sail hayabusa

千葉県 浦安にて活動中

TYC4戦、5戦

2013-06-20 23:56:48 | レース <ログ・写真編>
先週末は東京ヨットクラブのクラブレース。上下4レグで2レース開催でした。

【1レース目】
昨夜から降り出した雨は小雨となって降り続いており、どうにも止みそうにない様子。
今日は九州からミニトン協会のお客様がいらっしゃってるとのことで、オーナーは乗船せず。S原君も予定があるとの事で、Y川さん、H田さん、Aちゃん、僕の四人。全員合羽を来ていざレース海面へ。

微風かと思っていたが、意外と風があるためジブはミディアムを選択。マークは北風でセットされていたが、スタート時間が近づいていくにつれて風は東にシフトし、スターボロングかつカミ有利に。カミ有利のスタートは、ラインに近づきすぎないこと、シモに艇を入れて突き上げられないこと、デンジャラスゾーンに入らないことが大事。冷静に冷静に。

スタート2分前から位置を見極めて、カミのデンジャラスゾーンギリギリの位置からゆっくりとラインに近づいていく。自分よりカミにはまだ他の艇がいっぱい。皆様カミを狙いすぎて怖い。安全第一です。
デンジャラスに入っていた艇を3艇ほど押さえて、本部船の横、一番カミの位置よりスタート。スピードはまあまあ。僕らの前にいたStrayDog艇がジャストでいいスタートを切っていた。スタートしてみると、かなり風は東に回っており、上マークまで一本道。クローズでは艇速差があるため、このままではSTRAY DOG艇にじりじりと先行されてしまうと思い、ロス覚悟でタックして少し外に出る。

ここからが厳しいレース展開。上マークまでは、クローズよりも若干落とした角度であり、艇速の差が何とも苦しい。しかも思ったよりも風が強いため4人だと起こしきれずにじりじりと順位を落としてしまう。スタート直後はいい景色だなーと思っていたが、上マークに到達するころには後ろから数艇のみになってしまう。。。

なんとか挽回するぞーと上マークを回航するも、横っ飛びの一本コースなのでスピン艇にはちょっとツライ。また、スピンアップやダウンの際、普段の5~6名の乗船時と勝手が違うためスムーズな連携ができず、タイムロス。

結局2上でも順位を落としてしまい、久しぶりに着順最下位になってしまいました。無念。

【2レース目】
運営艇がマークを打ち換えている間に、Y川さんにご用意頂いたバナナとパンで腹ごしらえ。気を取り直して2レース目のスタート。東よりの風だったので、マークは60°にセット。スタートラインをみると若干左にシフトしているようでシモのアウターが有利か。
3分前にシモからスタートすることを決めて、ゆっくりとアプローチ。かなりラインが凹んでいたため、ラインに対してジャストではないものの、カミの艇からは結構バウが出せており良いスタートだった。

1レース目よりは若干風が落ち着いており、ミディアムで丁度良いくらいの軽風。上マークまではきれいな風を掴んで走る事を意識して、ツパマロス艇、ボーンフリー艇、StayDog艇に続き4位で上マーク回航。

接近していたので、先にジャイブを返してマークを目指す。インに入ってしばらくは先行していたものの、下マーク近くでボーンフリー艇に上られてインを取られてしまい、ボーンフリー艇、隼、StrayDog艇の順番で下マークを回航。

僕らは先にタックを返して左海面へ。ボーンフリー艇は真ん中あたりでタックして左海面へ。StrayDog艇は途中から右海面に向かっていた。

コンパスのヘディング角度を見ていると、30度から50度近くまで触れており安定しない。タックポイントがなかなか難しい。かなり先で同じタックで走っているツパマロス艇の角度とスピードを見ながら、左にシフトするタイミングでタックを返して上マークに近づく。ボーンフリー艇とStrayDog艇に5艇身ほど差をつけて上マークを回航。

スピンアップ後にジャイブして、ポートタックで下マークを目指す。マークまで一直線に落として走る。後ろを走っている2艇が上りあいをやっていたため、若干差を開いてフィニッシュ。Aちゃんのスピンワークも安定してますね。


(僕は後ろから足で舵を操作しつつiphoneで写真撮ってます)

着順はツパマロス艇に続き2位で、修正で1位でした。

今回は2レースの合計得点で勝敗が決まるのですが、1位がツパマロス艇、僕らが2位~4位まで同点での2位でした。2レース目が勝ったから2位だったものの、なかなか実力も拮抗している中でシビアなレースでしたね。

TBC第4戦

2013-06-12 20:05:05 | レース <ログ・写真編>
6月になってすぐに梅雨入りしたはずなのだが、ぜんぜん雨が降らないカラ梅雨。水不足で困る地域もあるかもしれないですが、なんとも心地よい日差し。
この週末も非常に良い天気の中、東京ヨットクラブのクラブレース。軽風からほぼ無風まで2レースを実施しました。

【1レース目】
5ノット程度の軽風だったので、ジブセールは一番大きなライトをチョイス。スタートラインは10艇に対してはかなり短めだったため、なるべくスタートラインから離れないようにしてマニューバリング。

狭いスペースで混戦した中だったが、僕らは艇が軽いので、フレッシュエアをしっかり掴んでスタート。スピード、位置もOK!しかしここでリコール旗掲揚。僕らか、僕らのシモ側から出ていたvaroom艇がリコールだろうと思ったが、ここで無理して走っても失格だとしょうがないと思いすぐにタックして戻る。

左右を囲まれた中でのスタートであり、後ろからも迫ってきていたので、バウを出そうとすると、リコールギリギリを攻めるしかなくなってしまう。参加艇数が多いレースではたいていの場合ゼネラルリコールとなり、スタートがやり直しになってしまうのだが、今回はしっかり本部船から見えていたようだ。

