上の艇は鏡のような海面の上で潮に流されて漂うだけだが、微風スペシャルのハヤブサはなかなか止まらない。0.5ノットでも風が吹く限り前に進むのだ。

メインをいっぱいに出してブームを持ち上げてみたり、ジブのタックを掴んでリーチを広げてみたり、全員でシモ側に座ってヒールつけてみたり、地道な努力を続けつつブローを探す。

努力の成果か気のせいか右海面からそよそよと風が吹き始め、風向も大きく右にシフトしてくる。僕らはこれは良いとタックして上マークに向かう。艇速は2ノットまで回復。最終的にマークに対してアビームになるまで振れてしまい、これは悲願のファーストホーム取れるかもしれないとウキウキしつつ上マークをトップで回航。

コースを伸ばした上での微風だったので、運営は下マークでフィニッシュとコースを短縮。
僕らはファーストホーム目指してスピンを張ってがんばるも、風が回復したので、巨大なジェネカーを張ったvaroom艇が猛追してくる。フィニッシュまであと10艇身といったところで、シモ側にオーバーラップされて並ぶ。あわやシモ突破されるかというところだったが、ジェネカーがスピンのブランケットに入るので突破できず。このままフィニッシュまで連れていったれと思っていたら、varoomのWオーナーが不敵な笑みを浮かべて減速、風を掴んだ瞬間に水を得た魚のように急加速して上から突破されてしまう。結局あと少しのところでファーストホームならず。残念。

減速された瞬間に気づいてラフしたものの、全く手が出なかったです。まだまだですね。
相手はジェネカー艇でベアすることができないだけに、僕らも減速してそのまま連れていけばよかったです。久しぶりにいけるかと思っただけに悔しいですが良いレースでした。
着順は2位で修正で1位。

久しぶりにジリジリとした日差しの中、微風ガマン比べコンディションで楽しかったです。
なんだか書くたびにレースレポートが長くなってきますね。ここまで書いてどれだけ読んでいただけるのかという疑問もありつつ、更新を続けて行きたいと思います。