リコールを解消し、気を取り直して再スタート。レース海面を見通してみると、さすがにvaroom艇は左海面を使ってかなり先に行っているが、他の艇はまだ追いつけない位置ではない。若干ポートロングだったこともあり、そのまま右海面で挽回を狙う。

上マークを10艇中8位くらいで回航。ランニングでも2艇抜いて6位くらいで下マーク回航。2回目のクローズのレグも右側を攻める。結局、そこから2艇抜いて4位でフィニッシュ。varoom艇とHIRO艇がリコールだったようで、僕らの前にフィニッシュしたTSURUGI艇が着順、修正共に1位。30分の短いレースだったが、なんと修正timeで3秒差という僅差だった。

【2レース目】
風がだいぶ弱くなってきており、少し風位も南に変わってきている。コース、スタートライン共に長めに変更になっていた。風が弱いのでラインから極力離れないようにし、2分前からゆっくりラインに近づく。TBCレースは参加艇のレベルが高く、どの艇も綺麗に並んでスピードを調整しつつ、スタートのタイミングを窺っている。

第1線でスタートはできたものの、下側にいたvaroom艇より若干クローズにするタイミングが遅れてしまい、じりじりと後退してしまう。これは逃げのタックを打つべきかどうか。振り返ってみるとしっかりバウを出せていたので1艇のみのミートで大丈夫そう。えいやっとロールタックで右海面に向かう。運よく、ミートしそうだったnaonao艇もタックしたので、並んで右海面へ。

全体を見てみると、ほとんどの艇は下側からスタートしてスターボードで左に伸ばしている。varoom艇がスタートの勢いのまま集団を率いている。右側を走っているのは僕らとnaonao艇、少し遅れてHIRO艇。風はだんだんと弱まってきており、少しずつ右(南風)にシフトしている様子。

HIRO艇が一番先に左に返して、それをカバーするようにnaonao艇が左に向かう。しかし左海面を見てみるとほとんど無風で止まっている状況。僕らはじりじりと右海面を使いつつマークに近づいていく。3ノット程度あった艇速が、2ノット、1.5ノット、1ノットと無風に近づくにつれて遅くなっていく。こうなってくると30フィート以上の艇は鏡のような海面の上で潮に流されて漂うだけだが、微風スペシャルのハヤブサはなかなか止まらない。0.5ノットでも風が吹く限り前に進むのだ。

メインをいっぱいに出してブームを持ち上げてみたり、ジブのタックを掴んでリーチを広げてみたり、全員でシモ側に座ってヒールつけてみたり、地道な努力を続けつつブローを探す。

努力の成果か気のせいか右海面からそよそよと風が吹き始め、風向も大きく右にシフトしてくる。僕らはこれは良いとタックして上マークに向かう。艇速は2ノットまで回復。最終的にマークに対してアビームになるまで振れてしまい、これは悲願のファーストホーム取れるかもしれないとウキウキしつつ上マークをトップで回航。

コースを伸ばした上での微風だったので、運営は下マークでフィニッシュとコースを短縮。
僕らはファーストホーム目指してスピンを張ってがんばるも、風が回復したので、巨大なジェネカーを張ったvaroom艇が猛追してくる。フィニッシュまであと10艇身といったところで、シモ側にオーバーラップされて並ぶ。あわやシモ突破されるかというところだったが、ジェネカーがスピンのブランケットに入るので突破できず。このままフィニッシュまで連れていったれと思っていたら、varoomのWオーナーが不敵な笑みを浮かべて減速、風を掴んだ瞬間に水を得た魚のように急加速して上から突破されてしまう。結局あと少しのところでファーストホームならず。残念。

減速された瞬間に気づいてラフしたものの、全く手が出なかったです。まだまだですね。
相手はジェネカー艇でベアすることができないだけに、僕らも減速してそのまま連れていけばよかったです。久しぶりにいけるかと思っただけに悔しいですが良いレースでした。
着順は2位で修正で1位。

久しぶりにジリジリとした日差しの中、微風ガマン比べコンディションで楽しかったです。
なんだか書くたびにレースレポートが長くなってきますね。ここまで書いてどれだけ読んでいただけるのかという疑問もありつつ、更新を続けて行きたいと思います。

基本フォーム

2013-06-11 07:08:40 | 福岡修行中

福岡修行中カテゴリーでは、修行のログという趣旨から、どちらかといえば、心構えの話題になりがちだったのだが、たまにはハウツー編を提供してみたい。
ヨットに乗る姿勢というか基本フォームについて、初心者の方にどのように伝えればよいかという点について考えてみる。

写真は一般的なスキッパーの基本フォームである。(モデルは私)

少し経験のある方なら、自然とこのようなフォームに落ち着いているはずだ。ということは、この基本フォームに合理性があるということ。すなわち、バランスが取りやすく、フネの動きが分かりやすく、疲れにくいということだ。それでは、初めて乗る方にこの基本フォームをどのように伝えればよいのであろうか。これが中々伝わらないのである。
もちろんフネの上で実際にやって見せるのだが、その場で基本フォームが再現できる人はごく少数である。

"脇を閉めて、膝を揃えて、背中は伸ばす。あごを引いて頭を垂直に、リラックスして軽く舵を持ってください。"目で見て、耳で聞いて、頭では分かっていても、いざ舵を持つと、大抵の方々が、"脇が開いて、大股開いて、背中は前のめりの猫背、頭はもうどっち向いてるかわからない状態。"になってしまう。

これはもう伝え方に問題があるとしか思えない。なんとかしないと。

まだまだ修行である。